イスラエルのハイファ大学でアメリカの歴史・文化を研究するエラン・シャーレヴは、約1世紀にわたって合衆国成立の時代(独立戦争~共和制国家成立)に出回った、疑似聖書文書の一つとしてモルモン書が登場した、と指摘する。以下、シャーレヴの記事を簡単に紹介したい。
疑似聖書的物語りは、アメリカ人が自分たちの歴史が聖書の歴代誌(年代記、歴史記録)に組み込まれると考え、産出し消費していた文書群のことを言い、新聞に掲載されたり冊子の形で流布したりしていた。文体は欽定訳聖書に倣い、アメリカはイスラエル、その地は約束の地と見ていた。
そういった時代を背景とするモルモン書は、上記のような文書群(一つのジャンル)と軌を一にし、受け入れられやすかった。相互に共鳴し、増幅し合った。ただ、それは具体的な中身が梃(てこ)になったというより、何について書いているか(アメリカを聖別するような方向)という点にかかっていた。
奇跡的に保存された古代の文書が翻訳された書として世に出たことも、アメリカ人の心をとらえた。
しかし、疑似聖書文書群と相違する点もあった。文書群が米共和制成立初期に見られた政争など政治的内容を扱ったのに対し、モルモン書は聖書(旧約)との関連で根本的に歴史と係わる啓示の書(神が遍在)であったことである。
著者は物語論からも一言触れている。疑似聖書文書が「全知の語り」(著者が全てを知っていて三人称で語る)で記述しているのに対し、モルモン書は各書で1人称の形で語られ、示現で示されることがあり、修辞を駆使して個人の救いと神学上の真理を伝えようと説き勧める。(物語論で言えば、BofM全体を知る全知の語りはモルモンorモロナイorジョセフ・スミスがしていることになる。NJ)。
なお、ジョセフ・スミスにどうしてBofMが書けたのかという問いについて、Walter McDougal の見解を紹介している。マックドゥガルは、JSが教え指導されることなくその頭脳からBofMを産み出したとすれば、彼はスポンジのように古代と近代から感化(影響)を吸収し、そこから非凡な想像の作品を直感的に、緻密に仕上げたのだろうという。
エラン・シャーレヴは、BofMを理解するには以上の見過ごしにされてきた背景を認識することが不可欠であると言う。確かに今までこのように焦点が当てられたことがなく、新鮮な、説得力のある指摘であると感じた。 [E.シャーレヴの著書]
*紹介した記事の名前 Eran Shalev, "An American Book of Chronicles - - Pseudo-Biblicism and the Cultural Origins of The Book of Mormon," in Elizabeth Fenton and Jared Hickman, ed., "Americanist Approaches to the Book of Mormon" Oxford University Press, 2019.
先日電車で何気なくiPhoneアプリのKindleで読んでいたら。。。
なんと選択するだけで翻訳してくださるではないですかぁああ。
便利すぎる。。なぜかwikiが先に立ち上がりますが、スライドさせると翻訳のタブになります。
もう、ほとんどスラスラ。
読み上げもしてくれますから、老眼の方はイアホンで。
惜しむらくは翻訳辞書が切り替えられない。
ディープウエルとかに切り替えられたら最強なのに
http://poirotdamchan.hatenablog.com/entry/2018/11/05/073824
コロナの悪影響は今年もか・・不況倒産、貧困・・
キリスト教 第2次覚醒 ”福音主義”
https://search.yahoo.co.jp/search?p=%E3%82%AD%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%88%E6%95%99%20%E7%AC%AC2%E6%AC%A1%E8%A6%9A%E9%86%92%20%E2%80%9D%E7%A6%8F%E9%9F%B3%E4%B8%BB%E7%BE%A9%E2%80%9D&ei=UTF-8
今日、変質して福音主義(・原理主義?)はユダヤの影響下に?!
「第二次世界大戦後、韓国、米国に新興「キリスト教福音主義」なるものが相次いで誕生した。これを凝視せねばならない。無知な自称知識人が、時にこれを原理主義とみなして評する向きがあるが、何でキリスト教原理主義であるものかは。開祖イエスを知らないにも程があろう。
近時の新興「キリスト教福音主義」なるものは、はっきりしていることは、原理的に矛盾であるキリスト教の名を被せてのユダヤ教との融合化であり、それはとりもなおさずキリスト教の解体の道でしかない。それを許しているのは、よほどキリスト教側が腐敗しているからであろう。
・・
米国の代表的政治評論家の一人、ケヴィン・フィリップスが、最近の著作の中で、米国は、神権体制国家に変身した、と断定して居ることについては、既に当「時事寸評」で紹介した。ここで「神権体制国家」と言う場合の「宗敎」は、日本では「キリスト教原理主義」と通称されて居る。
しかし、この言い方は、事の本質を隠蔽するものであろう。それはむしろ、キリスト教シオニズム、シオニスト的キリスト教、と、定義されなければならないが、日本人は、絶対にこの表現を受け付けない。更により深く検証して行くと、それは、シオニストユダヤ化されたキリスト教。キリスト教の完全抹殺としてのシオニストユダヤ教に毒され、同化され尽したキリスト教、と言うべきである。これは、別の言い方をすれば、イルミナティ化されたキリスト教、サタニズム(悪魔主義)に純化したものとしてのキリスト教、と成るであろう。
」http://www.marino.ne.jp/~rendaico/religion_christ_fukuinhaco.htm
ジョセフ・スミスの時代にそれが流行っていたのは興味深いですね。
https://www.amazon.co.jp/American-Zion-English-Eran-Shalev-ebook/dp/B00BQZ1UN4/ref=sr_1_1?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&dchild=1&keywords=Eran+Shalev&qid=1611301270&sr=8-1
聖書は常にアメリカの政治文化に欠かせないものでした。
しかし、南北戦争前の数年間、政治的なレトリックに浸透していたのは新約聖書ではなく旧約聖書でした。
独立戦争の時代から1830年頃まで、多くのアメリカの政治家、
解説者、牧師、信徒は、若い国を神に選ばれた新しいイスラエルとして描き、
政治的な指針として旧約聖書を頼りにしていました。
このオリジナルの本では、歴史家のイーラン・シャレフは、
初期のアメリカにおける旧約聖書の物語やレトリックに対するこの強力な傾向が、
共和党のイデオロギー、憲法解釈、南部奴隷制度、
そしてより一般的なアメリカのナショナリズムの意味から、アメリカのインディアンの起源に関する考察、
モルモン教の出現に至るまで、幅広い議論や文化的な議論をどのように形成したのかを詳細に検証しています。
シャレフは、米国を聖書的な国家として形成しようとする努力は、
文化の中での相反する態度を反映していると主張している。
本書は、新しいイスラエルとしてのアメリカという考えの意味と永続的な影響を初めて探り、
建国とベルンガム前の数十年間におけるアメリカの起源と文化についての私たちの理解に新たな光を当てます。
www.DeepL.com/Translator(無料版)で翻訳しました。
Kindle版 (電子書籍)
¥3,127
追記;
キンドルでテキストをコピペしてDeepL翻訳などで読んでいると、コピペ制限がかかることがあります。
新たな裏技が紹介されていました。
自己責任で。
https://www.youtube.com/watch?v=98yovR93O_E
9%の人が知らない kindleの超裏ワザ。(知ってたらスゴい)
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キンドルフリークのオムナイも最近はiPadに移行しつつあります。
「
モルモン書は金版翻訳の翻訳でないことは敢えてここで述べるまでもないことです。ジョセフはモルモン書を創作したわけです。(この創作自体もソロモン・スポルディングのものを借用したとの説がありますが、それは別項で考えます)ネイティブアメリカンがイスラエルの末裔であると言うモルモン書の着想自体も決して斬新なものではありませんでした。当時は結構流行していたようで、多くのネタ本が存在していました。そのネタ本群をタナー夫妻のサイトから紹介して行きましょう。
http://www.utlm.org/onlineresources/bomindianorigins.htm
解説
これらのネタ本は全ては学術的には一顧だにされいないものです。現代的な言い方をすれば「とんでも本」と言えるでしょう。
モルモン書に影響を与えたと思われる箇所を赤字にしてあります。
ネイティブアメリカンは優秀な白い民族を滅ばしたこと、その白い民が失われた本を持っていたこと、バベルの塔の離散時に第一回の米大陸渡来があったこと、後からやってきた民は失われた十支族の子孫だと言うこと、彼らにキリスト教が伝えられていたことなど。
モルモン書のアウトラインが全てここに表れています。
モルモン書の着想が珍しくもないものであるとわかっていただけるでしょう。
また、モルモン書はこの「失われた本」の偽書として書かれた事も分かるのです。
著者 書名 出版地 出版年
Adair, James The History of the American Indians London 1775
ネイティブアメリカンとユダヤ人互いの習慣に23の類似性を上げています。ネイティブアメリカンが訛ったヘブライ語を話したとか、安息日、割礼、動物犠牲、と言うようなものです。
Boudinot, Elias A Star in the West; or a Humble Attempt to Discoverthe Long Lost Ten Tribes of Israel Trenton 1816
James Adaiの編纂した資料にかなり頼っていります。加えてネイティブアメリカンの神の失われた本に言及しています。
・・・ネイティブアメリカンがユダヤ人だったと言う考えに言及しますが、自分自身の考えは明確にはしていません。北アメリカの様々な埋葬塚および要塞について記述し、巨大な骨格および石の棺の発見に言及しています
・・・
」http://garyo.or.tv/josiki_bom/netahon.htm
「彼らは巨人であったと・・・・教義と聖約17章には、ヤアレドの兄弟に、ウリムとトンミムが授けられたとありますが、ジョセフの弟ウイリアムによれば、布で覆われていたウリムとトンミムは、非常に大きなものであったと・・・・シオンの陣営に参加した人の日記には、イリノイ州南部あたりで、墓から出た、巨大な骨について(身長2m30,40cm、推定)、ジョセフが霊感を受けて、それは、ゼルフという名の、白い肌をしたレーマン人の人骨で、戦士にして予言者であったと・・・・
」https://blog.goo.ne.jp/yoriissouno/e/b64759a4ebde929089bd0d60985718dc
ゼルフ ”レーマン人”
https://search.yahoo.co.jp/search?p=%E3%82%BC%E3%83%AB%E3%83%95%20%20%E2%80%9D%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%83%B3%E4%BA%BA%E2%80%9D&ei=UTF-8
エノスの祈りなどは、案外少年時代のJSの経験談が元になってるような気がします。 読者がその物語から学べるのであれば、時間は関係ないし、エノスかJSかも関係ない。