フリードリヒの日記

日常の出来事を、やさしい気持ちで書いていきたい

4月のある晴れた朝に100パーセントの女の子に出会うことについて 

2020年04月09日 07時00分00秒 | 読書・書籍

「4月のある晴れた朝に100パーセントの女の子に出会うことについて」は、村上春樹の短編小説だ。

結構人気のある短編で、僕も若い頃読んで、感銘をうけた覚えがある。

でもさ、100%の女の子って、本当にいるのかな。そもそも、100%って何よって話だ。

小説の中で言ってるように、容姿の好みではない。「タイプファイ」なんてできない。ただ、そう感じるだけだ。

今までの人生で、そういう女性がいたかと聞かれれば、うーん、どうだっけ。

ああ、「いたね」と答えるだろう。そういうのって感覚でわかる。あの子は100%だったなって。

ただ、しっかり捕まえておかなかったから、うなぎのようにスルスルッと逃してしまった。

小説のようにもう一回再会したら、どんな感じになるのかな。興味深い。

 

ちなみに、アメリカの調査で、一目惚れから始まったカップルの55%が結婚し、そのうちの90%以上が離婚しないそうだ。一目惚れから始まった恋は冷めにくいようだ。

その理由について、諸説あるが、人は瞬時に、遺伝子レベルで自分に合う相手を見分ける。

そして、その判断はかなり正しい。

でも、世の中に100%の女の子がいるとしても、そう簡単に会うことなんてできない。

だいたい60とかで、良くて80とかだ。

社会心理学者のエーリッヒ・フロムは、著書「愛するということ」で言っている。

人を愛することは、技術だと。

恋に落ちるという体験と愛を持続させることは違う。それを混同すると、愛することを失敗してしまう。

「愛の失敗を克服する方法は、一つしかない。愛の意味を学ぶことである。そのための第一歩は、愛は技術であることを知ることである」

素晴らしい本なので、よかったら読んでみてください。ちょっと哲学書っぽいですが。

このフロムの考え方は、僕たちに希望を与えてくれる。

愛は技術だから、60%の女の子だとしても、98%までもっていけるかもしれない。

うまくやればね。

そうでなきゃ、人生つまらないからね。


4月のある晴れた朝に100パーセントの女の子に出会うことについて」の朗読があったので、興味がある人は聴いてみてください。

なかなか素敵な小説です。12分くらいの長さです。

 

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