「ところで、ラオコーンって何者」
日帰りのバスツアーの帰り、
唐突にそう私に問いかけられました。
え？まさかの禅問答？いや、何かの哲学ですか？
ちなみに、こちらのお客様、
「私もついに四国巡礼」
久しぶりにお会いした朝の挨拶がそれでした。
？？？
「八八よ、わかれへんかった？」
先程まで、お寿司を食べて、舟屋の見学、まぁ春の冷たい雨には合いました、が。
いわゆる観光を終えた楽しいバスツアーの帰路だったはず。
だってお客様も、僅か１分前に、
「やっぱり現地で食べるイワシは肉厚で新鮮やったね」
その、舌の根も乾かぬうちに？しらっと出た言葉が、ラオコーン。
まさかの、コーンフレークでもないでしょうが、
「なんのことかわからないですーー」と、えへら笑う私に。
「何言ってんの、ラオコーンよ、
最近テレビでローマ遺跡の特集やっていて、改めて何者か知りたくなって
あなたに、一度聞こうと思って」
いやいや。
聞く相手ほぼほぼ間違えていますよ。
で、毎度のiPad頼りに検索してみると、、、、
もちろん説明は出ていたのですが、読み取れない。
ギリシャ神話の…うう？トロイ戦争…うう？だから誰？
「むかしイタリア行った時にどっかの美術館で見たけど、何者か知らんままだから」
・・・
はっきり私の考えを申し上げます、知らんままでいいやないですか？
これって、あきませんの。
でも、まぁ相変わらず、お客様の見聞欲に感服。
いわゆる元気の秘訣を読み取りました。
私も、確かに、どこかで、ラオコーン像見てます。
どこだったかなぁ、、、忘れてる。というか認識上においていないし。
「ネットで見る限り、ギリシア神話の神官ということのようですよ」
これだけ伝えれば、逃げ切れる？程度の浅い回答をすると、
「神官？なのに大蛇が、まとわりついてたように」
え、まだダメですか？
「なんか悲劇の物語みたいで、息子さん二人も巻き添えにあったみたいですよ」
もう、いいでしょうよ。
「あ、そういえばラオコーン像にはいつも若い男性二人が一緒やったわ」
やれやれ、お役目ごめんですね。
「でも、なんで殺されたんやろ」
えーーまだ突き詰めますか？
と、禅問答ならぬ押し問答が続き、
だんだん自分の馬鹿さ加減に苦笑いしながら、
お客様との、このチグハグなやりとりが楽しくなって行きました。
長い自粛生活を続けられ、最初の一歩に選ばれたこの度の宮津の旅。
「足もヨタヨタ、だいぶボケてきたで、それでも食欲だけはね」
少し照れ笑い。
そう、美味しいお寿司が食べたい、確かそれが参加の理由だったはず。
なのに、私自身すっかり忘れていた、
バチカン美術館で迷子になりながらその一角に、
堂々たる存在感で鎮座するラオコーン像を思い出すことになったのですから。
「お客様こそ、何者ですか？」
注釈)
ラオコーン像:
神官ラオコーンと2人の息子が、海蛇に巻きつかれ苦悶する情景の彫刻
四国巡礼:
米寿を迎えられたこと、多分！？
*************************************************
宝塚歌劇の団体受付がスタートしました！
4月花組公演からご手配させていただきます。
ホームページにて、ご案内しておりますので、ご確認ください。
なお、初日公演もまだお席がございます。
ぜひ、お問い合わせください。
弥生月便りは、春の花爛漫ツアー盛りだくさんです。
○◉４月の桜ツアー🌸はコチラ！◉○
ぜひ、資料請求ください(無料)
*************************************************
バス旅行、オーダメイド旅行のご相談は…
銀のステッキ旅行 TEL 0797-91-2260（平日9:00～17:00）
■銀のステッキは会員制の「旅サロン」を主催しています。
■公式ホームページ：http://www.gin-t.com
************************************************
