週間天気予報にずらりと並ぶ傘マーク。
「今年はやけに雨が多いなぁ」 そう思いかけて、ふと気づきました。
ちがう。
私、この6年間、梅雨の季節はほとんど日本にいなかったんだ。
――北米のロッキー山脈や、ヨーロッパアルプス。
北半球の山々では、6月下旬から7月上旬にかけて、花のベストシーズンを迎えます。
6年勤めた前の旅行会社では、
海外担当としてフラワートレッキングを手がけていたので、
花を求めて、スイス、北欧、アラスカ、カナダ、スペインへ…。
梅雨の季節は毎年のように、
カラッと晴れわたる外国の空のもとで過ごしていたのでした。
花や紅葉などの自然、祭りなどの歳時記…
旅と季節は、切っても切り離せません。
日帰りから海外まで、また観光から登山まで、
幅広いジャンルを扱う旅行会社だったので、
四季の移ろいや季節の歳時を訪ねて全国各地へ、そして海外へ。
毎月のようにお客さまと旅に出て、旅先で感じる季節の積み重ねが、
そのまま私の1年でもありました。
たとえば…
まずは、お正月。
年末年始はほとんど海外添乗だったので、
お節や初詣など、日本のお正月が実はなつかしい。
ここ数年はBSの映る中国で年越しを迎えることが多く、
時差の分だけ1時間遅れの『紅白歌合戦』も『今夜も生でさだまさし』も、
しっかり見てはいましたが。
2~3月は、寒い日本を飛び出して、
ニュージーランドやオーストラリアなど、盛夏の南半球をハイキング。
春から初夏は、花の旅。
4月は、何といっても桜、さくら、サクラ。
5月、佐渡島のカタクリや信州の水芭蕉など、日本の山が花盛り。
6~7月、梅雨の日本を抜け出して、爽やかな北半球のフラワー・トレッキング。
夏の盛りから秋にかけては、盛りだくさん。
8月、京の大文字焼きと秋田・大曲(おおまがり)の花火。
ちょっとした寂しさとともに感じる夏の終わり。
9月、十五夜のお月見。美術館の企画展が充実するのもこの季節。
10月、カナダ・メープル街道や中国・九寨溝(きゅうさいこう)など、
スケールの大きな海外の紅葉。
晩秋、そして初冬。いい季節です。
11月、繊細な美しさの紅葉を求めて、京都・奈良の寺社仏閣へ。秋の味覚も。
12月、師走に入ると、待ってました! 京都南座の「顔見世大歌舞伎」
そしてふたたび年末年始へ、と。
6年にわたり、どっぷり体にしみついたこの流れ。
今年は4月でぷっつり途切れているのです。
そうか。つまり今年は、大好きな「大曲の花火」のない夏ってこと。
…これは、寂しい。
8月より営業スタートの「銀のステッキ旅行」。
どんな1年のサイクルを描いていけるのでしょう。
まずは京大和の紅葉美しい11月が、「季節」を取り戻す第一歩です。
「今年はやけに雨が多いなぁ」 そう思いかけて、ふと気づきました。
ちがう。
私、この6年間、梅雨の季節はほとんど日本にいなかったんだ。
――北米のロッキー山脈や、ヨーロッパアルプス。
北半球の山々では、6月下旬から7月上旬にかけて、花のベストシーズンを迎えます。
6年勤めた前の旅行会社では、
海外担当としてフラワートレッキングを手がけていたので、
花を求めて、スイス、北欧、アラスカ、カナダ、スペインへ…。
梅雨の季節は毎年のように、
カラッと晴れわたる外国の空のもとで過ごしていたのでした。
花や紅葉などの自然、祭りなどの歳時記…
旅と季節は、切っても切り離せません。
日帰りから海外まで、また観光から登山まで、
幅広いジャンルを扱う旅行会社だったので、
四季の移ろいや季節の歳時を訪ねて全国各地へ、そして海外へ。
毎月のようにお客さまと旅に出て、旅先で感じる季節の積み重ねが、
そのまま私の1年でもありました。
たとえば…
まずは、お正月。
年末年始はほとんど海外添乗だったので、
お節や初詣など、日本のお正月が実はなつかしい。
ここ数年はBSの映る中国で年越しを迎えることが多く、
時差の分だけ1時間遅れの『紅白歌合戦』も『今夜も生でさだまさし』も、
しっかり見てはいましたが。
2~3月は、寒い日本を飛び出して、
ニュージーランドやオーストラリアなど、盛夏の南半球をハイキング。
春から初夏は、花の旅。
4月は、何といっても桜、さくら、サクラ。
5月、佐渡島のカタクリや信州の水芭蕉など、日本の山が花盛り。
6~7月、梅雨の日本を抜け出して、爽やかな北半球のフラワー・トレッキング。
夏の盛りから秋にかけては、盛りだくさん。
8月、京の大文字焼きと秋田・大曲(おおまがり)の花火。
ちょっとした寂しさとともに感じる夏の終わり。
9月、十五夜のお月見。美術館の企画展が充実するのもこの季節。
10月、カナダ・メープル街道や中国・九寨溝(きゅうさいこう)など、
スケールの大きな海外の紅葉。
晩秋、そして初冬。いい季節です。
11月、繊細な美しさの紅葉を求めて、京都・奈良の寺社仏閣へ。秋の味覚も。
12月、師走に入ると、待ってました! 京都南座の「顔見世大歌舞伎」
そしてふたたび年末年始へ、と。
6年にわたり、どっぷり体にしみついたこの流れ。
今年は4月でぷっつり途切れているのです。
そうか。つまり今年は、大好きな「大曲の花火」のない夏ってこと。
…これは、寂しい。
8月より営業スタートの「銀のステッキ旅行」。
どんな1年のサイクルを描いていけるのでしょう。
まずは京大和の紅葉美しい11月が、「季節」を取り戻す第一歩です。