厨房の出入り口に雌のカブトムシいました。毎年網戸につかまっていたり、かならず何匹か姿をみせます。ズッキーニを切ってみたら、お尻を向けられたので、茄子を切ってみると、抱きかかえて食べていました。日本のカブトムシだからズッキーニは嫌いなのか、このカブトムシが好き嫌いがあるのかは不明です。虫だって好き嫌いはあるかも・・
梅雨も末期となりました。この時期はいろいろな雨音が楽しめます。しとしと静かに降る雨、地響きをたてて、大地が流されるかと思うような雨、青葉を揺らして落ちる雨。
ピアニストの辻井伸行氏が全盲であることが話題になっていますが、私は他のことはともかく、音に関しては彼はむしろハンディではなくアドバンテージを持っていると思います。彼が隅田川の川音から作曲したという音楽を聴いたことがありました。実際の隅田川を見てしまったら(都会の川周辺はあまり風情がないのです)とても思いつかなかったのではというようなきれいな曲でした。
辻井氏は「良いお嫁さんをみつけたい」と語っておられましたが、きっと心のきれいな人に巡り会えるでしょう。彼の前では美容整形は何の役にも立たないのですから。
先日「夫のメタボリックは妻の責任?」という新聞記事がありました。もちろん本人の責任に決まっています。(ペットのメタボは飼い主の責任?)ただ、その予防策の記述がいつも画一的なのは気になります。野菜を多めには良いのですが、決まって肉より魚というのです。でも、肉にも脂肪のほとんどない鹿肉から脂肪たっぷりの牛霜降りまであります。魚でもマグロのトロとか青背の魚は結構な脂肪を含みます。
だから、肉でも、バラ肉や霜降りなどの脂肪の多い部位を避け、鶏でも皮の部分は良く焼いて、油を落とし、その油は別の機会に料理するなどすれば良いのです。正しいダイエットは肉より魚ではなく、偏食を見つめ直し、バランス良く食べること。肉は体内脂肪を燃焼させる筋肉を作る大切な食品であることをお忘れなく。
厨房で逢いましょう、というドイツ映画を見ました。体重137㎏の巨体シェフの恋物語なのですが、おいしそうな料理が沢山登場します。ドイツ映画にはグルメ映画が多いような気がします。その中の冒頭の台詞が気に入りました。
「料理とは哲学と科学と物理学の集大成であり、壁画より古い芸術である」