アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

昨日と今日作った保存食と保存調味料

2014-09-02 23:34:30 | 手作りのたべもの
    ここ数日、朝夕とても涼しくて、寝るときは夏掛け布団の上に毛布を載せないと寒いほど。もうこたつに電気を入れたという、稲武の知人もいます。

    この夏は夏らしい日が少なかったせいか、何度も大量のトマトを仕入れて、ケチャップやトマトソースを作ったり、キュウリのピクルスを仕込んだりするのに、今年は、トマトソースを一回作っただけ。あとは、なんとなく作る時機を逸していました。

    でも、先日上矢作の道の駅にいったら、小ぶりのキュウリがあったので作りたくなり、やっとピクルスを仕込むことができました。

    今回はいつもと違って、キュウリは塩で10分ほどもみこんだだけ。鍋に同量の水と酢に粗糖を加え、トウガラシ、ニンニク、ローリエを入れて火にかけて溶かした中に、熱いうちにキュウリをしぼって放り込みました。塩水に一晩つけておくより簡単。あと数日で食べられます。

    写真手前は、海苔の佃煮。古い海苔が大量に残っていたので、すべて小さくちぎって、水、酒、醤油、みりん、粗糖、塩麹を煮立たせた中に入れて煮ました。途中だまにならないよう、かき回し続けるのがコツ。

    いつもはこれだけの味付けなのですが、思い立って、先日作ったばかりの、梅シロップの梅入り醤油(写真右)をちょっと、隠し味に入れてみました。すると、海苔のえぐみのような味が取れ、スッキリした味に。成功でした。

    写真左は、ずっと前に作った塩レモン&ユズ。作って半年以上経っているので、小分けしました。こちらは、細かく刻んで、サラダにも浅漬けにも使っています。ユズやレモンの水分が最初から少なかったせいか、エキスらしいものはでていないのですが、しっとりした塩はなんにでも使えて、重宝しています。今度、9月17日におこなう高橋交流館での講習会では、この塩レモン&ユズをつかって、サラダを作ろうと思っています。

       
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映画「Vフォー・ヴェンデッタ」

2014-09-02 11:21:40 | 映画とドラマと本と絵画
    以前、レンタル屋で安売りしていたDVDのひとつ、「Vフォー・ヴェンデッタ」を見ました。

    このDVDを買った理由は、制作・脚本がウォシャウスキー兄弟であることと、もうひとつは、パッケージの写真に、ハッカー集団アノニマスがトレードマークに使っているガイ・フォークス人形の仮面が載っていたこと。

     映画は近未来のイギリスが舞台。独裁性が敷かれ、アメリカは昔のようにイギリスの植民地になっているらしく、ヒトラーを思わせる、独裁者サトラーとその配下が国の牛耳を取っています。人々は羊のようにおとなしく彼らの言いなりになり、反体制派だけでなく、同性愛者、身障者!までが収容所に送られ、新兵器開発のためのモルモットにされて殺されます。

     ヒロインは、反体制派だった両親を殺されで矯正施設で育てられたイヴィー。彼女の最初の危機を救ったのが、ガイ・フォークス人形の仮面をかぶった男、Vです。彼は、政府を倒すために画策しています。
     
     ガイ・フォークスは、400年前、イギリス国王の圧制に反対して、国会議事堂の爆破を企てたカトリック教徒の男。毎年11月5日はお祭りがおこなわれているそうです。彼に対する評価は、いまだにイギリス国内で賛否両論に分かれているとか。ただ、おおむね反権力・抵抗勢力の象徴になっているようです。
    
     アメリカのコミックが原作の、イギリス、アメリカ、ドイツの合作映画。漫画的なところも多々ありますが、真剣にまじめに撮っています。最後は感動的。西欧人が自由を獲得するためにどれだけ苦悩し、苦闘してきたか、ひしひし伝わってきます。そしていまでも、いつこの自由が奪われるかわからないという危機意識も、濃厚に感じられました。

     ただし一つだけ、疑問に思うことが。イヴィーは、丸坊主にされてだいぶ経ってからVに再会したはずなのですが、髪の毛がまったく伸びていません。長い髪のときも丸坊主のときもそれぞれ魅力的な顔立ちの女優でしたが、ちょっとだけ伸びたヘアスタイルの彼女も、見たかった。
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8月のどんぐり工房草木染め

2014-09-02 01:03:47 | 草木染め
8月のどんぐり工房定例の草木染め講習会は、先週月曜日25日に行なわれました。この日、染め材料にしたのは、藍。一昨年、東栄町に住む友人が育てて乾燥までしてくれた大貴重な藍の葉を使いました。

    本藍を建てるのは、大変な作業ですが、この乾燥した葉から青色を生み出すのは、けっこう簡単です。

    まず、藍の葉500gに対して水を1ℓほど入れて15分ほど煮出して液を捨てます。次に、水を800ccほど加えて、火にかけ、そこに還元剤のハイドロサルファイトとソーダ灰を100gずつ入れて、15分ほど煮出します。その液を漉したら、また水を入れて、一回目と同量の同じ薬剤を加えて煮ます。

     液の表面に青い泡の塊のようなものができてきたら、OK。40度くらいになるまで冷まします。

     水に浸しておいた布を入れます。液の中では、布は緑色。5分ほど浸したら、空気に触れさせます。すると、次第に布は青色に。この日は、青になるのが若干遅かったのですが、およそ20分ほどでほぼ青系の色になりました。変わったところで、また液に。最後は酢酸を溶かした水に浸して水洗いすれば出来上がり。まだ緑に近い色だな、とおもっても、酢酸液につけたとたん水色に返信した布もたくさんありました。

     生の藍の葉をミキサーにかけて漉した液でも、美しい水色がでるのですが、この方法だと絹しか染まりません。でも、生葉にしろ乾燥葉にしろ、ハイドロとソーダ灰を入れて仕立てれば(生葉と乾燥葉では仕立て方は異なります)、綿や麻などの植物素材でも美しい色に染まります。

     素材や織り方、液に浸けた時間や順番によって、色の濃さ、色の質がずいぶん違います。

     上の写真の左の大きい布は、参加者の一人が骨董店で手に入れた昔の蚊帳です。ポリエステルではなかろうかとおもったのですが、よく染まりました。たぶん麻なのでしょう。

     この日は、藍のほかに、クワの葉も煮出しました。稲武は昔養蚕が盛んだった土地。あちこちにクワの木が自生しています。写真は、どんぐり工房に生えていたクワ。この日使ったのは、私宅のクワの葉です。

    クワの葉は、今が一番緑が濃いとき。とてもあざやかな黄色が生まれました。クワの葉で黄色に染めてから藍の液に入れて、黄緑色も染めました。

    ひととおり仕事が終わってから、ハチヤガキの青柿を使って、柿渋の叩き染めも、試みてみました。

    うちから持参した、青柿。今年はことのほか鈴なりになっています。

     柿渋は、おろし金ですりおろしてつくります。晒し布で漉した液を葉っぱに塗りつけ、布の上に葉をさかさにおいたら、半紙をのせて拳でたたきます。

     塗り方や叩き方にコツがいるようで、わたしはなかなか上手には行きませんでしたが、こちらはうまくいっています。

     ボウルに残った柿渋を吸い取った布は,美しい茶色に染まりました。

     藍の葉染めは、これまで数回しか行ったことがないので、どうなることかといささか心配でしたが、どれもきれいな青や水色に染まり、ほっとしました。やはり、青はすばらしい。人をひきつける色です。近いうちにまた染めたくなりました。
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