なつみかんの木々を見上げて

野草大好きなつみかんです。
植物園や身近な場所の植物を紹介します。

セイヨウカラシナ頑張れ!~宇治川散歩2021/2/7(2)

2021-02-13 06:07:08 | 植物

お散歩に出かけた宇治川にはほとんど花が咲いていませんでした。
なので、堤防の斜面のほんの一角でしたが、この黄色い花が咲いているのを見たとき嬉しい気持ちになりました。
青空が似合う、セイヨウカラシナです!


今はまだ少ししか咲いていませんが、春になったら一面が黄色に染まります。
今はそのまだ先駆けの花たちが咲いている感じ。


前に行ったときよりは咲いていましたよ~
ここだけ見ると春ですね!


原産地は明らかではなく世界中に分布し、日本では元々食用として導入されたものが、野生化したようです。
その名の通り、葉はぴりっと辛いそうですが、それほど美味しくないそうです。
何より、香りが微妙すぎ・・・
でも、実を使えば簡単に手作りの辛子(和辛子)ができますよ!

アブラナ科特有の十字型の花が可愛いです。


ところで、セイヨウアブラナというよく似た花があるのをご存じでしょうか。
セイヨウカラシナは葉柄がある(下の写真参照)のに比べ、葉が茎を抱くことから区別できます。

(葉柄があるセイヨウカラシナ)


それよりなにより、辛子の原料になるのはセイヨウカラシナのみで、セイヨウアブラナはその名の通り菜種油の原料になります。
育った葉は蝋状物質で葉が白っぽくなり、筋だらけで食べられたものではないそうです。
でもセイヨウアブラナを改良した品種は「ナバナ」などの名前で春の味覚として販売されています。
その辺の堤防に生えている「菜の花」は圧倒的にセイヨウカラシナの方が多い気がします。

去年はセイヨウカラシナの種を沢山収穫しました。
その一部を使って辛子作りに挑戦!
そのうちよほどネタがなくなったらご紹介しますね~

【撮影:2021/2/7  宇治川】

 

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冬枯れ進行中~宇治川散歩2021/2/7(1)

2021-02-12 05:40:59 | 植物

なんと4日連続で鳥さん特集をしてしまいました。
今日は久しぶりに、先週末にお散歩した宇治川の光景をお届けします!
暖かい日でお天気も最高。
何か咲いているのではと期待したのですが、よく考えたらまだ季節は2月の上旬・・・
高水敷で唯一見かけた緑色のコケ。乾燥したところにもよく生えるエゾスナゴケ・・・かな?
今回は瑞々しい姿を見られましたが、乾燥したら葉が閉じて全く別の植物にみえるようです。


でもこの苔の緑以外は茶色い枯れ枯れの光景が続きます。
この実は何かな~


はい、ヨモギのハナゴノスガタですね。
後ろの川が綺麗なので、冬っぽい姿にも少し風情を感じました。

こちらは、たった一粒残っていたヘクソカズラの実。
サオトメバナと呼んだ方が、より風情抜群。


青空に伸びるヨシを見るといつも気分が爽快になります!


いつまでもフワフワと自慢していたススキ&オギですが、ついにほとんど穂が落ちてしまいました。


でもよく見たらまだ少しだけ綿毛がしがみついています。


お!モズ!?
と思って写真を撮ったらスズメでした。
この日はオオバンざっくざくだったほかは、このスズメ以外、鳥果はゼロ・・・
時間なのか天気なのか、不思議です。


まだ立春を過ぎたとはいえ、寒い日が続きます。
仕方ないですね~
明日は唯一咲いていた植物をご紹介しますね!

【撮影:2021/2/7  宇治川】

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オオバン、ざっくざく

2021-02-11 05:57:47 | 植物

久しぶりに宇治川下流右岸を歩いていると沢山の水鳥が泳いでいるのが見えました。
望遠にして覗いてみると・・・
お~、オオバンが沢山!


前の木が邪魔なので、釣り人が付けた踏みあと道をたどって河岸へ・・・
なんとメッチャ沢山のオオバンがいるではないですか。
結構警戒心が強く、すぐに逃げてしまうのですが、しばらくこちらが動かず木の陰でじっとしているとまた戻ってきました。


そこからは撮り放題~






オオバンと言えばここ数年よく見かける水鳥です。
黒い体に、額から嘴にかけて白い部分(額板といいまう)がよく目立ち、お日様が当たると赤い目がキラ~ン。


のどかな暖かい日に、ぼーっとこんな光景を見ていると寝てしまいそうでした。


ところでオオバンはいつも見かけるカモとは似て非なる鳥。
クイナ科オオバン属です。
クイナといえばヤンバルクイナが有名ですが、オオバンの方も水に潜って水草などの餌を採るほか・・・
陸に上がって芝生の枯れ草などを食べることもしばしば。


何食べてるの~、スイセンは毒があるから食べないでね~


地元K池では、集団で陸に上がって草を食べている姿をこの時期よく見かけます。


クイナ科だけあって足がガッチリと頑丈そう。
こちらの写真は去年撮ったものですが。重そうな体を支えるのにピッタリです。
カモのような水かきはありませんが、一本一本の足にヒレのようなものがついていて、泳ぎが得意です。


カメラを向けると水の中へ・・・
泳ぐのも潜るのも得意ですよ~


余りに沢山いるのと、その辺の草を食べちゃうので、最近京都府も困っているのではと検索してみると・・・
なんと、2015年にレッドデータブックの準絶滅危惧種に指定されているのでした。
大切にしないとですね。
北海道、本州(の一部)、九州(の一部)では繁殖もするようですが、少なくとも京都では純然たる冬鳥です。
暖かい京都で越冬して、4月頃にまた北の方に帰って繁殖するようです。

さて、今日はオオバンざっくざく、オオバン振る舞いでしたが、確かバンという鳥もいたはず・・・
マイアルバムをひっくり返すと、以前山田池公園で見たバンの写真がありました。
こちらは大きさが少し小さく、額板が赤いのが特徴。
全世界の熱帯・温帯に分布し、関東以西では留鳥・・・とのことですが、最近オオバンに押されて減っているような気が。
こちらの方が準絶滅危惧種にする方がいいのでは、な~んて思ってしまいました。



ということで、今回はオオバン特集でした~
ちなみに、オオバンの雛の写真をネットで見ると、頭が赤くて可愛い~
こちらでも繁殖してくれないかな~と思います。

【撮影:2021/2/5, 2/7 宇治市】

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冬の風物詩、ムクドリ大集結

2021-02-10 05:40:35 | 鳥さん

え~冬の風物詩と言っていいのかどうか異論もあるかと思いますが(笑)
最近立て続けに、ムクドリ大集結の場面に出くわしたので。今日はその様子をご紹介しますね~

最初は先月末の夕暮れ時。
買い物帰りに山科川沿いの遊歩道を通りかかると、何やら水辺が騒がしい。
お分かりでしょうか?
水の中に小さい点が沢山。


何の鳥かなと思ってカメラを向けると、一斉に飛び立って、川向こうの木に止まりました。
夕日に照らされオレンジ色になった鳥たち、結構壮観・・・
ムクドリです!


ズームで見てみるとこんな感じ・・・


さらにズーム&トリミング。ボケボケですが、はっきりとムクドリと分かります。
画面からは声が聞こえませんが、結構大きな鳴き声です。
            

ところ変わって、先日カワセミを見た湿地、綺麗な夕日を眺めていると・・・
わらわらと、ムクドリが飛んできて電線や木に止まりました。


壮観です。とても数える気にならないほどの数・・・


ズームで見ると・・・


さらにズームで。う~ん、暗すぎますがムクドリであることはしっかり分かりますね。


今度は引いて・・・結構広い範囲で沢山止まっています。


その時、一斉に飛び立ってどこかに行ってしまいました。
宇治川の方に移動したのでしょうか。


後には綺麗な夕日が残りました。


ということでムクドリが集団ねぐらに向かう途中の大集結の模様をお届けしました。

ムクドリは春から初夏にかけて子育てをしたあと、親子別々に過ごしています。
ところが、冬になると多くの個体が集まって集団になり、夜は一緒のねぐらで過ごすそうです。
昔は森の木などで寝ていたのですが、都会の緑の減少に伴い、街路樹などで夜を過ごすことも増えました。
雑食性で、元々は田んぼの害虫を食べる益鳥として大事にされていましたが、今は騒音公害や糞害で「害鳥」に・・・
狩猟鳥にもなっているそうです。
(ちなみに、スズメもヒヨドリも狩猟鳥だそう)

ところで、ムクドリはこれまで何度か投稿し、ごま塩頭がじじむさいだの、雑だのひどいことばかり言ってました。
でも実際には夫婦とても仲良く、子育ても協力して行うそうです。
それが証拠に、私が撮った過去の写真を見てみると、春に撮った写真はいつも二羽一緒に写っています。
なお、ムクドリのオスとメスの見分け方は、お腹が黒っぽいのがオス、薄い茶色がメスなんだそうです。
一羽だったら分からないかもしれませんが、ご夫婦一緒にいることが多いので、よく分かりました。
下の写真をご覧くださいませ。

左がオス、右がメス。

(撮影:2017/4/14  京都府立植物園)

こちらは左がメス、右がオスですね。

(撮影:2018/4/8  宇治川)

いかがでしたでしょうか。
色々と言われていますが、私は今回調べてみて、前よりも少しムクドリが好きになりましたよ~

【撮影:2021/1/30  山科川、2021/2/3  宇治市】


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ひょっとしてホシゴイでしょうか

2021-02-09 05:55:50 | 鳥さん

花のネタがなく、毎日鳥散歩に励んでおります(笑)
そんなある日、いつものK池横を通りかかると、池の畔のトウネズミモチの木の枝が動いたような・・・
ん?気のせいかと思ってカメラを向けてみると・・・いた!
初めて見る鳥です。


これってひょっとしてウワサに聞くゴイサギの幼鳥のホシゴイでしょうか。
でも調べてみたら、ホシゴイは羽がまるでトビのような茶色。
そこに黄色がかった斑点模様があるので「星(模様のある)ゴイ(サギ)」なんだそうです。
私が見たのはどうひいき目に見ても、トビとは似つかない体色でした。


もっとちゃんと撮りたいと思いましたが、すぐにカメラが嫌だったのか木の陰に隠れてしまいました。
(嘴隠して体隠さずですが・・
調べてみたら、ゴイサギは3年かけて幼鳥から成鳥になるそうなので、ひょっとしてこちらはより成鳥に近い?


ちなみにゴイサギは最近あまり見かけず、写真を撮ったのは2018年6月が最初で最後です。
その時の写真はこれ。
つるんとした羽が綺麗でした。
最初の写真と似ているのは足の黄色だけですね。


ゴイサギのゴイは「五位」。
その昔、醍醐天皇の命により素直につかまったことから五位の位を与えられたというのは有名な話。
平家物語に載っているそうです。
ひょっとして、単に眠かっただけなのでは・・・
実際のゴイサギは夜行性で昼間は寝ているそうです。
なので、上の写真(12時台撮影)が撮れたのは珍しいのでしょうね。

ということで今日はゴイサギかもしれない鳥でした。
大ウソついているかもしれないので、どうぞ間違っていたらご指摘ください。
修正いたします。

【撮影:2021/1/31  宇治市】

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