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銀ステ根なし草

銀のステッキ旅行・スタッフの雑記帳

ホームページの反響

2009年07月29日 | 見かけだおしNのつぶやき
ホームページ開設のその日さっそく反響がありました
とはいえ身内から・・・
その内容とは、
「スタッフ紹介の写真がこわい!」
というもの・・・
やっぱり!

添乗員は見た目の雰囲気がたいせつ
ホームぺージ全体のイメージからも、そこだけ浮いている!
とのありがたいご指摘

実は予想はしていました
このご意見

が、少しこだわりもあります

もちろん旅行会社を立ち上げたわけですから
二人とも「旅」好き
そこで
こうして好きなことを生業にできた私たちが思う「旅」、
それを楽しんでいた、あの頃の自分を紹介しよう、となったのです

お客様に提供する側になった今、あえて本音を申し上げますと
私が思う「旅」とは

1.予約しない 2.手配しない 3.行程きめない

です(笑)

「旅」の形は様々です
私の場合は「目的だけ決めてそれに行きつくまでの過程」を旅と考えています
いきあたりばったり、その日、その時限りの経験が旅の醍醐味
ですから今の私は長らく「旅」をしていません

今は私たちがご提供する「旅」でお客様が喜んでいただけることが
ある意味私の目的、そしてその目的に向って日々起こる様々な出来事、
そうですね、
今、私は形を変えた、私が思う「旅」の途中にいたのですね
なるほど

もう20年近く前、とんがっていた頃の様子がよく表れた写真を
選んでみました。
今はまるくなった?私たちが皆さまの旅のお供をさせていただます


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まりっじブルース

2009年07月28日 | のほほん同志Aの日常
朝、懐かしいお声のお電話。

ご夫婦で仲良くお店をされているお客さまからです。
来年はご主人の古希、そしてご結婚40周年ということで
「ずっと先だけれども…」 と仰りながら、来年のお盆に予定されているという
そのお祝いの記念旅行のご依頼をいただきました。
ご商売をされているので、お盆と正月しか休めないのが残念で…とのこと。

お話をうかがいながら、ご夫婦でお店を切り盛りされているこちらのお客様のこと、
以前より、もっともっと身近に感じているような気がしました。
きっと立場が変わったせいでしょう。

――立場が変わり、日々の仕事も変わりました。
これまでは組織の一員。仕事はある意味、ルーティーン。
でも今は毎日、なにかしら、初めての仕事にぶつかります。

今日は宝塚市の電話帳を手に、団体旅行の営業電話にチャレンジしてみました。
会社や団体の電話番号を掲載したハローページをビリリと半分に引き裂き、2人で分担。
どの職場にも比較的のんびりしたひとときが流れると思われる午後3時にスタートし、
「この秋の貸切旅行のご予定はございませんか?」

私の担当ページは、ちょうど学童保育から始まっていました。
へー、市内だけでもけっこうあるものです。

「はい、○○学童保育です――」
電話がつながったとたん、うしろでは声にならない声で、「ウギャー!」「ウォー!」
夏休みでエネルギーのありあまった子供たちが、おやつタイムで大はしゃぎしている様子。
かと思うと、不思議とシンと静まり返った電話口で、先方さんもひそひそ声。
「ごめんなさい。今、お昼寝の時間なので…」

はるか彼方の夏の日、学童保育で過ごしたカギッ子の頃の記憶が、
なつかしい指導員の先生の笑顔とともによみがえってきました。

お電話に出られた指導員の方々は、みなさんテキパキと
ややこしい時間帯にかかってきた営業電話に、手際よく愛想よく応対。
ありがたいことです。

順調に件数をこなす私の横で、相方さんは沈んだ顔。
聞けば、「…電話がつながらない。廃業しているところがやたら多い」

先日からいろんな場面で見えてくる、ひとつの現実。
会社を作るのは、意外とカンタン。
たいへんなのは継続させること。

それを熟知しておられるに違いない今朝のご夫婦からの、
1年以上先の、結婚40周年を祝う大切な記念旅行。

身の引きしまる思いでした。

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ホームページをアップしました

2009年07月27日 | のほほん同志Aの日常

本日「銀のステッキ旅行」 のホームページをアップ
いたしました。ぜひ一度、ご覧ください。
http://www.gin-st.com/


「銀のステッキ旅行」には、旅行会社と聞いて多くの方がイメージされるような大きな店舗も、各国別の分厚いパンフレットもありません。
私たちにできるのは、ひとつひとつ手作りの旅を、皆さまのお声にしっかり耳を傾けながらお届けしていくこと。
それに尽きると考えています。

ぜひ今後はホームページからも、皆さまのお声をお聞かせ下さい。
ホームページ上の、「銀ステ旅先案内人」 というコーナーでは、
旅にまつわることを、きちんと、お行儀よく書いていきたいと思います。
国内・海外などジャンルを問わず、スタッフお勧めの旅を折に触れて
ご報告していきますので、ぜひご一読ください。

旅行会社を立ち上げるまでの日々を記したこちらのブログは、
「銀ステ根なし草」 と改題し、旅にまつわることも、まつわらないことも含め、
スタッフの日常を交えた雑記帳として時には素顔に戻るために
今後もつづけてまいります。


少しゆっくりペースになるかもしれませんが、ひきつづきご愛読くださいませ。


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田舎ごっこ

2009年07月27日 | 見かけだおしNのつぶやき
東京から友人が子供を連れて遊びにきました
目的は田舎で花火・虫取りを経験させること
はるばる大変なことです・・

宝塚から高速で一時間半、四方山に囲まれ、日本海へ通じる円山川が流れる
朝来市へ
市といっても中国道から播但道に入った途端
のぼのぼ感たっぷりの田舎風景
子供は「虫取り」「花火」の大合唱です

しかし無情にも窓の外はどしゃぶりの雨

それでも生野峠を越える頃、
煙る山の彼方から一筋の光が一直線に地上に降りてきて
しばらくすると青空がすぅ~と広がっていきました
これぞ夏の空

現地に着いたらまずは畑あそび
雨でぬかるむ畑を泥んこになって駆け回ります
ひ弱な?もやしっ子が甲高い声を張り上げて土と戯れています
スイカやトウモロコシ、でっかいカボチャの収穫も・・・
ひとつひとつが興奮の体験

しかし
夏の子供はなぜにこんなに麦わら帽子が似合うのでしょう

そうしてはしゃぎまわった後には縁側ですやすや・・・
絵になるなぁ
夏は子供のためにあったんですね

夜は花火です
聞けば東京文京区に住む知人、花火はそこらの近所で、とはいかず
面倒な手続きがあったり、場所を探すのに、とにかく一苦労とのこと
もはや気軽に夏の風物詩、とはいかないようです

そんなわけで子供のはしゃぎようは最高調!
「きゃっきゃっ」
どれだけ大声を張り上げても、ここでは近所迷惑にはなりません
漆黒の闇も子供の歓喜に薄らぎます

翌日は「朝来芸術の森」の近くにあるキャンプ場へ
が、人っ子ひとりいません
それもそのはず、昨日は夜中に滝のような豪雨
まさかテントを張るもの好きもいないでしょう

雨上がりの緑の森はすべてがきらきら光っています
「虫とり網に虫取り籠」
姿だけは一丁前に田舎の子供

でも肝心の虫たちの姿は見えず・・気配さえ・・・
あの雨ですもんね

仕方なく半べそ顔の子供を引き連れ家に戻ると・・・
なんとご近所さんが大きなクワガタを一匹
おすそ分け
これぞ田舎のお隣さん!ですね

子供の顔がみるみる高揚してきて、
そして「きゃ~ッ!!」
カナキリ声で歓声を張り上げたのは・・・
子供ではなく
我々大人たちでした・・・

さらにつぶらな瞳の前で大人たちは
「これいくら位するやろ?」
「三万はいく?」
「銀座三越あたりでは5万するかも」
などと下世話なことで・・・いえ夢があります(笑)

さて今回の旅
夏は大人のためにもありました
久し振り「わが田舎」を満喫して
田舎ごっこに興じた私

また仕事に戻れます
「小さな旅」、でもちゃんと明日への糧になるのです
夏、大人たちこそ旅に出よう!!ですね

















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激しい雨

2009年07月26日 | のほほん同志Aの日常
朝からの激しい雨。

のんびり音楽を聴きながら家で過ごす1日なら、雨もまたいいものですが、
旅先では、やはり晴れてほしいもの。

足元も悪くなるし、景色もよく見えない。
何より気分が晴れない。

そんななか、「雨よ降れ」 と強く願ったツアーがありました。
それは、“the finest walk”
日本では「世界で一番美しい散歩道」 として紹介されるハイキングコース、
ニュージーランドのミルフォードトラックです。
1日50名という入山制限のもと、山小屋に泊まり歩きながら、
3泊4日で54kmを縦走するという、なかなか歩きごたえのあるコース。

日本でいうと三重県尾鷲のようなところ。
ニュージーランド屈指の豪雨地帯に位置しますが、
その雨こそが、シダと苔のじゅうたんに覆われた巨木の森を育むのです。

ハイカーなら一生に一度は歩きたいというミルフォード、
添乗員としてこれまでに4回歩きましたが、
微妙な天気や季節の違いで、毎回まるでちがった風景に出会えます。

3回目のミルフォード添乗ではこの地方にしては珍しく、晴天の1週間がつづきました。
お客さまは大喜びでしたが、
私ひとり、「ミルフォードで雨に降られないなんて、もったいない…」と不満顔。

このミルフォード、地元ニュージーランドの運営会社が作成したポスターも、
雨ガッパ姿のハイカーが土砂降りの雨のなかを歩いているところ、という具合。
何といっても雨こそがミルフォードの魅力なのです。

そうお客さまに力説しましたが、あまり理解は得られず、最終日も目覚めれば快晴…。

この日はゴールの船着場まで、1日で21kmを歩く長丁場。
お昼すぎ、ぽつりときました。
――雨です!

やがて、これまでの分を取り戻すかのようなザーザー降りに。
両側にそびえる岩肌のてっぺんからは、みるみるうちに無数の滝が現れました。

不思議だったのは、雨が降りはじめると、森が少しずつ明るくなったこと。
カラカラに乾いて茶味がかっていた苔が、
どんどん水を含んで、蛍光色のようにあざやかな黄みどり色に。
やさしく足元を照らしはじめたのです。

よかったよかった、
これで「世界で一番美しい散歩道」 ミルフォード本来の姿も見てもらえた…と、
最後の数キロ、雨明かりのハイキングを満喫し、
まる4日かけたトータル54キロの道のりを全員でゴール。

「ね、雨降りも良かったでしょ? 私の言うことに嘘はなかったでしょう?」

はしゃぐ私に疲労困憊のお客さま、「いいや」 と首をふり、ひとこと。
「いったい、これのどこが散歩道よー・・・」

…たしかに。
ちょっと意訳に飛躍があったかもしれません。

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