なつみかんの木々を見上げて

野草大好きなつみかんです。
植物園や身近な場所の植物を紹介します。

実と芽と花と~京都府立植物園2021/2中旬(4)

2021-02-24 05:42:03 | 植物

耳・目・鼻ではありません。
実・芽・花です。
って、誰も間違えないか。花粉症シーズンが始まったようです‥

ということで、今日は京都府立植物園の植物生態園で見つけたその他の植物の今の姿をご覧くださいませ。
この時期はいつも「何もない」とブツクサ言いながら写真の整理をするのですが、よく見ると、
冬の名残の実、春を待ちわびる芽、早くも咲いている花が混在し、季節を感じることができます。
さて、それでは実から行ってみましょうか。

これだけ何回も通っていて、初めて気づく実ってあるのですね。
こちらはジュズネノキ(アカネ科アリドオシ属)
すぐ横にアリドオシがあるので、これまではきっとアリドオシだと思い込んでいたのでしょう。
実はそっくりです。
ツルアリドオシと同じく、花は2つでも子房が合体して一つの実になっているのでしょう。


アリドオシに似ていますが、アリドオシのような鋭いトゲはありません。
近畿以西に分布するそうです。


そのツルアリドオシは別名一両として有名ですね。
棘がみるからに痛そうです。
こちらは関東以西に分布します。


もう一つ目を引いた実がこちらです。
お馴染みノシランの実、まるで宝石のように艶々輝く青紫の実が美しいです。




お次は芽。
こちらは黒い柳の芽。ということで、クロヤナギの新芽です。


湿地ゾーンに生えており、今の時期帽子を脱いで新芽が出てきたところです。


そして花です。
前に咲き始めを見た原種のウメ。こんなに満開になっていました。


遠目にはほとんどウメとは分かりませんね。
下を見ると相変わらず鳥さんがつついて落としたのでしょうか、まだ綺麗な花がちょこんとフウの葉に鎮座していました。


ウグイスカグラの花、こちらでもついに咲き始めていました!


ニコイチの花。まだ蕾がほとんどです。


この近くにはオニシバリの花が咲くはずなのですが、今年はまだ小さい蕾があったのみ。
その代わり、別の場所で黄色い花のジンチョウゲ科、ナニワズを発見。
オニシバリは福島以西、ナニワズは福井以東・福島以北の日本海側に分布するらしいです。
確かに、京都の山の中でオニシバリは見たことがあります。


同じジンチョウゲ科で毎年楽しみにしているコショウノキ。
少し毛が生えていてふんわりした印象なのですが、今年はまだ咲き始め。
オマケに向こうを向いてる・・・


そして、ザ・ジンチョウゲもほんの少しだけ咲き始めていました。
そこら中に強い香りを放つのはもうすぐです。


最後は危うく見過ごすところだったマンサクの仲間、ニシキマンサクです。
枯葉の付いた木の上にショボショボと咲いており、よく見ないと絶対に分からないです。
望遠でなんとかとらえた花の姿です。
ニシキマンサクはマルバマンサクの仲間で、花の中央部が赤く、外側が黄色いのが特徴だそうです。


ということでなりふり構わず載せたおした、耳、目、鼻・・・じゃなくて実、芽、花。
いかがでしたでしょうか~

【撮影:2021/2/13  京都府立植物園】


コメント (10)
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