久しぶりに宇治川下流右岸を歩いていると沢山の水鳥が泳いでいるのが見えました。
望遠にして覗いてみると・・・
お~、オオバンが沢山!
前の木が邪魔なので、釣り人が付けた踏みあと道をたどって河岸へ・・・
なんとメッチャ沢山のオオバンがいるではないですか。
結構警戒心が強く、すぐに逃げてしまうのですが、しばらくこちらが動かず木の陰でじっとしているとまた戻ってきました。
そこからは撮り放題~
オオバンと言えばここ数年よく見かける水鳥です。
黒い体に、額から嘴にかけて白い部分(額板といいまう)がよく目立ち、お日様が当たると赤い目がキラ~ン。
のどかな暖かい日に、ぼーっとこんな光景を見ていると寝てしまいそうでした。
ところでオオバンはいつも見かけるカモとは似て非なる鳥。
クイナ科オオバン属です。
クイナといえばヤンバルクイナが有名ですが、オオバンの方も水に潜って水草などの餌を採るほか・・・
陸に上がって芝生の枯れ草などを食べることもしばしば。
何食べてるの~、スイセンは毒があるから食べないでね~
地元K池では、集団で陸に上がって草を食べている姿をこの時期よく見かけます。
クイナ科だけあって足がガッチリと頑丈そう。
こちらの写真は去年撮ったものですが。重そうな体を支えるのにピッタリです。
カモのような水かきはありませんが、一本一本の足にヒレのようなものがついていて、泳ぎが得意です。
カメラを向けると水の中へ・・・
泳ぐのも潜るのも得意ですよ~
余りに沢山いるのと、その辺の草を食べちゃうので、最近京都府も困っているのではと検索してみると・・・
なんと、2015年にレッドデータブックの準絶滅危惧種に指定されているのでした。
大切にしないとですね。
北海道、本州(の一部)、九州(の一部)では繁殖もするようですが、少なくとも京都では純然たる冬鳥です。
暖かい京都で越冬して、4月頃にまた北の方に帰って繁殖するようです。
さて、今日はオオバンざっくざく、オオバン振る舞いでしたが、確かバンという鳥もいたはず・・・
マイアルバムをひっくり返すと、以前山田池公園で見たバンの写真がありました。
こちらは大きさが少し小さく、額板が赤いのが特徴。
全世界の熱帯・温帯に分布し、関東以西では留鳥・・・とのことですが、最近オオバンに押されて減っているような気が。
こちらの方が準絶滅危惧種にする方がいいのでは、な~んて思ってしまいました。
ということで、今回はオオバン特集でした~
ちなみに、オオバンの雛の写真をネットで見ると、頭が赤くて可愛い~
こちらでも繁殖してくれないかな~と思います。
【撮影:2021/2/5, 2/7 宇治市】