カリフォルニア州にあるクレアモント大学院大学のホームページに、高木信二兄弟(MTS, PhD)筆による「日本におけるモルモン教」と題する概説が掲載されています。その中で、「モルモン教の発展、停滞、および未来」という見出しが目にとまりました。(一般社会や学術的な慣用ではモルモニズム、モルモン教という術語が定着していて、この語が使われています。)
まず、発展について --- 戦後の根底からの社会の変化が戦前に比べてキリスト教への改宗を容易にした、そして大勢の人がこの教会に加入したという説明がよくなされますが、筆者はこの教会が日本社会に適合するよう文化的適応をしてこなかったので、本質的には日本人の限られた層にしか訴えなかったのではないか、と慎重に観察しています。
次に停滞 / 未来について --- 教会は改宗者の定着率が悪く、次世代への継承が不調であっても、過去において伝道による改宗が埋め合わせていて、目に見える会員数の減少を経験していない、と言う。
教会は文化的適応を行なってこなかったので、実質上日本の教会員は個人のレベルでそれを行なっていて混成(ハイブリッド)の文化が生じている。その結果、日本の末日聖徒は日本人でもなく、またアメリカ人でもない人種となっている。キリスト教に心理的距離を置く一般の日本人は、外来語を多用する末日聖徒の共同体に大勢加入するとは考えにくい。活発率はキリスト教諸派の中で20%と最低である。
さらに、教会の未来については、国の人口が確実に減少し、派遣される宣教師の人数が1975-95年の1,300人から10年前には810人、さらに600人と減っているので、将来の見通しは深刻であると記しています。(コロナ禍による、予測される大きな影響には触れていない。)
掲載された記事のURL:
Mormonism in Japan - The Mormonism and Migration Project (cgu.edu)
なお、執筆者高木信二氏とMeagan Rainock は “The LDS Church in Contemporary Japan: Failure or Success?”という論文を、「世界におけるモルモン教」と題する便覧に掲載する予定です。 R. Gordon Shepherd, A. Gary Shepherd, and Ryan T. Cragun (eds), The Palgrave Handbook of Global Mormonism
*クレアモント大学院大学は2008年、宗教学部に「モルモン関連学」(Mormon Studies)を扱う学科を設立している。全米でこの分野の最初の学科設立でした。
モルモン教は、教義においても、歴史においてもキリスト教と繋がりがないし、組織的な交流も皆無、モルモン教会内部ではキリスト教会に対する誤解と偏見に満ち溢れ、そもそもキリスト教を知ってる人間がいない
そう言う場所で何年過ごしてもキリスト教に近づくことはありません、所詮はモルモン教、いくら正式名称がどうこう主張しても、一歩も近づかない
ただ、私はモルモンを「悪い」とは言ってませんよ、モルモンはモルモン教と言う別の宗教でやれば良いだけの話、クリスチャンがユダヤ教から離れたのと同様に
なんでキリスト教に数えられる事にこだわるのか?それはキリスト教にはブランド力があると見ているからでは?それを掠めとりたいと言う邪さを感じます
だってね、たとえばキリスト教の黒歴史とされる異端審問やら魔女狩り、ユダヤ人迫害の話が出ると、モルモンは他人顔になってキリスト教を糾弾する側に回りますね
クリスチャンとして過去の間違いを受け入れようと言う気持ちを示すモルモン会員を一人も見たことがない、そのくせキリスト教が称賛を浴びる場面ではノコノコしゃしゃり出てきておこぼれに預かろうとする、このコメント欄の常連さんにいるじゃないですか、そう言う人が
旧約聖書の順番も知らないくせに伝統的キリスト教に上から目線で失礼なこと言ったり、ちょっとモルモンに気をつかって称賛してくれているような記事をネットで見つけたら、嬉しそうにコレクションして悦に浸っている人ですよ
こう言う方が健全な見方をしていると評されている時点でモルモンはキリスト教としてアウトだと私は思います
外国では末日聖徒の活発率はむしろ高い。
となると末日聖徒自体のシステムに原因があるのではなく。。
>結局のところ、なぜLDS教会が日本でニッチな宗教であり続けるのかという問題は、なぜキリスト教が同様にそうであるのかというより広い問題の中でのみ答えることができます。
この書籍↓興味を引きました。
[21]ジョン・P・ホフマン、日本の聖徒:日出ずる国のモルモン教徒(メリーランド州ランハム:レキシントン、2007年)。
amazon.co.jp/Japanese-Saints-Mormons-Land-Rising/dp/0739116894
末日聖徒イエス・キリスト教会、より一般的にはモルモン教会として知られている教会は、世界中で1,200万人以上の会員を擁する世界的な宗教に急速になりつつあります。
日本では、公式会員の数は1980年以来2倍以上になっています。
しかし、この目覚ましい成長には、日本のモルモンに関する研究は伴いませんでした。
キリスト教の経験がほとんどない日本人をアメリカの信仰に惹きつけるものは何でしょうか。
モルモン教会は日本人としての生活にどのような影響を与えていますか。
日本北部の小さな会衆での調査と外国人宣教師への詳細なインタビューに基づいて、日本の聖人は、日本のモルモンであることがどのようなものであるかについての詳細で定性的な調査を提供する最初の本です。
ジョン・P・ホフマンは、会員がどのようにLDS教会に加わったかに特に注意を払っています。
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byustudies.byu.edu/wp-content/uploads/2020/02/47.4GoorenJapanese1d8b2707-bd18-45d3-a2c3-b5007f6d9203.pdf
モルモン教は、アメリカやラテンアメリカのように、すでにキリスト教が浸透している地域で特に新しい会員を増やす傾向があるので、
末日聖徒は韓国では成功し、日本ではあまり成功しないと予想されます。
モルモンは韓国(約8万人の会員)では人口の0.15 %を占めているのに対し、
日本(約12万2千人の会員)では0.09 %となっています。
これは、記録されている会員数によると、韓国632人の1人に1人が末日聖徒であり、日本人1 ,060の1人に1人が末日聖徒であることを意味します。
この差は予想よりも小さいが、それでも重大である。
ジョン・p・ホフマンは、プリガム・ヤング大学の社会学者で、宗教社会学を研究している。
「日本の聖徒」:は、日本の末日聖徒イエス・キリスト教会に関する初めての書籍サイズの社会学的研究である。
ホフマン氏は、末日聖徒イエス・キリスト教会で活動を続けた少数の改宗者(形式的にはわずか15 ~ 25 %と推定される)
は、ほとんどが若者、特に女性であったことを発見した。
彼らは、さまざまな形の「教会の仕事」(召集、集会、宣教活動、その他の援助)を、自分の第一のアイデンティティの中心に変えることができた。
それでも、例えば、家族と一緒に故郷のお正月のお祭りに行き続けるなど、日本人としてのアイデンティティを両立させなければなりませんでした。
・・・この本では、次のように、社会的・文化的なアイデンティティーを本質化する傾向があります。
「西洋的なスピリチュアリティは.. …概念に基づいていて、経験的で、一変量の真理に焦点を当てている傾向があり、
東洋的なものは……より融合的で、多面的で、この世的で、実際的に有益で、親族の絆を中心としている」
・・・・
この魅力的で読みやすい本は、日本のモルモン教会についての洞察だけでなく、
そのメンバーや組織を日本の宗教的・政治的背景に照らし合わせて描いているので、非常に楽しめました。
ホフマン氏は、これまでほとんど研究されてこなかった日本での末日聖徒イエス・キリスト教会の改宗体験について、多くの新しい洞察を提供しています。
日本人の自己イメージの一部は、不可解で他の国とは独特の違いがあるという感覚である。
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Deepel翻訳
>末日聖徒は韓国では成功し、日本ではあまり成功しないと予想されます。
そかな?
見方によっては日本は大成功しているのではないでしょうか。
(いつも言ってますが。)
https://ja.wikipedia.org/wiki/韓国のキリスト教
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9F%93%E5%9B%BD%E3%81%AE%E3%82%AD%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%88%E6%95%99
韓国統計庁が2005年に発表したところによると・・・
プロテスタントとカトリックを合わせたキリスト教全体では29.2%となっていて・・・国民全体に占めるキリスト教信者の割合では
フィリピンと東ティモールに次ぐ東アジアおよび東南アジア第3のキリスト教国である。
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日本のキリスト教率は1%未満。
対して韓国は30%。
キリスト教の浸透率が布教に影響しているとすれば、日本の伝道は途轍もない大成功を収めていると私には見えます。
事実、日本ではカトリックさんに次いで2番目の規模をもつ宗派なのですから。
むしろ日本のキリスト教布教のリーダ的存在としての使命感を持つべきだと思います。
ジョン・P・ホフマンが書籍の形で研究を発表している(2007年)というのは、確認してみたいです。高木記事でも注にホフマンの名が出ています。
韓国のldsについて、芳しくない情報(会員の国外流出?!)に接したことがありますので、これも確認したいと思います。
という見方には同意しかねます。
1.プロテスタント・・・約60万人
2.カトリック・・・・・約50万人
3.エホバの証人・・・・約21万人
4.末日聖徒・・・・・・約12万人
(いずれも実際に熱心に活動している信者数かどうかは不問)
>この差は予想よりも小さいが、それでも重大である。
そうかな?目糞鼻くその差だと思うけど。
まいど統計に騙されない様にって言ってます。
>モルモンは韓国(約8万人の会員)では人口の0.15 %を占めているのに対し、
>日本(約12万2千人の会員)では0.09 %となっています。
この表現の場合、0.15と0.09の数字だけ見ると、15と9で、「1.6倍も違う!!」って思うんですが。
表現を変えてみましょう。
日本と韓国のモルモンではない人の割合を見ましょう。
韓国 99.85%
日本 99.91%
この数字では、日本は韓国の1.0006009倍です。
つまり、0.0006009しか違わないのです。
こんな簡単なトリックに惑わされないようにね。
確かに。
「左ハンドルのままアメ車を売ろうとするようなもの。」と思ってました。
韓国と日本が同じ指導者では。。。せめて日本地区会長会があればとも思ったものです。
しかし、土着しているであろうカトリックやプロテスタントも衰退、
日本人指導者に任せても同じ轍を踏むだけかも。
安息日を聖とせよ。的な習慣が合っていないのか。
西欧は日曜日には雑貨店も閉まるほど、そういう文化があっていないのか。
しかし、ヨーロッパでのキリスト教はこれまた衰退の一途。
キリスト教の教勢のグラフをみる限り自然な下降カーブは末日聖徒もいずれはそれを受け入れるしかなさそう。
西側諸国の末日聖徒は拡大戦略を捨てて信仰生活の充実に目を向けるべきでしょうね。
実際、末日の預言者たちも、そう勧告している気がします。
2022年 1月 24日 - ソルトレーク・シティー ニュースリリース末日聖徒はイエス・キリストの福音によって「ヨーロッパの未来を変える」ことができると預言者は述べている。
・・・
ヨーロッパでは世俗主義の高まりが見られるが,ネルソン大管長は,これから先の時代に対する揺るぎない楽観的な見方を表明した。
「わたしは〔現状〕を甘く見ているわけではありません」と大管長は言う。「しかし兄弟姉妹の皆さん,福音の回復が始まったのは,福音が真実であることをすべての男女が知るようになるためであることを決して忘れないでください。」
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こういう断りをわざわざ書かないといけないことに窮屈さを感じませんか?ネルソン大管長が正式名を使うようにと指示を出してから、総大会でも何人かの幹部が繰り返しその点を強調してきました。まるで「モルモン」という言葉を使うのが罪であるかのようです。
そんな状況ですから「モルモン」という言葉を使うことに断り書きを入れないと、忠実な末日聖徒ではないと思われるかも知れない、そんな気持ちを抱いてしまうのでしょうか・・・「モルモン」って長い間親しまれてきたニックネームのようなものであると思いますけれども。
モルモン会員がそう呼ばれることを求めてやまない「クリスチャン」という言葉も、元々はユダヤ人からの蔑称であったとか。まぁなぜモルモン書に「クリスチャン」と言う言葉が出てくるかは置いといて(笑)。
絵画の歴史では「印象派」と呼ばれる作家たちがいます。実は彼らは元々、当時の美術評論家から批判的にそう呼ばれていたのです。しかし彼らは逆にそれを受け入れて自称するようになったのでした。
過去には、末日聖徒イエス・キリスト教会は「モルモン」という言葉を積極的に使用して世間への認知度を高めようとしていた時期があったと思います。せっかく浸透さえたのに今度は、いいや我々はモルモンではない、と言い出すのには困ったものです。まぁ私は今後も「モルモン」という言葉に自信と誇りをもって使い続けるつもりですが。
皆さんはいかが?
私の実感では、「左ハンドルのアメ車だから売れた!」って思います。過去形ですけどね。
私の改宗当時、片言のアメリカ人宣教師が物珍しくて、モルモン教会の会員になる若者が多く居た。と感じています。
特に若い女性が多かったような気がします。
「モルモン教会の会員になる若者が多く居た」と言うのは、「モルモンに改宗した」とは言えないのでそう表現しました。
「アメリカ人宣教師の分化とモルモン教会の活動に感化されて会員に成った」と見るべきでしょう。
現在、会員数が増えないのはその「モルモンの売り」が無くなってしまったからだと思います。
教会指導者は、分析を怠ったか、間違えた。
会員の増加を「改宗者の増加」と間違って分析してしまった。
それで、「アメリカ人宣教師」「英会話」の次に来る成長戦略を生み出せなかった。
私には、高木氏もそれ以外の方も、何か勘違いをしてるように思えてなりません。
日本で、純粋に「信仰」のよって宗教に改宗する人なんてほとんど居ないって言うことをまず念頭に置くべきだと思います。
神社、お寺に対する「信仰」って言うのは、宗教ではなく「文化」あり「社会習慣」なのです。
モルモン教会員の「信仰生活」も同じです。
私自身、何故教会員で有り続けているのか?と考えると、「それが私の生活習慣だから」と答えるしか有りません。
皆さんはどうなんですか?
私は、今後モルモン教会がどうなるかは、指導者がこの事に気が付くかどうかだと思います。
本気で信仰してる人には、適当に信仰してる人の気持ちは分からないのでしょうね。
数を増やすには、「浮動票」をつかむことです。
宗教なんてどうでも良い人をどれだけ会員にできるかが、モルモンだけではなく、宗教の存続にかかわっていると思います。
モルモン教会よ!もっとどぎつく個性を出せ!!