なつみかんの木々を見上げて

野草大好きなつみかんです。
植物園や身近な場所の植物を紹介します。

温室の花シリーズ(第4回)~あれもこれもキツネのお孫

2021-02-07 06:21:02 | 植物

今日はキツネノマゴ科後編です。
キツネノマゴ科は主に熱帯産で、中南米、東南アジアやアフリカなど暑いところに分布するようです。
なので、温室への親和性大!
日本などの温帯にも少し分布するので今日はそれも合わせてご紹介しますね~

Wikipediaでキツネノマゴ科の花の特徴をみてみると、花は葉腋または穂状花序。
花の付け根に苞葉。苞葉は色づく。萼は4、5裂。花弁は筒状で先は唇状か5裂。
さあ、みなさん覚えましたか~
覚えられるわけないやん!と自分に突っ込み(笑)
実際の花を見たら納得です。ではでは、最初はこちら。

ツンベルギア・マイソレンシス
インド原産。キツネノマゴ科の中でも比較的花が大きく、ぶら下がるように咲きます。
花は筒状、と言っていいのでしょうか。先をぱかっと斜めに切ったような形で、蕊に特徴があります。
この写真、よだれを垂らしているようで、ほんとうに噛みつかれそう。

(2021/1/23  宇治市植物公園)

こちらは、宇治市植物公園温室入ってすぐに咲く、ジャスティシア・ブラシリアナ。
ちょっと典型的な形とは違いますね。これも筒型先が唇状に入るのでしょうか。
色が可愛いですね。

(2021/1/17  宇治市植物公園)

あれ、こんなところにハグロソウが!
と思いましたが、ちょっと違う。
こちらはインドネシア原産の、ペリストロフェ・ヒソッピフォリアです。
蕊がのびて下の花弁にぺったりとくっついています。


似ているのも当然。ハグロソウの学名は、ペリストロフェ・ジャポニカ。
同じ属だったんですね~
そして、学名に「ジャポニカ(日本)」が・・・日本固有種ではないようですが。
こちら、去年の9月にやんたんで見たハグロソウです。
ひいき目かもしれませんが、こちらの方が上品で精巧な模様・・・
そしてやはり、蕊が伸びて下の花弁にくっついています。


こちらは昨日ご紹介した筒状+5裂する花弁に近い形ですが、かなり花のサイズが大きいです。
ベンガルヤハズカズラです。
ベンガルというだけあって、インド原産。
美しい花なので、これまで何度も御紹介していますがキツネノマゴ科という意識はありませんでした。
で、蕊はいずこに?


こんな意外な花もキツネノマゴ科。
コエビソウです。メキシコ原産で、園芸植物として品種改良されています。
こちら、苞葉が綺麗に色付き、花は唇状です。
苞葉がエビの殻のようにみえるからコエビソウですが、花は嚙んだろか~ですね。


最後にこちらもご覧ください。
紫色が美しいルリハナガサ。インド原産です。
筒状の花が5裂し、蕊が長く伸びて下の花弁に付いています。
花茎が伸びる様子は、元祖キツネノマゴ科に似ていないこともありません。

で、最後はその日本産のキツネノマゴ科、キツネノマゴです。
小さいながら、穂状花序、唇状花など、キツネノマゴにふさわしい姿です。
どうぞご贔屓にしてやってくださいませ。

コメント (12)
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