エポケーって聞いたことありますか?
哲学をやっていない人は、たぶん初めて聞く言葉では無いかと思います。
そういう僕も、ほとんど忘れてしまいました。
フッサールの現象学の哲学的概念です。
学生の頃、フッサールの現象学にハマっていた時期がありました。
フッサールの現象学は、超難解です。だから、今は綺麗サッパリ忘れてしまいました。
しかし、エポケーだけは覚えています。不思議です。
エポケーは、判断停止という意味です。
純粋意識に至るためです。まあそれはいいでしょう。
でも、この判断停止は、けっこう使えます。
人の話を聞くときってありますよね。
そのとき、自分と違う意見だったとき、どうしても批判したくなる。
批判をしてもいいんですが、とりあえず聞くことが大事です。
そこで、判断を停止するんです。
いいも悪いも考えない。とりあえず判断をやめて素直に話を聞いてみる。
頭を真っ白にして、話を聞いていると、いろいろ見えてくることがある。
批判的な態度を取ると、人は萎縮して話をしなくなります。
話しなければ、考えもないことになります。
どんなくだらない考え方であっても、テーブルの上に並べないと使えません。
それに、くだらないと思っているのは、自分の先入観や思い込みなのかもしれません。
面白いアイディアや考え方は、だいたい突飛なものだからです。
そういうとき「エポケー」って使えます。
とりあえず、エポケーで批判しないこと。それが大事です。
試してみてください。