「卑猥なもの、わいせつなものは公開すべきではない」
「春画は芸術ではない」
「年齢制限のある展示会は開催すべきでない」-却下!
ない、できない尽くしで、タブー視されてきた春画展でしたが、
昨年、前首相の細川護煕氏が理事長を務める永青文庫が引き受けたことにより
「春画」新時代の幕開けとなりました
ご存知でしたか?
ほぼ全ての浮世絵師が「春画」を描いていたということを
春画専門の絵師がいたわけではなく、
あの有名な、喜多川歌麿、鈴木春信、葛飾北斎たちも多数春画を描いていたのです
それくらい、当時は春画は生活にとけこみ、当たり前のことでした
ご存知でしたか?
浮世絵は海外では大人気
2014年には大英博物館で「春画展」が開催され、10万人近い観客数だったことを
日本ではまだ18禁ですが、海外は子連れOKなのです
ご存知でしたか?
春画は、明治時代までは子孫繁栄、五穀豊穣につながり縁起がいいものとされ
嫁入り道具の一つだったことを
江戸時代は、女性を交えて楽しむものだったのです
私は何も知りませんでしした
男の人がこっそり楽しむもの?なんて・・・
ところが、銀のステッキ「春画展」のツアーは、増発便も出るほど満席御礼!
いや、これには驚きました
私も好奇心で春画展に入場してみると・・・
老若男女 大混雑!入場規制も行われるほどです
しかも観覧している皆さんは作品を凝視!
動こうとせず、列がほとんど動きません
それもそのはず
春画に奥ゆかしさはありません
・・・というと語弊があるかもしれませんが、
全て、露わ、むしろ誇張表現されて、それはそれは豪快なもの!
ところが、全く卑猥さを感じさせません
数ある浮世絵と同じく、美しく、艶やかで、筆使いも細やか、
流れるような動きを感じさせ、時に男女が交わす言葉も書かれ
時に、笑わせるような笑い本もあり
想像力をかきたてる構図に、見とれてしまいます
生身の人間こそ、描くのは難しいもの
それを大胆かつ細やかな筆致と場面構成で描き
物語性も感じさせる、まさに芸術品
素晴らしい!
皆、静かに観覧するというよりも
「これって、こういうこと?」
「ほら見て、あの着物やヘアスタイル、本当に綺麗だよね」
「何コレ、面白~い、笑える」
と、楽しく、笑いながら作品を鑑賞している方が多く
場内はとても明るい雰囲気でした
春画展のサブタイトルを“笑っていいとも!”にした方がいいかも
春画展のショップの充実ぶりも見事なものでした
大胆に春画をプリントしたTシャツにファイル、バッグなど、、、
「え、これ、どこで使うの!?」「そこプリントして大丈夫!?」が多数
それを、恥ずかしげもなく、笑いながら持ってレジに並ぶ人たち
もう、これは完全に「江戸文化=春画」の勝利です
天晴れ!
これほど素晴らしいものを持っているのに、
海外では認められ、自国民がその事実を知らない
見る機会を与えられていない
もったいないと思いませんか!?
日本ではこれが初のオール「春画」の展覧会
紆余曲折あって、やっと、ここに立ったということですが、
これを皮切りに、全国各地で春画展が開催されることを願います
誰もがホンモノの作品を直に見て、国が規制するのではなく、
個人個人が判断すべきであると思います!
皆さまも是非、京都「細見美術館」へどうぞ
価値観、人生観が変わるかもしれませんよ
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