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流れ流れてきた此処は、終の棲家にふさわしいのか?入ってみなきゃ分からない、それがリスク。

人生相談は真夜中のバーで

2015年01月09日 16時57分28秒 | 読書事
お久しぶりの蒼井上鷹さんです。

「妻が新型インフルエンザ恐怖症になってしまって困っています」「貸したお金を返してもらえず困っています」「キャバクラのコとつきあいたいんです」「ネットでデマを流され、迷惑しています」「妻が子供を産んでから、すっかり太ってしまいました」「カレシがいるのに他にも気になる男の人ができてしまいました」「子供が何を考えているのかさっぱり判りません」――モーさんは小さなショットバーのバーテンダーで、客からの相談に乗ることも多い。しかし悩みを解決するためのアドバイスが次々とおかしな波紋を巻き起こし、ついにはまさかまさかの秘密が露わになって……。ちょっぴり苦い読後感が癖になる連作ユーモアミステリー。
『人生相談始めました』を改題。 by Amazon



1話目を読んで、あれって思った。

2話目を読んだら「確信犯」だと思った。

これはちょっと前に流行った「珈琲屋さん」「古本屋さん」「修理屋さん」などがちょっとした情報だけでとんでもないレベルまで推理しちゃうジャンルの、アンチテーゼ小説だと確信した。

主人公の推理や助言がことごとく的外れだったり裏目に出てしまう。

しかも結構なブラックさ。

さすが曲者の蒼井さん!



全編これで通すと思ったら、途中から普通の小説になってしまい最後には「?」

私的には「完全な腰砕け」小説になってしまいました。

残念!

百円の恋

2015年01月09日 16時23分52秒 | 映像事
松田優作の出身地・山口県で開催されている周南映画祭で、2012年に新設された脚本賞「松田優作賞」第1回グランプリを受賞した足立紳の脚本を、「イン・ザ・ヒーロー」の武正晴監督のメガホンで映画化。不器用でどん底の生活を送っていた女性が、ボクシングを通して変化していく姿を描いた。実家でひきこもり生活を送る32歳の一子は、離婚して出戻ってきた妹とケンカしてしまい、やけになって一人暮らしを始める。100円ショップで深夜勤務の職にありついた一子は、その帰り道に通るボクシングジムで寡黙に練習を続ける中年ボクサーの狩野と出会い、恋をする。しかし幸せも長くは続かず、そんな日々の中で一子は自らもボクシングを始める。14年・第27回東京国際映画祭の日本映画スプラッシュ部門で作品賞を受賞。 by映画.com

監督も主演二人も初めて知りましたが、予告編と批評の良さに観に行きました。

登場する人物のほとんどが「駄目な人間」である。

ハリウッド映画ではないので、最後まで「駄目なまま」でもある。

特別に感動はしないが、しみじみした感はあった。

でも、彼らには明日はない。





そろそろ人生の終盤になってきたが、それまでの私の周りの人って言うのは「けっこう普通な人」で、満たされていた。

が、最近の私の周りの人は「駄目な人」臭をぷんぷんさせている。

私の臭覚が鋭くなったのか?

人を見る目が出来たのか?

夢を観てはいられない状況になったのか?

関係無いかもしれないが、この1年で、近視が強くなった、デスクワークでもないのに。

私も「駄目になった人」に加わっている。