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ダイアログ誌とわたし

2006-12-14 23:18:23 | モルモン教関連


わたしに最も大きな影響を与えた定期刊行物はダイアログ誌
であると思う。最初に知ったのは、まだ20代初めの頃
米誌上にモルモン教徒のリベラルな雑誌として言及されてい
るのを見たときだった。会社の上司がそこに赤線を引いてい
るのが眼に留まった。

次に今度は具体的にブリガムヤング大学の図書館で実際に手
にしたときであった。当時、大学で最もよく読まれる雑誌で
あり、同時に最も知られていない雑誌である、と言われてい
た。知識欲旺盛な学生で同誌の教会とは独立した姿勢に共感
を覚える学生だけがむさぼるように読んでいたからであった。

帰国する前に興味ある記事をなるべく多くコピーして持って
帰ったことが思い出される。そうこうするうちにサンストーン
誌も創刊された。(若い学徒にも門戸を開こうとする趣旨で出
現した。)

帰国後暫くしてダイアログ誌を購読し始めた。そして、国際化
する教会を特集することを知って1980年に思い切って投稿した。

「教会は日本でどれくらい国際的であるか?」1980年春季号
How International Is the Church in Japan? Vol. XIII, No. 1

当時のステーク会長たち全員、教会外では市会議員や国弘正雄
氏などの意見をもとに、まだ末日聖徒イエス・キリスト教会は
アメリカの教会と見られていることを紹介した。

そして、1996年に二度目の投稿を行った。

「現代日本におけるモルモニズム」1996年春季号
Mormonism in Modern Japan Vol. 29, No. 1

21世紀のモルモニズムを予見する国際版の特集を知って寄稿し
たものであった。日本では世俗化(secularism)が進んでこれから
は伝道が難しくなるのではないか、近年の停滞はその兆候と考え
られる。日本の教会の知的自立を求めたい、という旨の内容をし
たためた。

ダイアログ誌は今年創刊40周年を迎え、記念の記事が掲載され
ている。自分の書いたものが掲載されるとはよもや想像もできな
かったが、大変光栄に思っている。(ただし、3本のうち最後の
2本は大幅に編集側から提案、補足案を受けて完成原稿に至って
いる。眼の肥えた読者を念頭におくeditor の要求は厳しいもの
であった。)

ほかに「読者からの手紙」欄(Letters to the editor) に数回、小生
の声が掲載されたこともあった。わたしのモルモニズム理解の変遷
を示すものとなっている。
Vol. 11, No. 4 Vol. 14, No. 2 Vol. 20, No. 3

また、モルモンフォーラム誌を十余年刊行したのはダイアログ誌を
ひな形としたものであった。(1988年夏季創刊~2000年冬季25号)。


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