1月11日震度7.0の地震に見舞われたハイチの惨状が毎日のように報じられているが、21世紀初めハイチでモルモン教会の伝道部長を務めた二組の夫婦にチャーチニュースの記者が取材している。
記者は取材していて二つのことに気付いたという。それは地震に見舞われる前からインフラストラクチャーが劣悪であったことと、教会員の信仰は今回の災難に挫けることなく耐えていくだろうということであった。
ポートプリンスに赴任した一人の伝道部長は、道路事情一つをとっても数キロを進むのに長い時間がかかる状態で多くの住民は電気がきておらず、連絡手段など電子機器の恩恵は及んでいない、と答えている。ある伝道部長夫人は人々が料理するための燃料に木々を片端から切って使うので森林破壊がひどいと述べた。
別の伝道部長夫人は、空港から伝道部に向かう時真っ先に気づくことは鼻を突く悪臭で脳裏にこびりついている、と言う。そこらじゅうにある生ゴミの腐臭である。伝道部のあるあたりは比較的よい地域とわかるがそれでも、付近に豚、鶏、ヤギがうろうろしていたと語る。
アメリカからほんのすぐ目と鼻の先に、これほど困窮した社会がそのまま振り返られることなく放置されてきたことが問題で、これを機会にアメリカはもちろん世界はこのような貧困社会に向き合わなければならないだろう、元伝道部長たちはこう語る。
ハイチには15,000人の教会員がいる。教会員について元伝道部長夫妻たちは、人々は気持をすぐ表情に出さないが話しかけると笑顔で応じる愛すべきひとたちである、教会は定着の素地を作りつつあり、前進し続けるであろう、と取材に応じている。
Source:
Church News, 18 Jan. 2010, "Former Mormon mission presidents and their wives reflect on Haiti"
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