コメント欄で、ドストエフスキーの罪と罰のことを書いておられる方がいた。
あれ、罪と罰、持ってたっけと思い、本棚を見た。なかった。
それで、ブックオフに行って、罪と罰上下巻を220円で買ってきた。
でも長いから、読むの大変なんだよね。
前に読んだのは二十年くらい前。だから、そろそろ読む時期かもね。
でも、今日は、ドストエフスキーの罪と罰ではなく、椎名林檎の「罪と罰」について書こうと思う。
かなり前に、椎名林檎の「罪と罰」のシングルをAmazonMUSICのダウンロード版で購入した。
それは、B面の「君ノ瞳ニ恋シテル」がすごく好きだったからだ。あの有名な歌のカバー曲だ。
アレンジが最高で、椎名林檎のアンニュイな色気のある声が光ってる。
むしろ、罪と罰は、何だこの気持ちの悪い歌は、と思っていた。
頭のおかしい女が叫んでるだけじゃんと。
だけど、聴いているうちに、どんどん好きになっていった。不思議なものだ。
遠くの暗闇で、女の子が絶望に打ちひしがれて叫んでいる。
遠すぎてどこだか分からないが、僕の耳にその心の叫びが聞こえる。
「ちょっと待ってろよ。今、行ってあげるからな」って気分になる。
「頬を刺す朝の山手通り 煙草の空き箱を捨てる」ここは心の叫びだ。
「あたしの名前をちゃんと呼んで 身体を触って 必要なのは これだけ認めて」のところで、琴線に触れる。
「静寂を破るドイツ車とパトカー」のところで、少女のかわいい声に変わる。彼女を抱きしめてあげたくなる。
なかなか天才的な構成だ。心の叫びが届いてくる。
最初、あんまり好きになれないと思いますが、よかったら聴いてみてください。