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さる4月26日、ユタ州プロボのブリガムヤング大学の卒業式
で、同日夕刻反体制卒業式が近くのユタバレー州立大学(UVSC)
において、ラルフネーダーを招いて行われた。
これはイラク政策で強硬派として知られるディック・チェイニ
ー副大統領を卒業式に招待することがわかって、そのような卒
業式には出たくないと50人の卒業生が別立ての式に出たもので
ある。
教職員の中にもチェイニー招待には異論が出ていた。25人の学
生たちが運動を起こし、4千人の署名を集め、10日で2万6千ドル
の資金を得て会場の施設代とネーダー招待の費用を捻出し、実
現させた。卒業式当日朝、BYUのキャンパス入り口に三百人
がチェイニー来学に抗議して集まったと報じられている。別立
て卒業式には千人の支持者が出席した。
別立ての式ではネーダーが保守共和党の牙城のような環境で、こ
のような式を実現するに至った勇気を評価し、異議を唱えられる
ことは民主主義に不可欠であること、末日聖徒の教会も体制に反
対して生まれたことに触れて語った。
なお、BYUの卒業式ではチェイニー副大統領がイラク戦争など
政治に触れることなく、ユーモアも交えて卒業生に語りかけ、名
誉博士号を授与された。「将来、予期しない展開に直面すること
があっても改めて取り組む気概を持つように」と自己の経験から
卒業生に門出を励ますスピーチを行った。
共和党支持が強固なユタ州で、モルモン教経営のブリガムヤング
大学で副大統領来学に反対する運動があったこのできごとは全米
でニュースになった。
情報源:Salt Lake Tribune紙 archive
BYUNewsnet 30 Apr. ‘07
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