2年前の3月、リン一家を保護した直後に現れたハリーとシロキ。
見覚えのある子で、初めは保護者がいるのだと思っていた。
が、この2匹が家裏でご飯を争うようになった。
気が弱くてシロキがいると近寄れないハリーはご飯にありつけない。
少し離れたところでせつなそうに鳴き喚く。
シロキはハリーが近寄らないようにと威嚇して鳴き喚く。
この2匹の声が異様に大きく、その騒音が住民問題にと発展した。
自分が、ノラ保護活動家としてこの街にデビューしたきっかけになりました。
(シリーズ「ノラと家猫と」・その1 参照)
やがてハリーを保護し、半年後にシロキも保護した。
ともにエイズキャリア。
まだ若く性格が穏やかでかわいい顔立ちのハリーには里親さんがみつかった。
引っ越すときのハリーの不安と苦労は、忘れることができません。
デブでブサイクのシロキは里親さん探しも諦めて、今もわが家の一員です。
推定6才半になるシロキ
家族になって1年半、シロキというネコがわかってきた。
繊細なのに、オニブのせいで鷹揚にして泰然自若として見える。
ニャーが怖いのに、すぐ隣で寝るのも平気だ。
そしてとっても甘えん坊。
シロキを見ていて思うこと、ネコってみんな甘えん坊だ。
どこでも寝れる、そして寝相がとってもかわいいシロキです
子猫に好かれるシロキ。
外観でも強さでもない、やさしさを武器にする猫だっているんだな。
わが家で最長老のシロキは、しっかりオジサンやってます。
出た、シロキ得意の"トド"座り
一方、ハリーの里親さんから近況報告がありました。
不安と恐怖ですっかり心を閉ざしてしまったハリーに、
猫初体験ながら根気よく接してくれた里親さん。
大丈夫かと思うほどの献身的な気遣いに頭の下がる思いだった。
そして予想通り、ハリーはそのお宅で中心的存在になっていました。
小さなお子さんがいないので、すっかり自由を謳歌しているようです。
思えば、2年前は明日をも知れない暮らしをしていたこの2匹。
"駆除"だなんてことにもなりかねない状況だった。
様々な苦難を乗り越えて、家猫としてこんなに幸せになりました。
感無量。
ハリーの近況 (里親さんより)