アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

今年初の石窯で遊ぶ会を開きました。

2018-05-15 14:24:29 | 稲武のモノ・コト・ヒト・バ
   今週の日曜日13日に、昨秋以来半年ぶりで、稲武の大きな石窯で遊ぶ会を開きました。

   朝からあいにくの雨もようでしたが、市街地や近隣の山間地から9組、計13名の方が集まってくださいました。予報では3月並みの気温となるといわれていたし、久々に窯を扱うしで、ちょっと心配だったのですが、前日に使われた直後だったそうで、扉を開けるとほんわかあたたか。それもあって順調に温まり、予定より早めにピザの焼成を始めることができました。
 
   この日のピザは、山野草ピザ。私が前日に庭で採取したセリ、ミツバ、カキドオシ、ウドと、相棒のきよさんが採ってきてくれたクレソンとオレガノ、それに二人で掘りに行ったタケノコを載せました。

   ウドと言っても使うのは軟化した白いウドではなくて、緑色の茎と芽のところ。前夜オリーブオイルでいためてキンピラにしたものです。チーズはいつものセルロース不使用の溶けるチーズのほか、モッツァレッラも使いました。クレソンは焼きあがりに好きなだけ。どれも、それぞれ生の草を食べてみて好きなものを選んでもらいました。

    意外においしかったのがウド。いつもキンピラにするときは花かつおやチリメンジャコ、ゴマなどをたっぷり入れるのですが、この日はいためて軽く味付けしただけなので、かなりえぐみが強くて誰も選ばないだろうなと思っていました。でも、焼きあがったピザのなかのウドは適度な香りが残っていて、美味。好評でした。かなりにおいの強いカキドオシですらほんのり香る程度になりました。先日の草の会の料理でも感じたことですが、草とチーズやお肉はよく合います。

    野草ピザ、なかなかすばらしい。モッツァレラチーズを加えたのもよかった。

    写真がぼけてしまいましたが、スープはいつものように竈にかけた大鍋でたっぷりの野菜やキノコ、豆類を入れて煮込みました。参加三回目の中学生の男の子が、かまどの世話を一手に引き受けてくれて大助かりでした。

    昼どきには土砂降りになったので、ご飯はあずまやで。美しい新緑に囲まれたこの場所、結構落ち着きます。

    お昼過ぎには二次発酵を終えた大型カンパーニュを焼き始めました。焼いている間、スコーンの準備にはいります。

    石窯で焼くのに最もおすすめの焼き菓子は、スコーンではないだろうか私は思っています。それくらい、石窯で焼いたスコーンはおいしい。だから、毎回、ほんとはいろいろの焼き菓子を焼いてみたいとは思うのですが、はじめての参加者にはぜひこのおいしさを味わっていただきたくて、結局スコーンを選んでしまいます。といっても、中身は毎回変えています。今回は、チョコレートチップとまるごと甘夏ジャム入り。

    スコーンの準備が終わったころ、パンが焼きあがりました。少々過発酵気味だったので、立ち上がりがちょっと弱いようです。

     でも、おいしそう。日本ではまだまだ黒パンを好まない人が多いと聞きますが、石窯の会に来ていただいている方には、いつも好評のこのカンパーニュ。全粒粉とライ麦粉がたっぷり入っています。

    パンをとりだした後窯に入れたスコーンは、30分後に焼きあがり。

    チョコレートを入れたスコーン、実は初めて作ったのですが、うまい! チョコレートの量が適量だったようで、甘すぎず、物足らなさすぎず、でした。

    最後まで雨は降り続き、ハウスポニーの周辺で遊んでもらうことはかないませんでしたが、雨に濡れた新緑や靄に包まれた山を眺めるのもまた一興。楽しい一日となりました。

    次回は夏休みに入ってすぐのころ、7月末の休日開催を予定しています。今度も、野草や雑草を使った、野趣あふれるピザを工夫したいと思っています。




    

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