先日の道東バードウォッチングのツアーにご参加いただいたお客様に
紀行文を寄せていただきました。
また、別のお客様からは、ツアーでの写真が届きました。
あわせてご紹介させていただきます。
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それは、衝撃の一瞬でした。
バサバサバサッという大きな音とともに目の前に舞い降りてきたのは、
待ち焦がれたシマフクロウです。1メートルを優に超す両翼を2・3度ばたつかせて着地しました。
場所は、羅臼町にある「鷲の宿」。
野鳥カメラマンには知られたシマフクロウの観察場です。
宿の女将さんが何年もかけて餌付けに成功、
毎日のようにカメラマンたちが、シマフクロウを撮影に訪れるそうです。
小さい宿で観察場も狭いので、予約した上で夕方から待機、
山から下りてくるシマフクロウを待ちます。
観察場は屋根こそありますが、窓は全開放、
窓に面したカウンターの前で小さなスツールに腰をかけて待つのです。
午後7時、灯りを消し真っ暗な戸外の雪の上を、観察用の照明だけが照らします。
待つこと1時間半以上、容赦なく吹き付ける寒風に、カイロを背中や足裏に貼り付け、
それでもじっとしておれず、ウロウロ歩き回って寒さを耐えました。
突然、視界を何かが横切りそのまま消えました。
緊張が走り、多くの双眼鏡が外に向けられます。
「来てます!」ガイドさんの指し示す方向、建物脇の電柱の高い足場に、
サルがうずくまっているようなシルエットがおぼろに見えました。
それから待つことしばし、寒さは寒し・・・。
突然の音とともに、何か大きいものが目の中に飛び込んできました。
体長60センチ近く、分厚い胸の羽毛を風にはためかせて
鋭い金色の目がこちらを睨み付けます。
時々羽を広げて雪上を歩き餌探し。
雪の中から魚を掴んで鋭い嘴でついばみます。
今までの凍える寒さも忘れ、夢中で観察し続けました。
翌日は、朝6時、羅臼港から小さな船で外海へ。
船の甲板は吹き曝しです。
でも来ました、来ました。
山の方向から群れをなすように大きな黒い鳥たちが・・・
見る見るうちに船はオオワシ、オジロワシに囲まれて、どちらを向いてもワシばかり。
船から海に投げられる冷凍カレイを、一羽また一羽とワシたちが奪うように掴んで舞い上がります。
堤防や岸壁では、掴んだ餌を黙々と啄んでいるワシたちの横でカラスが数羽、おこぼれを待っています。
寒さに耐えながら2時間近のクルーズで、一生分のオオワシ・オジロワシを観察し、
興奮に寒さも忘れホテルに帰り着きました。
そのあとの朝食の美味しかったこと。
ご報告したいことはまだまだあるのですが、銀のステッキさんの初めての企画とはいえ、
添乗員さん、運転手兼ネイチャーガイドの佐藤さんの
心憎いばかりの気配りで、「冬の道東バードウオッチング」を堪能してきました。
素晴らしい企画をありがとうございました。
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