銀ステ根なし草

銀のステッキ旅行・スタッフの雑記帳

今日は節分 “大晦日”

2015年02月03日 | Hの生きる喜び、それは
今日は「節分」
季節の分かれ目
節分が特に立春の前日をさすようになったのは
冬から春になる日を一年の境とし、
現在の大晦日と同じように考えられていたから、だそうです

ということは、考えようによったら、
明日からが“新年”ということになりますね!

月初め、恒例の会議で
「とにかく新しいことにチャレンジする月にしよう!」
ということで一致団結、迎える“新年”に向けての
決起集会を終えました

「今日は節分やから、みんな、ハイ、コレ!」
と先輩が大きな紙袋を出して
みんなに「豆」を配ってくれました

スタッフそれぞれ異なる豆

おとぼけ豆、福豆、そして私は「わさび豆」

日本の伝統、わび、さびを大切に生活しなさいよ、
勝手な解釈ですが、私の「わさび豆」には
そんな意味が含まれていたのでしょうか

新しいことに挑戦しつつ、「わびさび」を大切にする…?
う~ん 難しそうですが
そんな気持で“新年”を迎えたいと思います

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三宮駅の鉄道少年

2015年02月02日 | Hの生きる喜び、それは
ある朝、三ノ宮駅にて

この3月にラストランを迎えるトワイライトエクスプレスの
乗車券を買うべく、朝早くスタッフ2名でみどりの窓口へ向かいました

すると、既に学ラン姿の少年がひとり

一番乗りと思って乗り込んで行ったのに
ガックリしながらも彼の後ろに二人で並び
10時の売り出し開始を待つことに

すぐさま、もうひとりのスタッフが
「ねえ、何のチケット買うの?」
「私たちはトワイライト、君は?」
「いつから並んでんの?」

おいおい、いきなりしゃべり始めるン?
ちょっと、傍観気味の私

「ボクも、トワイライトです」

「へぇ~ もう何回も乗ってるん?」
「それより学校は?サボってんの??何年生?」

「高3です、学校は…」
高3ですよ!なんて良い響き!

「どの席買うの?」
「私たち、個室を狙ってんねんけど、取れると思う?」
「それより、カシオペアって知ってる?」

おいおい、どこまで聞くの

かわいそうに、その少年は
変な、しかも列車のことを全然分かってない女ふたり組に
からまれて、困り顔でしたが、
矢継ぎ早の質問に、少したじろぎながらも答えてくれて

途中から私も加わり、
10時の売り出し開始まで2時間近く
鉄道談義(基本、私たちはひたすら聞き手)
列車の種類や、裏技的なことなど
素人の私たちが聞いていても楽しい話題

鉄道の話をする彼の瞳がとても輝いていて、
私は、その少年にとても懐かしいものを感じました

「トワイライトはボクが小さい時に一回乗ったキリ
ラストまでに、最後もう一回乗りたいんです」
「往路のチケットが取れたら、復路も取って
往復できたらな~」
「上野から札幌のカシオペア列車ですか!?
 あれは高すぎてヤバイですよ!考えたこともないです
 とりあえず、今はトワイライト…
 コンパートメント(相部屋)1名やから何とかいけるかな…」

見た目はとっても真面目で、性格は控え目気味(です、きっと)
その少年が、学校を休んでまで憧れのトワイライトに夢を抱いて
平日の早朝から窓口に並ぶ姿に
在りし日の日本を見るような思いでした

そして
ピ、ピ、ピ、ピーーー 10時!
JR職員、機械を連打!!!

う~ん、残念ながら私たちは2人ともアウト!

すぐさま彼にも「どうだった!?取れた?」と聞くと
「ダメでした」
「あ~残念 私らもアカンかったわ」

「また、並びに来ます」

そう言って彼は足早に学校へ向かって行きました
(そんなに学校サボったらあかんよ、でも
 最後1回乗れるまでなら、許す!)

トワイライトのラストランは3月12日(木)
売り出しの購入ラストチャンスは2月12日(木)
あと10日ばかり―

鉄道少年よ、チケット絶対取って夢かなえや!

勝手に親心が芽生える、朝の三宮駅でした



*大阪~札幌を結ぶ寝台列車の最終運行日は3月12日(木)と
間もなくラストランを迎えます
当社でもチケットがお取りできましたら、
すぐに皆さまにご案内させていただきます!
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貸切バス・オーダメイド旅行のご相談は…
銀のステッキ旅行
TEL 0797-91-2260(平日8:30~17:00)
■銀のステッキは会員制の「旅サロン」を主催しています。
■公式ホームページ:http://www.gin-st.com
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お守りパスポート

2015年02月01日 | のほほん同志Aの日常
二十歳になった夏、沢木耕太郎さんの『深夜特急』にいたく影響されて
ヨーロッパへのひとり旅に出かけました。

ベルリンから入って、1ヶ月後にローマから帰国。
決まっているのはそれだけで、あとは気の向くまま足の向くまま。

勇ましく出発したのに、初日の宿も決まっていないまま、
ベルリン空港にぽつんと取り残されたときの不安。

その後も若い女性(!)のひとり旅ゆえ、それなりに怖い思いもしつつ、
往復の航空券と『地球の歩き方』と好奇心だけを頼りに
ヨーロッパを歩きまわりました。

いえ、頼りにしたのは、それだけではありませんでした。

日本国旅券――パスポートです。

スペインの南端からは、アフリカ大陸が見えました。
眺めているうちに、どうしても海を越えて渡ってみたくなり、一晩悩んだすえ、
アルヘシラスという小さな港町からモロッコへと渡るフェリーに乗り込みました。

フェリーのなかはすでに異文明で、
えらいとこ来てしまったなぁ…とドギマギしながら
パスポートをぼんやり見つめていて、はっとしました。

表紙を開けたところに書かれた文字。

 日本国民である本旅券の所持人を
 通路故障なく旅行させ、かつ、
 同人に必要な保護扶養を与えられるよう、
 関係の諸官に要請する。

        
        日本国外務大臣


それを読んだとき私はひどく感動し、心の底から安堵したのです。
よかった、守られている――と。


二十歳の旅の延長上に、きっと今があります。

毎月のようにともに旅するパスポート、
今日、表紙を開けて、久しぶりにあの文字に目を走らせました。

あれ、文言が変わってしまったのかな

そう思うほど、その言葉からは何も響いてきませんでした。



<追記>
こういうとき、あの人ならどう言うのだろうと訊いてみたくなります。

そのひとりが、脚本家の野島伸司さん。

昨年読んで感銘を受けた野島さんの小説、
『スヌスムムリクの恋人』の一節を読みかえしました。

「自己責任ってなんだろう?
 僕らは若い。希望や夢や好奇心に溢れている。
 それは時には危険を顧みない探究心だったり、冒険だったりもする…」
 

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