いよいよ新年度旧約聖書を読み始めることになります。常識的なことかも知れませんが、聖典理解 (Exegesis, 釈義)のよい手順を見つけましたので紹介させていただきます。
1 本文(Text)を調べる(丁寧に文言を読む)
2 文脈を確かめる
3 ジャンル(歴史、詩歌、祈りなど聖文の種類)に従って読む心構えを持つ
4 内容を詳細に追う
5 以上分かったことを統合する
6 自分の生き方に適用する
別の解説は次のように書いていて、参考になりました。
I 釈義(神は古代の文脈で何を言われたか)
聖書時代の聴衆(元の文脈における聖文)
↓
II 神学(ある聖書中の出来事から普遍的に通用する原則が引き出される)
↓
III 解釈(神は現代の文脈で何と言われるか)
現代の聴衆(聖書は現代の文脈で読まれ、教えられ、生活に適用される)
例えば、エゼキエル書の二つの木は当時の聴衆には、ユダとイスラエルが捕囚から帰還後一つとなるという約束(希望)であり、末日聖徒にとっては聖書とモルモン書が一つとなると解釈されます。(聖書の解釈は一つとは限りません。)イザヤの僕(しもべ)の記述も同様です。
[補] BofM、IN19:23 "liken all scriptures unto us" は上の図や説明の、「現代の読者の受けとめ」に相当し、興味深い。