思えば、12月は中旬以降に3ヵ所の植物園を走り回りました。
それというのも、冬になって花が減り、ネタが少なくなったから。
ところが、植物園といえどもそれほど沢山の花が咲いているわけではありません。
実クイズもあまりしつこくすると嫌われてしまいます。
そんなときのお助けが温室!
屋外に沢山の花が咲くシーズンは見向きもしないのに、寒くなった途端すり寄っていくなんて・・・
我ながら現金です(笑)
温室シリーズ初日は京都府立植物園の温室。
生憎、ラン室やアナナス室始め、半分くらいが工事中。
まあ、その代わり入園料が無料だったので良しとしましょう。
予めカイロでカメラを温めておいたのでレンズが曇ることもなく早速撮影開始!
パッシフロラ「アメジスト」(トケイソウ科)
パッションフルーツの園芸種です。
コメツブノボタン(ノボタン科)は本当に米粒のような状態。
少し開いたら、ちょっとはノボタンっぽいのですが。
クサギと同じ仲間の、クレロデンドルム・スプレンデンス(シソ科)
アフリカ原産の情熱の赤。
同じく、クサギの仲間のクレロデンドルム・ウンベラツム。
長い間、「クレロデンドルム属の一種」となっていましたが、やっと名前が分かったのですね。
こちらの方がクサギっぽいです。
こちらはケショウボク(トウダイグサ科)
横文字じゃない名前はいいですね~
ラン室が工事中でしたが、こちらはランの仲間。
ケラトスティリス・レティスクアマ(フィリピン原産)です。
うわ~、温室はこれがイヤダ~
名前が呪文みたいで、原稿書きに時間がかかります。
全部和名を付けてほしいです。
池には熱帯スイレンが綺麗に咲いていました。
蕊が和菓子のように見えるのは私だけ?美味しそう・・・
薄紫の花も綺麗でしたよ~
別の池にはオヒルギ。
いわゆるマングローブの一種で、南西諸島に自生しています。
ちょうど花が咲いていました。
根っこが板のようになり、「板根」と呼ばれるそうです(左)
花は蛸さんみたい(右)
ホウガンノキの実は、いつ見ても堅そうでつい撮ってしまいます。
でも実をアップで撮ると、情けない顔をしていました。
それとも、瞑想にふけるお坊さん??
他の花は少なかったのですが、一輪だけフウリンブッソウゲが咲いていました。
という感じだったのですが、実はこの時の植物園のイチオシ植物はこちらでした。
そう、ポインセチアです。
クリスマス前だったので、当然かもですが。
それにしても、よだれを垂らしたゆるキャラのようなカードがいくつもあるのは何なんでしょう?
あっちにも、こっちにも・・・
こんなポスターまでありました。
これってひょっとしたら・・・あった!
こちらが京都府立植物園イチオシの妖精さん、ポインセチアの花です!!
もっと詳しい説明があったので、こちらをご覧くださいませ。
ポインセチアの花のように見える赤やピンクの部分は苞。
そして中央の粒々のような部分が本当の花です。
妖精さんの口のように見えるのは蜜腺で、ここからたら~とよだれならぬ蜜が出てきます。
ピンボケですがご覧ください
トウダイグサ科の花は面白い仕組みのものが多いのですが、妖精さんに例えるとは・・・
それにしても、なかなかポスターのようにきっちりした形の妖精さんが見つかりません。
出口近くにあった、ポインセチアのお部屋。
ありました!完璧な妖精さんたちの群れ!
でもよだれが出てない~
白い花なら頭も白い、と書いてあったので探してみました。
確かに!ちょっと茶色くなっていますが、赤ではなく白っぽいです。
いや~、見方を変えるとこんなに興味が持てるんだなって感心しました。
きっと来園者全員、「ポインセチアの花=妖精さん」と覚えたと思いますよ。
最後は、ポインセチアの原種のひとつ、ジャマイカン・ポインセチアです。
こちらの花は、妖精さんではありませんが、蜜腺だらけで頭が噴水みたいで面白いですね~
温室の花たち、いかがでしたか?
明日は、宇治市植物公園の温室で見た花です。
【撮影:2023/12/23 京都府立植物園】