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流れ流れてきた此処は、終の棲家にふさわしいのか?入ってみなきゃ分からない、それがリスク。

山手線探偵 まわる各駅停車と消えたチワワの謎

2013年07月22日 22時07分31秒 | 読書事
七尾与史さんの山手線探偵の2作目です。

「コッカソンボウノキキ」の事件かと思ったら…。

シホの山手線探偵との出会いが明かされ…。















これは反則でしょう、いや、販促なのか、シリーズものの?

いずれにしても1作目で提示した「続き(=謎)」をことごとくスルーして、何もなかったようにして2作目を完結する「ミステリ」ってある意味スゴイ。

読者がついてくれば、だけど。

普通は、少しはネタをさらすもんでしょ。

例え、落ちを考えていなくたって。

それが、読者サービスってもんでしょ?





内容はごく普通のミステリ。

しかも、舞台も解決の決め手も「山手線」の圏外だし。

このネタはこの「山手線」で使わなくても、いや、使わない方が良かった筈。

締め切り順とかいろいろあったんでしょうが、骨格には山手線が全然必要ないから。

前作は、都市として、不特定多数の必然と捉えれば、舞台としては整合性もあるし、理屈も出来るが、今回はちょっといただけない。





でも、3作目も買うと思う。

山手線探偵

2013年07月22日 10時04分23秒 | 読書事
七尾与史さんです。

初読の七尾さんの長編です。

一回読んで、なんか変だと思って、続けて2回読みました。

読書は晩飯(アルコール含む)がほとんどなのでいつも酔いながら読んでいます。

で、10日くらいかかると、最初に読んだ個所をきれいさっぱり忘れています。

でも、読むのはミステリばっかり(苦笑 。

何が変だったかは、最初の事件と最後に解明される事件の間のリンクが(私の記憶から)完全に欠損していたので。

読者メータでの評価は良いようですが、いろいろな出来事を結びつけすぎで、初めから繋がりありきで書かれているところが鼻につきます。

山手線という、巨大な器から、探偵が関わった事象すべてが丸く収まること自体が変ですよ。

切れ切れの結末の中で、これとこれがつながって、これとこれは別、な構成のほうが好みではある。

これはファンタジーではなくミステリだから。