なつみかんの木々を見上げて

野草大好きなつみかんです。
植物園や身近な場所の植物を紹介します。

夏はハイビスカス!~宇治市植物公園2021/7(5)

2021-07-21 05:24:00 | 植物

ここ宇治市植物公園にはこれまで何度もご紹介したとおり、温室があります。
夏場は外気温が上がるので、温室は窓や天井を開放して、気温は外気と同じ。
ということで、安心して足を向けました。

今の時期、一番目についたのがやっぱりハイビスカス(アオイ科フヨウ属)でしたね~
中に入る手前から、ハイビスカスがお出迎えです。






入ってふと見上げると、あれあんなところにフウリンブッソウゲ。
ハイビスカスの日本名はブッソウゲ(仏桑花)。風鈴のようにぶら下がる仏桑花なので、風鈴仏桑花です。


温室には大好きなゲンペイクサギ(シソ科クサギ属、別名:ゲンペイカズラ)も満開でした。
クサギ同様、目立つ白い部分は萼で、そこから覗く真っ赤なのが花。


日本人は紅白のものを見ると、源氏と平家に見立ててゲンペイという名前を付けますが、これもその類。


白い萼から除く真っ赤がドキッとするほど素敵です。


さらに進むと、おっ!これも蕊美人のノボタンの仲間、コート・ダジュールがまだ咲いていました。




うしろにちらっと見えているピンクの花はブーゲンビレアです。
さて、蕊美人といえばもう一種類。
憂いを忘れるムユウジュ(マメ科サラカ属)。仏教三大聖樹のひとつでもあります。


ここでもう一つ、筒形の花のヒメアリアケカズラ(キョウチクトウ科アリアケカズラ属)。
こういう花を見ると中をのぞいて蕊を確認したくなりますが・・・


覗いてみましたが、つるんとして何も見えない!!
さらにアップにした写真も撮ったのですがやはり分かりません。
ドヘタなのか、蕊が小さいのかどうなんでしょうね~


あとはまたまたハイビスカスでお楽しみくださいませ~






珍しい八重の絞り。色柄は和風・・・


最後はフラミンゴで!


長々とご覧いただきありがとうございました!
明日からは、京都府立植物園です!!


【撮影;2021/7/10  宇治市植物公園】

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この実は何でしょう?~宇治市植物公園2021/7(4)

2021-07-20 05:54:47 | 植物

毎年同じ植物園に行ってると、写真も記事も同じようなものになってしまいがち・・・
ということで、今年は木の実クイズにしました~

最初はこちらです。
ちょうどタイミングよく、真っ赤に色づいていました。


全体はこんな感じ。遠目にも目立ちます。


答えは・・・ゴマギ(レンプクソウ科ガマズミ属)でした~
日本固有種で、関東以西の太平洋側に分布するそうですが、自生は見たことがありません。
名前は、葉をもむと胡麻のにおいがするからとのことですが、少し試してみてもそれほどとは思いませんでした。
花は5月上旬ころに咲きますが、ガマズミ属だけあって、白い蕊蕊しい花!

(2017/5/3  京都府立植物園)


さてさて、第二問です。こんな実が生っていました。
写真が下手すぎですが、よく見ると実の上の方にぴろんと細長い苞葉が付いているのがわかります。


見上げるとこんな感じ。ハート形の葉が沢山!


答えは、フユボダイジュ(シナノキ科シナノキ属)です!
なぜハーブガーデンにあるのかと思ったら、ボダイジュは花をハーブティーとして用いるからだそうです。
化学的にも研究されていて、抗アレルギー作用があるそうですよ。

次の木に行く前に、ハーブガーデンのバジルで獲物を捕まえたカマキリを・・・


では次の問題。この実は何でしょうか。
おや、こちらにも苞葉が付いていますね。



見上げるとこんな感じ。


答えは・・・ナツボダイジュ(シナノキ科シナノキ属)でした~
フユボダイジュもナツボダイジュも、ヨーロッパ原産です。
シューベルトの歌曲リンデンバウム(菩提樹)は、このナツボダイジュのことなんだそう。

で肝心の冬と夏の区別はというと・・・
「全く分かりません!」
葉の大きさがナツボダイジュが大きく、英名はラージリーフリンデンというそうです。
フユボダイジュは葉が小さいので、スモールリーフリンデンというらしいですが、実際には差を感じませんでした。
で、ナツとフユの雑種が、セイヨウボダイジュ。
ヨーロッパの街路樹などで一番一般的にみられる種だそうです。

今回見たナツボダイジュには、たくさんハマキムシがついていました。
シナノキ科によく付くそうですが、樹勢が強い木なので、ほおっておいていいそうです。


ここまできたら、もう一つ、日本産のを載せないわけにはいきませんが、あいにく実が見当たらず。
ハート形の葉だけご覧くださいませ。


シナノキ(シナノキ科シナノキ属)です。
見上げた姿はこちら。縦にひび割れた樹皮は、ほかのボダイジュと似ていますね。


シナノキは日本固有種で、日本全国に分布します。
前に青森に旅行した時、八甲田のふもとで沢山のシナノキを見ました。
こんな実がびっしりと生ります。
信濃は古くは科野と書きましたが、これはシナノキを沢山産したからなんだそうです。
長野市の市の木だそうですよ。


左がナツボダイジュ、右がシナノキです。


さて、出題者も判別できない問題を出して失礼しました。
こちらは超簡単。


はい、ブルーベリー(ツツジ科スノキ属)ですね。
この一枚しか写真がないので、説明は省略。

お次はどうでしょうか。
こちらは先日投稿した実と同じなので(多分・・・)、復習になります。


アメリカカンボク(レンプクソウ科ガマズミ属)ですね、多分・・・
真っ赤に熟すと、食べられます。
クランベリーというと「ああ、なるほど~」と思うかも・・・
でも実はこの木、樹名板がなく若干自信がありません。
間違っていたらご指摘くださいませ。

長々とお付き合いくださってありがとうございました!
今日のクイズはこれでおしまい。
最後は、セイヨウニンジンボク(シソ科ハマゴウ属)でお口直しをどうぞ~




明日は最終回、温室の様子をちょこっとだけご紹介しますね~

【撮影:2021/7/10  宇治市植物公園】


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ヒマワリにヤマユリ~宇治市植物公園2021/7(3)

2021-07-19 05:33:14 | 植物

修景池でハスとチョウトンボを見られたので大満足。
あとは、のんびり園内を散策します。
木は後回しにして、とりあえず今日は咲いていた花をご覧くださいませ~

まずは修景池からハーブ園に向かう途中のクレオメ(フウチョウソウ科)。


うさちゃん、暑いからお服を脱いじゃったの?
     

こちらではぽつぽつとヒマワリが咲き始めていました。
最近はいろいろな種類があるようですね~




ハーブ園はぽつぽつシソ科の花が咲いていたものの、サボンソウなどはほとんど終わっていました。
こちらは、コガネバナ(シソ科タツナミソウ属)です。
薄紫なのに黄金なのはこれいかに?ですが、根を乾燥させたものが「黄芩」という生薬と聞き納得。


早々に木の花や実など撮った後、バラ園方向に向かいます。
途中、ヒマワリが綺麗でした。


バラ園は予想通りほぼ何もなし。
ストロベリーアイスと


深紅のラヴァグルドが咲いていただけでした~


ここからまた落葉樹林・紅葉園方面に戻ります。
アジサイ、季節は終わりましたが、花はまだ残っていました。
ただし、連日の雨でヨレヨレ。


イロハモミジの小径を抜けていきます。


目を下に向けると、今年初見のマンリョウの花。
すぐに茶色くなって終わってしまうので、咲き始めが見られてラッキーでした。


このエリアには小川が流れていますが、その周りにハンゲショウ(ドクダミ科)が沢山咲いていました。
葉が半分白いから「半化粧」、半夏生のころに咲くから「半夏生」など諸説。
でも、古名の「片白草」(かたしろくさ)が風情があっていいですね~


前にはあまりなかったエリアに生態園的な花が植栽されていました。
カライトソウ(バラ科ワレモコウ属)もそのひとつ。
雨でヨレヨレ・・・年老いた動物の濡れそぼった毛みたいに。
それにしてもワレモコウ属とは知りませんでした。
まだシモツケ属のほうがピンときます・・・


ほかにもカワミドリなども咲いていましたが、それこそボロボロで写真にならず・・・
その時、漂ってきた芳香に、え、もしかして!?
正解でした~


今年初見のヤマユリ(ユリ科ユリ属)
花名板には「ヤマユリ(エイザンユリ)」と書かれていました。
京都で産するヤマユリは、叡山ユリとよばれていたようですが、今では自生のものは絶滅しているそうです。
残念です・・・


以前、旅行先の林縁で見かけたことがありましたが、こんな花が山の中で咲いていたら、パッと華やぎますね!
例によって発芽してから咲くまで5年はかかるそうです。
盗掘なんてもってのほかですが、鹿害もあるのでは・・・

花の中です。ユリの仲間はどれもそうですが、花粉の量が半端ないですね。


ということで、咲いていたお花はほぼこれだけ。
案外あったとみるか、やはり少なかったとみるか・・・
でもとってものんびりできましたよ~

明日は、宇治市植物公園で見た木の実クイズの予定です。
期待しないで見に来てくださいね!

【撮影:2021/7/10  宇治市植物公園】

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今年も綺麗なチョウトンボ~宇治市植物公園2021/7(2)

2021-07-18 06:00:37 | 植物

ラクウショウの小径を抜けると、修景池沿いのハス鉢とムクゲの小径に出ます。
行った日(10日)は早朝観蓮会の初日でしたが、行ったときはもう終わっていてひっそりしていました。
蓮の花はまだまだこれからでしょうか。

大池八重(巨椋池系?)


大内池桃花(巨椋池系)


ヒラキネール型(巨椋池系)
一番きれいに咲いていましたね~


まあ、ハスの本格シーズンはこれからということで、今回はこれだけに・・・
巨椋池の蓮については、去年頑張って記事にしたので今年は省略(笑)

今回のお目当てはこちら。修景池の中にある遊歩道を下りていきます。


まだ若々しいヒメガマなど眺めながら・・・
(ソーセージのような雌花穂と、黒っぽい棒のような雄花穂の間に隙間があるのがヒメガマです)


池の方に目を凝らすと・・・いた!!


宇治市植物公園名物、チョウトンボです!
その名の通り幅広の羽でチョウのようにひらひら飛びます。


光沢のある青い羽根が光って美しいです。


よく見ると、被写体になってくれたトンボ以外に、あっちもこっちもひらひらと飛んでいます。
パッと見でも5,6匹はいたと思います。
同じような写真ばかりで恐縮ですが、あまりに綺麗だったので・・・


この「妖精さん」のような姿が魅力的なんですよね~
近年都市部では減ってきているようなので、守っていきたいですね。


ほかにも、いたるところで見られるキイトトンボ。せっせと産卵中。




真っ赤なショウジョウトンボもいましたね~


トンボに夢中になっていましたが、見渡すとミニサイズのヌマトラノオ(多分)、今年も咲いていました。


ミソハギはほんの咲き始めでしたね~
ほかにもウチワゼニクサなどたくさん生えているのですが、そこそこ増水していたので沈んでいました。
岸辺に目をやると、キキョウのうなじが・・・


毎年咲いているヘメロカリス、園芸種だと思うのですが、周りのヒメジョオンと一緒に咲お花畑のようでした。


今はガマだらけの修景池を、大満足で後にしました。
次はハーブガーデン方向に向かいますが、何かあるでしょうか?


【撮影:2021/7/10 宇治市植物公園】

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お久しぶりの宇治市植物公園~モクゲンジが咲いていました

2021-07-17 06:02:05 | 植物

春から初夏にかけての緊急事態宣言下、各地の植物園は閉園していました。
わが宇治市植物公園もしかり・・・
敷地も広いし、それほど多くの来園者がいることもないのに、なぜ毎度閉園するのか謎・・・
いつも言われることですが、スーパーなどは家族連れの遊び場所になってごった返しているのに~

一方、私自身地元の宇治川や府内の山林などをウロウロすることが習慣となり、植物園から足が遠のいていたのも事実。
ということで、今回宇治市植物公園に出かけたのは約3か月ぶり。
何が咲いてるかな~

入り口手前のエリアではアガパンサスがお出迎えです。
まだ綺麗に咲いていました。




花と水のタペストリーの絵柄が変わってる!!
いつの間に~


今回の絵柄の題名は「お祝いに来たよ♪おうじちゃま」です。
にこにこ顔の男の子は、宇治市のゆるキャラ、チャチャ王国のおうじちゃま。
開園25周年を迎えた宇治市植物公園に花束を持って駆けつけてくれたそうです。
11月まで見られるそうですので、どうぞ宇治に来られたら見に来てくださいませ~

ヒマワリの花壇はわずかにつぼみが見えてきたくらい。


でもその奥に見える黄色い花は・・・


モクゲンジ(ムクロジ科モクゲンジ属)が満開でした!!
久しぶりの青空に映えます。


後ろのベニバスモモの赤い葉とのコントラストも綺麗です。


何より、花が可愛いです。
花の根元にあるオレンジ色は付属体で、おそらく虫を集める目印になるのでしょうね~


前にもレポートしたことがありましたが、花の後につく実は細長い紙風船のよう。
中に黒い実が入っていて結構面白いです。
(興味のある方はこちらをご覧くださいませ)

近くで咲いていたカワラナデシコ。


こちらはタイタンビカスでしょうか。もう咲いていました。


こちらの道を進むと、ラクウショウの小径を経て修景池のほとりに出ます。
白いアガパンサスです。


ラクウショウの木々の隙間からみた修景池。


今の時期の修景池のお楽しみといえば・・・

(明日に続く)


【撮影:2021/7/10  宇治市植物公園】

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