この週末、何年かぶりで弟とメールを交わしました。
わたし
「長田、選ばれたね!」
おとうと
「すごいな。
選ばれた理由がよくわからんけど」
めずらしい。
返事が2行にもわたっているなんて、
よほど嬉しいにちがいありません。
彼の返事は、たいてい1行(というか、ひとこと)。
たまに会って喋るときも、おう、とか、あぁ、とかしか言わないやつなのです。
われわれの母校、兵庫県立長田高校が、
春の選抜甲子園、21世紀希望枠の出場校に選ばれました。
神戸市外の方にはいまひとつピンとこないかもしれませんが、
神戸市内で長田といえば、女子高の次ぐらいに甲子園に縁遠い存在だったのです(20年前情報)。
その長田が甲子園だなんて、そんな僥倖に生きてるうちに出会えるなんて、思いもしませんでした。
同窓会にも万年欠席で、
不義理を重ねてきた自分をちょっと悔やむのはこんなとき。
喜びを分かち合おうにも相手がおらず、
しかたないので、弟と地味なメールを交わしているわけです。
でもなんだか急に愛校心がめばえてきて、
よっしゃ、寄付でもなんでもしよか?という気分になって
卒業以来はじめて母校のホームページを見てみました。
すると…
画像にはかろうじて「祝!」の文字がありますが、お知らせ画面トップに並ぶのは
★★★「甲子園出場詐欺」にご注意ください★★★ の文字。
なんとまぁせちがらい…と思ってその一文をクリックすると、
「本校はまだ、一切、寄付金集めの作業に入っておりません」 ですと。
なんだか、なぁ…。
卒業生として、ひとこと言います。
せっかくのめでたい席で、銀行のATMとか交番に書いてそうな、
そんなしょうもないこと、言わないで下さい。
ホームページにアップするなら、「喜びを爆発させる野球部員」の紹介とか、そっちでしょう。
今はどうだか知りませんが、私の在学中の長田は、
「受験は体力!」みたいなちょっとおバカな伝統のもと、スパルタ体育教育が行われ、
制服もなく、みんなすごく遊んで、すごく勉強して、すごく走らされ泳がされる、、という
なんだか豪放磊落な校風の進学校でした。
私が同窓会にただの一度も行かないのは、母校や級友がきらいだからではなく
むしろ、その時間を十分に満喫できなかった当時の自分がきらいだから。
私の知る級友たちであれば、かりに「甲子園詐欺」に引っかかったとしても、
「あ~、俺もとうとうやられてしもた。まぁでも、めでたいからえっか」
と豪快に笑いとばすことでしょう。
甲子園詐欺に引っかかるも、またよし。
だって、そんな経験、一生に一度もできないと思っていたのですから。
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