「脳を鍛えるには運動しかない」という本があります。
けっこう分厚くて読み応えがあります。
しかし、なかなか面白いので、ちょっと要点だけでも紹介したいと思います。
運動の中でも、脳に効果のある運動は、有酸素運動です。
有酸素運動は、呼吸をしながら中程度の負荷をかけて行う運動です。
心拍数をそこそこ上げるのが重要ですね。
ちょっとした体操、はや歩き、ジョギング、サイクリング、エアロビクスなどです。
有酸素運動には3つの効果があります。
1、頭が良くなる
2、集中力が上がる
3、メンタルが安定する
一つ一つ解説していきましょう。
1についてです。
有酸素運動するとBDNFという物質が作られます。BDNFとは、脳神経を発達させる栄養素です。
神経が発達すると認知能力と情報処理能力がアップします。
アルツハイマーの人はこのBDNFの量が低下しているそうです。
2についてです。
集中力は脳の前頭葉が関係しています。
その前頭葉には、集中できるエネルギーの総量が、ある程度決まっています。
この「集中して物事を成し遂げる力」を意志力と言います。
前頭葉を鍛えることによって、その意志力を上げることができます。
その能力を上げる方法が、有酸素運動なのです。
3についてです。
昨日もちょっと触れましたが、感情に関わる脳の部分は、扁桃体です。
ちょっと嫌なことがあると、この扁桃体にスイッチが入り、コルチゾールというストレスホルモンが分泌されます。
そして、その場から逃げろと脳が司令を出します。
逃げて、安全な場所に避難して、ストレスから開放され、一件落着となります。
しかし、うつになりやすい人は、このスイッチが入ったままになり、コルチゾールが過剰になるそうです。
このコルチゾールが出っぱなしだと、海馬という記憶に関する部分の脳が萎縮していくそうです。
海馬が萎縮することによって、新しい回路を作れなくなる。
それで否定的な記憶をぐるぐる巡って、そこから抜け出せなくなっていく。
これを改善するのが、1で言ったBDNFです。
有酸素運動をして、BDNFが作られると、扁桃体や海馬に栄養がいきわたり、ポジティブな思考回路を作ることが分かっています。
また、ドーパミンの分泌のよりマリファナやモルヒネと同程度の多幸感も得られます。
この脳内麻薬は、副作用もありません。
実際、抗うつ剤より、運動のほうが効果があるとされています。
もちろん、痩せてスタイルも良くなります。
僕は筋トレ専門なので、有酸素運動はしません。
走りすぎると筋肉が落ちるからです。
でも、このブログを書く前に20分くらい走ってきました。すごく気持ちが良かった。
脳内麻薬出まくりです。確かに多幸感が得られますね。
だから、有酸素運動もちょっとだけ取り入れてみようと思います。
皆さんも何かしてると思いますが、
もしやられていなければちょっとしたウォーキングでもどうでしょうか。