宇治川左岸の川よりの歩道脇に生えている木々。
今日はそんな木々の姿を中心にご紹介~
結構沢山生えているのがこちらです。
穂状の花が沢山咲いていますね。
もうちょっと近くで見てみると・・・
こちらはナンキンハゼの花と実です。
雌雄同株異花で、しっぽのような花穂の上の方に雄花、下の方に雌花が付きます。
すでに雌花は受粉し、小さい緑の実が付いていました。
こちら中国原産の帰化植物。
冬場に蝋質の実が沢山熟すので、それを鳥が丸呑みし、あちこちに肥料付きの種を散布。
そのせいで、わが家の庭を始め、いたるところに広がっています。
近くの歩道にこんな丸いとげとげの物体がバラバラバラ。
これはなんだと川方向を見てみると・・・あ、これですね。なんじゃこれ~
答えは・・・
アカメガシワの雌木に付いた若い実でした。
これが熟すと、陀羅尼介そっくりの黒い実になり、鳥が沢山食べに来ます。
隠れて見張っていたら、きっと色々な鳥がみられることでしょう。
そこここで見られる蔓にひとつだけ花が付いていました。
テイカカズラですね。今年は最盛期を完全に逃しました。
お次も逃した組。
赤い蕊が美しいネムノキも、もう花はわずか。
また実のついた木がありました。
というか、ここにあるのを知っていたので確認したら、実がかなり熟してきていました。
クマノミズキです。まるでサンショウのような緑の実が沢山。
木々の方はこれくらいでしょうか。
歩いているうちに、喜撰橋のたもとまでやってきました。
ここは鵜飼の乗り場ですが、生憎雨によるダムの放流が見込まれたため、中止になっていました。
いつもここでお仕事しているアオサギも所在無げに休憩中。
おや、宇宙と交信していました・・・うそです。羽干し中です。
何度見ても面白いスタイルですね。
ほんまにくつろいでいます。
私が宇治川の観察を始めてからずっとここにアオサギがいる気がします。
鵜飼のウに餌をやるときも、まるで自分も仲間と言わんばかりに寄っていくところを見たことがあります。
左岸をさらに下流方向へ。
9時少し前とはいえ三連休の土曜日なのに、この人けのなさは何!?
さらに先に進むと、木々の緑のトンネル。
ここにも人はいません。紫式部の幟がむなしくはためいていました。
京阪宇治駅前の通圓さんです。こちらもまだ開店前。
おや、ハス鉢のハスが綺麗に咲いていますね。
まあ、これが見られて良かったです。
ということで、今回の宇治川お散歩はこの辺で。
同じ川でも下流と上流ではずいぶん違いますよね。
【撮影:2024/7/13 宇治川】
白虹橋を渡り、宇治川左岸を歩きました。
こちらは1.5~2車線道路沿いの林縁や川辺に、在来種中心に色々な花が咲きます。
春はスズシロソウやカテンソウ、ジロボウエンゴサクなど。
秋にはカエデドコロやコバギボウシにヒガンバナなど。
そして夏にも結構色々な花が見られます。
今回はどんな花が見られたでしょうか。今日は草本、明日は木本をお届けします。
前回同じ場所を歩いたのは6月初め。
その時に一番沢山咲いていた花は白いホタルブクロ(キキョウ科)でした。
あれから1か月以上経っているのでてっきりもう花が終わっていると思っていましたが・・・
めっきり少なくはなっていましたが、まだ咲いていました。
花を覗くと・・・前とは違い、雌蕊が三裂して受粉が終わっていました。
でも、まだ開きたての花もありましたよ。例年にない長い花期です。
お次は、御陵の森でも沢山咲いていたこちら、ヤブミョウガ(ツユクサ科)ですが・・・
花をよく見ると、黄色い雄蕊とぴゅんと伸びた雌蕊。
この間は見なかった両性花でした。透明感のある白い花弁が美しいです。
ヤブミョウガはどこにでも生える性質があるのか、建物の屋根がヤブミョウガで緑化されていました。
お次、見られたこの大型の植物。
タケニグサ(ケシ科)の花も咲き始めていました。
やんたんの工事現場ではもっと大型のタケニグサがびっしり生えていましたが、ここではレアです。
それもそのはず、パイオニア植物なので、このような場所には生えにくいのでしょう。
天ヶ瀬つり橋の近くには、ツル植物が沢山。
こちらは何の花だと思われますか?
こちらは、先日御陵の森でもご紹介したオニドコロ(ヤマノイモ科ヤマノイモ属)、その雌株です。
可愛い花を沢山付ける雄花は結構どこでも見られますが、雌花を付ける雌株は少なめです。
ここではこんな大株に・・
で、その横にはお馴染みの・・・
雄花ですね!
こちらも大きな株になっていました。お隣同士なので、受粉にはもってこいですね。
おっと、コカモメヅルを確認してくるのを忘れました。
次は必ず見なくては・・・
ここまでは左岸の山すそ側を歩いていましたが、途中で川側の歩道に移りました。
というのも、途中一昨年(?)の豪雨で土砂崩れが起こった場所が工事中で片側通行になっているからです。
一度そんな災害が起こると、復旧には長い時間がかかりますね・・・
でもその区間が終わると、また山すそ側に移動。
見たい花、咲いているかな~
ちょっとだけですが、咲いていました。
ムラサキニガナ(キク科)です。
すごく花が小さい上、離れた高い場所に咲いており、望遠で撮ったのでボケボケ。
まあ、近くで咲いていても揺れるのでうまく撮れませんが・・・
目立つ花ではありませんが、なぜか気になる植物です。
今年も見られて良かった~
さすがにもうないかなと思って歩いていくと、歩道の隙間から伸びた花を発見。
府道3号線側に点在しています。
花を見てみると、黄色と白の小花が沢山!
これぞ、去年発見したオトコオミナエシ(スイカズラ科オミナエシ属)。
姿はオトコエシに似ていますが、花がオミナエシの黄色と、オトコエシの白がミックスした感じ。
以前はオトコエシとオミナエシの交雑と言われていましたが、それは間違いで、
「オトコエシの種内倍数体間の交雑に由来すると考えられる」そうです。
(詳しくは、科研費データベースで「オトコオミナエシ」を検索してくださいませ)
理論も面白いですが、突然こんな場所に生えてきたことにもっと驚きます。
だって、オトコエシすら自生しているのを近場では見たことがないんですよ。
なのに、どうして歩道脇にオトコエシ由来の植物が生えてくるんでしょう。
よくダンプが走る場所なので、ひょっとしてダンプの土から種がこぼれた???
理屈はともかく、府道3号線に来てくれてありがとうです。
ここで終わりかと思ったら、もう一種類、こちらは歩道の川側の隅っこに生えていました。
明らかにキク科。下の写真を見ると、葉が思いっきり茎を抱いていますね。
こちらは、ヤクシソウです。
Wikipediaにはオニタビラコ属、松江の花図鑑にはアゼトウナ属となっています。
個人的には、アゼトウナと雰囲気が似ているので、そちらに一票です。
オトコオミナエシに対抗するかのように、びっしりと広がって生えていました。
ということで、宇治川散歩、何が出てくるか最後まで気が抜けません。
そういえばこの歩道、ホタルブクロなども生えてきたりします。
面白い場所ですね。
【撮影:2024/7/13 宇治川】
今日から3回にわたり、宇治橋上流の宇治川沿いを歩くコースをご紹介します。
毎年毎年同じ光景を見ているのですから、いい加減飽きそうなものですが、毎回新鮮です。
とはいえ、載っている光景や植物は毎年ほぼ同じ。
皆様、既視感に襲わるかもしれませんが、どうぞ気にせずご覧くださいませ。
朝霧橋たもとの匂宮と浮舟の像。(←宇治のヒマワリさん、ご指摘ありがとうございました!)
「光る君へ」効果で、前で記念撮影する人が絶えません。
この日は時間が早かったので悠々撮れました。
いつもの観流橋と大イチョウ(左手の木)
宇治ダムからの放流口から塔の島の十三重の石塔を臨む。
サギがいることを期待していたのですが誰もおらず、残念!
興聖寺です。暑いので裏の朝日山には登りません。
苔むした幹
さらに上流に向かいます。
興聖寺が造成中。雨が多いので、滝に水がありました。
ここからは何もないと思っていたのですが、湿度も温度も高い今日この頃。
キノコがあちこちに顔を出していました。
ビロードのような質感の傘のキノコ。名前は分かりません。
ぎょぎょぎょっ!巨大な真っ白のキノコが沢山。
しかも、横にはぐずぐずに崩れたと思われるキノコの残骸。
この場所の他にも、あちこちで傘が10㎝以上ありそうな白い大きなキノコを沢山見かけました。
生え始めはまるで卵そっくり。
それが少しずつ傘が開き、平たくなり、最後はぐずぐずに溶けてしまうようです。
ところでこのキノコは何なんだろうと思い、GL先生に聞いてみました。
すると、「ドクツルタケ」の名前が・・・
え~、私でも知っている有名な毒キノコ。
調べてみると、柄にささくれ、白いひだ、柄につばがあるのが特徴とのこと。
バッチリ当てはまっています💀
毒性は極めて強く、
「おう吐、腹痛、下痢、肝臓や腎臓の機能障害を起こし、1本食べたら大人でも死ぬ」そうです。
林縁には20本近く生えていたということは・・・うう、怖すぎる。
見ているときは知らぬが仏、綺麗なキノコやな~と思い、写真をパチパチ。
家に帰って調べてから背筋が寒くなりました。
ここから先はお口直し。
下に白い花が落ちているので見上げると・・・
ナツフジが咲いていました。
相変わらず、トウコマツナギも元気に咲いています。
カナメモチ(左)やナナミノキ(右)の実はまだ緑色。
時間をかけて、秋に真っ赤になります。
白虹橋まで来ました。
この日は宇治川の放流はなし。
下流方向を眺めても穏やかなものです。
ここから左岸を下流方向に歩いていきます。
その様子は明日・・・
【撮影:2024/7/13 宇治川】
前回宇治市植物公園に行ったのは6月下旬。
その時は、ジャカランダやハーブ、ハスなど色々咲いていました。
それから2週間後の7月上旬、隙間時間に再訪しました。
見たい花があったのです。
咲いているかどうか自信はなかったのですが…一輪だけ咲いていました。
ユリの女王、ヤマユリです。
大きな姿に強い芳香、一輪だけでも存在感が半端じゃないです。
近くに恐竜くんの応援団。
ヤマユリが咲いていたのはカエデの深緑の美しい秋のゾーン。
名残のハンゲショウに
前回より沢山咲いていたミズヒキ
新しい花はというと・・・あら、踏まれそうな場所にカワラナデシコ
ここから日差しの強い花の広場へ。
それにしても散策している人がだ~れもいない!
前も沢山撮りましたが、とりあえずタペストリーをぱちり。
うわっ、黒髪(実際には茶髪ですが)が色あせてバサバサ。
紫外線ですっかり傷んでしまったよう。
お気の毒~
春のゾーン経由で夏のゾーンに移動。
前は蕾だったヤブカンゾウが満開でした。
まあ、宇治川の堤防にも大量に生えているんですけどね。
前回咲いていたモクゲンジはもう終わりかけ。
遠目にはまだ綺麗ですが。
後ろの赤い木は、ベニバスモモです。
ラクウショウの小径の横には、以前は沢山アガパンサスが咲いていました。
今年はほとんど咲いていません。
昼過ぎだったので、ハス鉢の花は閉じていました。
池の中央に見える花もハスですが、こちらは全部白です。
前回同様、池の畔まで下りて行くと、前にはなかったこの花が。
オカトラノオに似ていますが、垂れ下がらず直立しています。
こちら、ヌマトラノオ(サクラソウ科オカトラノオ属)。
これも夏の季節ものです。
そして、前回は全然止まってくれなかったチョウトンボ。今回はと言うと・・・
あ、逆立ちしてる!
もうちょっとアップで・・・
体操選手? バレリーナ? 姿勢がちょっと面白いですね。
続いて、季節の花壇を下から見上げると、ヒマワリの苗がかなり大きく育っていました。
ペーター君、ダイエットしたかな~
ありゃ、前回よりちょっと痩せてる?
と言うより、肌の艶がなくなってやつれている感じです。暑すぎて夏バテかもです。
最後にハーブ園を通り抜けました。
前回咲いていた花はほぼほぼ終わっていました。
仕方ないので・・・
実がびっしり付いたシナノキをラストに。
ぴろんと垂れ下がった黄緑色の苞葉が特徴的ですよね!
ここには、フユボダイジュ、ナツボダイジュ、シナノキと3種類のアオイ科シナノキ属があります。
ちなみに、お釈迦様が悟りを開かれた菩提樹はクワ科イチジク属のインドボダイジュで全然別物です。
と言うことで、今回の宇治市植物公園、ヤマユリ見られて良かった~の巻でした。
【撮影:2024/7/7 宇治市植物公園】
昨日は放流中の宇治川の光景を高水敷からお届けしました。
今日は堤防上から同じ場所を眺めた光景をご覧いただきたいと思います。
最初は、堤防に戻る途中で咲いていたアカツメクサにモンシロチョウが来たのでパチリ。
上流方向を見たところ。水が多いですね~
下流方向です。
高水敷に水が溜まっています。
ここから、今回の様子と、放流していないときの様子を対比して載せてみますね。
左が今回、右が放流していない時です。
工事をしていた時の車両すれ違い場所にも水が溜まっているのが見えます。
竹の花が咲いていたところですね。分かりにくいですが、やはり水がたっぷり溜まっています。
そうそう、竹の花が咲いたら枯れると言われていますが、何とか生きているようです。
上流方向を見たところです。全体が川のようになっていますね。
隠元橋下流から高水敷に入るところには何の注意書きもないので、普通に歩いて行けます。
それが途中で道が川になっちゃうわけです。
できれば「〇〇m3/s 放流中。」の掲示板が要所要所にある方がいいのではと思いました。
さて、土手には点々とオレンジ色の花が見えます。
ヤブカンゾウです。
上旬に行った時にはまだほぼ蕾でしたが、1週間後にはかなり咲いていました。
左が上旬、右がその1週間後です。
こういう光景好きです。
そして、先日なんちゃって解説したノアザミも沢山咲いていました!
久しぶりに宇治川下流を歩きましたが、やっぱりいいですね~
満足して帰路に着きましたとさ。
(途中で見たアガパンサスです。綺麗でした。)
【撮影:2024/7/6, 7/14 宇治川】