今日はちょっと不謹慎な話です。
幻覚剤についてです。
この間「幻覚剤は役に立つのか」という翻訳本を読みました。
なかなか衝撃的な本です。
簡単にいうと、LSDとかマジックマッシュルームとかが、精神的な病を治すのに役立つという話です。
ただ、それだけではなく、
「健常者が幻覚剤を正しく使うと、自我を超越し、神秘状態にり、”悟りの境地”にたどり着く」
「末期がん患者に幻覚剤を投与したところ、死の恐怖から開放され、ここちよく死を受け入れるようになった」
「うつ病患者に幻覚剤を投与したところ、投与から1週間後、”全員”に症状の改善が見られた」
こんな感じです。
人間には、自分が自分であると認識する部分があるそうです。
アイデンティティを司る部分ですね。
それをデフォルトモード・ネットワークといいます。略してDMNです。
このDMNは脳のエネルギーの80%ほどを使います。
そして、このDMNが働きすぎると、自分に対する締め付けが厳しくなります。
それで、脳が疲れてネガティブな思考をするそうです。
その結果、うつになりやすくなる。
幻覚剤を使うと、このDMNの働きを弱めるそうです。
すると、ガチガチの脳みそが柔らかくなって、うつが改善するそうです。
また、年をとって頑固になってしまうのも、このDMNの働きが強くなっている結果だそうです。
だから、幻覚剤を使うと、頑固で凝り固まった性格が直っていく。
ユングは言いました。
若者ではなく中年にこそ、人生の後半を切り抜けるために、「神秘体験」が必要だと。
つまり、著者は、若者ではなく中年にこそ幻覚剤が必要だと言っています。
欧米では、医療目的で幻覚剤を使うことが検討され始めています。
アメリカのコロラド州では、マジックマッシュルームの使用が合法化されました。
僕は、麻薬には否定的です。
しかし、医師の診断の下で、使うことが理にかなっているなら、オッケーすればいいのではないかと思います。
自殺するくらいだったら、マジックマッシュルームとか使ったらいいのでは。
死ぬよりいいでしょう。
じゃあね。