フリードリヒの日記

日常の出来事を、やさしい気持ちで書いていきたい

スパゲッティーを食べるとき

2020年04月16日 07時00分00秒 | 日々の出来事・雑記

家では、白米を炊いて食べるより、スパゲティーを食べるほうが多い。

簡単で美味しいからだ。でも、外ではあまり食べない。

それには理由がある。

村上春樹のエッセイをパラパラとめくっていたら、「リストランテの夜」というのがあった。

村上夫妻が、結婚記念日を祝うために、青山の洒落た高級イタリア料理店に入ったときの出来事だ。

少し離れた席に20代後半の都会的な身なりをした若い男女のカップルがいた。

聞くつもりはなかったが、二人の会話を聞いていると、この二人は深い仲になる直前なんだな、というのが分かったそうだ。

プリモピアット(前菜の次に出てくるやつかな)が出てきた。それがパスタだったそうだ。

男性が、それを気持ちよさそうに「ズルズルズル」とすさまじい音を立てて食べたそうだ。

周りにいた村上夫妻、ウェイター、ソムリエ、相手の女性、全員が凍りついたそうだ。

その後、このカップルはどうなったんだろう、といって話は終わる。


僕は青山の高級のレストランには行かないが、行ったらきちんと行儀よく食べるだろう。

それぐらいのマナーはある。

でも、僕は強く言いたい。その男性の気持ちがよく分かる。本当によく分かる。

僕もスパゲッティーをズルズル食べたい派だ。

家では遠慮なく大きな音を立てて、ズルズルと食べている。

僕はカプリチョーザのトマトとニンニクのスパゲッティーがすごく好きだ。

しかし、ズルズル食べれないので、あんまり行かない。

だって、行儀よく食べると美味しくないんですよ。

一人で食べてるときは音を立ててもいいですよね。誰にも迷惑かけていないからね。

そのかわり、人がいるときは、音は立てません。あしからず。

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