じゃ~ん、
胡坐膝の上で一丁前のちびたん(自撮りです)
ちびたんの人馴れ、どんどん進歩しています。
10日ほど前からはケージから出して保護部屋慣らし。
抱かれたり掴まれたりには抵抗しないけど、人が部屋に入ったときは慌てて逃げる。
床の間のガラクタの中に隠れて籠城、難渋したのでテーブルなどで床の間を塞いでしまった。
今では驚いたときはシャーシャー言いながら、ケージの中に逃げ込んでます。
まだまだ人は怖い。でもひとたび抱かれれば、ゴロゴロと嬉しそうなちびたんです。
床の間を塞がれてからはケージの中が逃げ場所になりました
寒くなってきました。
ちびたんは自分と出会って保護されなかったら、初めての冬を越せただろうか。
かつて調べてわかったのは、ノラの1才生存率が20%にも満たないということ。
ノラとして生まれた5匹のうち4匹は1才にもなれないのです。
その最大の理由は食べ物のない極寒の冬。
特に冬になる直前に親離れした子は、人に救われない限りまず冬を越せないのが現実だ。
チキンと外を眺めるちびたん
勇気を振り絞ってシャーシャーと威嚇してくるちびたんに、あのチビの記憶が蘇ってきた。
無念の交通事故でこの世を去り、このブログを始めるきっかけとなった子猫チビ。
チビからもらった多くの感動をそのカテゴリーに書き留めてきた。
人馴れは遅々として進まなかった反面、遊ぶことが大好きだったチビ。
人はそれを見てかわいいと言うけど、チビにとっては生きるための真剣な訓練だった。
人間で言えば小学校に入学するかしないかの年頃。
そんな子がいきなり親と離れ、誰にも頼らず自分で学び、考え、決断し、そして道を切り開いていく。
チビが時折見せた真剣な眼差しは、そのたくましさとしたたかさの現れだったのです。
幼いちびたんが独り世間に放り出されてどれだけ不安で、怖くて、寂しかったことか。
それでも一丁前に警戒し、勇気を振り絞って他に引けを取るまいと威嚇する。
その生き抜こうとする努力は感動以外の何物でもない。
ちびたんに限らず、ネコ科の子供はみなそうなのだ。
チキンに「敵意はありませーん」のポーズをとるちびたん
一方家の猫たちは。
彼らに何が起こり、そして治まりつつあるのか。
このブログで、猫は環境の変化に強いとたびたび書いてきた。
養老先生も「猫の生活は変化そのもの」と言っている。
でもそれは、猫が変化を好むということではない。
むしろ猫は変化を嫌い、そして苦手なのだ。
今は里親さん宅で幸せに暮らすハリーも、訪ねた時はこの世の終わりの如き様相だった。
彼らは同じ日々の繰り返しを好む平和主義者なのです。
変化は時として猫たちに重大なストレスを与え、命さえ脅かすことがある。
玄関のチャイムが鳴っただけで慌てふためく家の猫たち。
ちびたんの突然の加入で彼らが受けたストレスは想像に難くない。
そんなこと保護ボラさんの家なら日常茶飯事?
そう、でも猫には、周囲にストレス等の負い目を見せない強い心がある。
彼らは変化に強いのではなく、変化に耐えそしてリカバリーする強い精神力があるのです。
猫は知力と体力では人に敵わない。
でも精神力は、遥かに人の上を行っているのではないだろうか。
※本記事はカテゴリー横断のシリーズです
(シリーズは本記事で終了し、以後の経緯は「ちびたん」カテゴリーにて)
1.新顔子猫ちゃん参上 ちびたん 2021.9.21 (ちびたんカテゴリー)
2.サクよ、君はそんなにヤワじゃない 2021.9.24(サクラ・キジロカテゴリー)
3.ちびたんの保護 2021.9.25(ちびたんカテゴリー)
4.たそがれオジンの子ニャン育て 2021.10.3(ちびたんカテゴリー)
5.慣れてきたちびたん 2021.10.8(ちびたんカテゴリー)
6.狂いだした歯車 2021.10.11(大家族の日常カテゴリー)
7.進展あり ~ちびたんの家猫修行~ 2021.10.22(ちびたんカテゴリー)
1.新顔子猫ちゃん参上 ちびたん 2021.9.21 (ちびたんカテゴリー)
2.サクよ、君はそんなにヤワじゃない 2021.9.24(サクラ・キジロカテゴリー)
3.ちびたんの保護 2021.9.25(ちびたんカテゴリー)
4.たそがれオジンの子ニャン育て 2021.10.3(ちびたんカテゴリー)
5.慣れてきたちびたん 2021.10.8(ちびたんカテゴリー)
6.狂いだした歯車 2021.10.11(大家族の日常カテゴリー)
7.進展あり ~ちびたんの家猫修行~ 2021.10.22(ちびたんカテゴリー)
8.理由なき収束 2021.11.2(大家族の日常カテゴリー)