「ひみつブック」
女の子は秘密が好き。
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ふいに突然ーー
ひとりっきりのきもち
自分の居場所が
きえてしまったよう
「あなたなんて
いらない」
誰かにそう言われた気がして
心がちりちりいたい時
とりだして
月あかりの下
ひとりで
そっと
なぜる (ひみつの箱Ⅰ)
こういう箱を、多分女の子はきっとひとつはもっている。ときどき、突然小さな女の子がぶわっと飛び出てくるおばさんやおばあさんも、たぶんきっともっている。
「空からふるもの」
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ゆうやけが
ひろがる部屋で
このところ
おばあさんは
ねむれない
友達が
みんな先に
いなくなってしまう気がして
明日もあさっても
変わらない気がして
自分がいらないもののように
思えて
ねむれない (episod1)
そんな孤独なおばあさんに、三人の天使は花を降らせます。
明日になったら
花束にして
誰かにあげようか
誰をよろこばそう
誰を驚かそう (episod1)
「ある日悲しかった時に、いいもの、いいもの、うつくしいものーーが、空からふってくるといいな、と思って、このお話をつくりました。」(あとがき)
「いいもの」がなにかは、天使の気まぐれ。
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