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米国のイスラム教徒とモルモン教徒 互いに親近感を持つ

2008-04-18 00:24:13 | モルモン教関連
[ロサンゼルス・タイムズより要約] 


ギリランド氏(lds)と歓談するハタウト氏(イスラム教徒)

イスラム公会議の幹部ハタウト氏は「モルモン教徒がアメリカで厳
しく非難されてきたことを知っている。彼らは疎外されたと感じる
グループにとってよいモデルとなっている」と語る。両者の親近感
は、昨年秋アーバインで開かれたモスク開放の催しに来た訪問者の
半数がモルモンであったことに現れている。

訪問した末日聖徒の一人は「イスラム社会にいてモルモンは気楽に
感じることができる」と言い、他方イスラム教徒は「モルモン教会
に行くとくつろいでおれる。何年か前大管長の話を聞いていて、目
をつぶるとイマーム(イスラム教指導者)から話を聞いているので
はないか、と感じた」と語る。

両者が近しい関係にあると聞けば、両宗教に批判的な人は眉をひそ
めるかもしれないが、アメリカで両者は歩み寄りを深めている。

両者を歩み寄らせているのは、教義からくるのではなく、価値観が
似ていることと、アメリカの主流から疎外されてきたことが共有さ
れているからである。

モルモン教会はサンディエゴ神殿を公開したとき多様な民族、宗教
の人々を招待したが、イスラム教徒が目立って大勢 招待に応じたの
であった。後に教会はイスラム教の著名な指導者をソルトレークシ
ティに招待した。カリフォルニア州に研究と教育によって寛容の精
神を普及させようとするイスラムの教育機関が設立されていたが、
その創立者マンスーリも招かれ、大管長や州知事と面談する機会を
得てその待遇に感激した。

同時多発テロが起こったとき、いち早くその日にオークス十二使徒
はマンスーリ師に電話で「あなたがたのことが気がかりです。皆さ
んが無事に過ごしていけるよう祈っています」と語りかけた。「そ
れは本当に心配して声をかけてくれる同信の仲間の声に聞こえた」
と師は述べている。

オークスは「私はマンスーリ師を一人の兄弟と考えている。師はよ
い人物でよい働きをしている。我々は全ての人に親切にしようと努
めているが、9.11後多くのイスラム教徒が排除されていると感じて
いる」と述べている。その後何ヶ月間かモルモン教会は全米で礼拝
堂をイスラム教徒に開放し、モスクで報復を恐れる人々が入れるよ
うにした。

もう一つ両宗教を近づけているものに、東南アジアを襲った津波に
対して教会がカリフォルニア州にあるイスラム救済組織に多額の寄
付を行ったことがある。また、ブリガムヤング大学がイスラム教の
古典的文献を英語に翻訳していることも、イスラム教徒側に好印象
を与えている。

http://www.latimes.com/news/local/la-me-morlims2apr02,1,2488142.story
By David Haldane, Los Angeles Times Staff Writer
April 2, 2008

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