チリについて取り上げたので、ラテンアメリカのメキシコ、ブラジル
についても、また合わせてフィリピンの定着率についても比較的新し
い情報を掲げておきたい。
[ メキシコ ]
2000年メキシコ国勢調査によると登録会員85万人のうち自ら末日聖徒
であると自己申告した人数は24%の205,229人に留まってる。(アリゾ
ナリパブリック紙)http://homepage.ntlworld.com/a.twigg/
これは別のサイトにラテンアメリカの毎週の出席率約25%とあるのに符
合している。http://www.mrm.org/topics/evangelism-issues/fastest-growing-church-world
もっと最近のAP電が伝えた記事でBYUの社会学者ティモシー・ヒ
ートンは国勢調査によるとメキシコ、ブラジル、チリでモルモン教徒
であると申告した市民は20~25%に留まっている、と述べている。2008/2/2 http://chronicle.augusta.com/stories/020208/rel_185828.shtml
[ ブラジル ]
ソルトレークトリビューンのペギー・フレッチャー・スタックは、ブラ
ジルの指導者によると活発率は25%から35%の間である、言い換えると3,4
人の改宗者につき一人だけが留まっている現状であると報じている。上
記 twigg のサイト。
スタック記者の別の記事では、2000年の国勢調査で743.182人の登録会
員のうち約27%の 199,645人が末日聖徒であることを認めたという。
06 / 22 / 2006 http://www.sltrib.com/lds/ci_2890645
[ フィリピン ]
「いろいろなデータとつき合わせるとフィリピンにおける改宗者の定着は
20%というのが妥当であろう。かつての拙速バプテスマが改宗者の定着
に深刻な問題となっていることとそれがいかに不適切であるかを示すも
のである。伝道に関してここ10年以上「量より質」といわれてきたに
もかかわらず、2001, 2002年になっても拙速バプテスマが行われていた
ことは驚くべきことである。」http://homepage.ntlworld.com/a.twigg
フィリピンの伝道状況を改善するため派遣されたダリン・オー
クス使徒は、フィリピンの活発率を20%、ユニット当たり活発会
員を91人と報告している。 2005/5/5-6 シンポジウム「ジョセ
フ・スミスの世界」。BYU紀要 44巻4号, p 163 (2005年)
[付] なお、日本についてはtwiggの記事の中で参考にされていたのは実
は私であった。責任を感じる次第である。それはともかく、すでに少し
過去のことになるので21世紀に入ってからの定着率の状況を調べる
必要を感じているところである。・・推定値を '09/5/27 付け記
事で掲載した。
ソルトレークトリビューン紙がネット上に世界の教徒会員数と活発人数
をグラフにしていた。
http://www.sltrib.com/extras.mnginteractive.com/live/media/site297/2005/0728/20050728_034025_LDS_worldwide.pdf (5/10/'08)
についても、また合わせてフィリピンの定着率についても比較的新し
い情報を掲げておきたい。
[ メキシコ ]
2000年メキシコ国勢調査によると登録会員85万人のうち自ら末日聖徒
であると自己申告した人数は24%の205,229人に留まってる。(アリゾ
ナリパブリック紙)http://homepage.ntlworld.com/a.twigg/
これは別のサイトにラテンアメリカの毎週の出席率約25%とあるのに符
合している。http://www.mrm.org/topics/evangelism-issues/fastest-growing-church-world
もっと最近のAP電が伝えた記事でBYUの社会学者ティモシー・ヒ
ートンは国勢調査によるとメキシコ、ブラジル、チリでモルモン教徒
であると申告した市民は20~25%に留まっている、と述べている。2008/2/2 http://chronicle.augusta.com/stories/020208/rel_185828.shtml
[ ブラジル ]
ソルトレークトリビューンのペギー・フレッチャー・スタックは、ブラ
ジルの指導者によると活発率は25%から35%の間である、言い換えると3,4
人の改宗者につき一人だけが留まっている現状であると報じている。上
記 twigg のサイト。
スタック記者の別の記事では、2000年の国勢調査で743.182人の登録会
員のうち約27%の 199,645人が末日聖徒であることを認めたという。
06 / 22 / 2006 http://www.sltrib.com/lds/ci_2890645
[ フィリピン ]
「いろいろなデータとつき合わせるとフィリピンにおける改宗者の定着は
20%というのが妥当であろう。かつての拙速バプテスマが改宗者の定着
に深刻な問題となっていることとそれがいかに不適切であるかを示すも
のである。伝道に関してここ10年以上「量より質」といわれてきたに
もかかわらず、2001, 2002年になっても拙速バプテスマが行われていた
ことは驚くべきことである。」http://homepage.ntlworld.com/a.twigg
フィリピンの伝道状況を改善するため派遣されたダリン・オー
クス使徒は、フィリピンの活発率を20%、ユニット当たり活発会
員を91人と報告している。 2005/5/5-6 シンポジウム「ジョセ
フ・スミスの世界」。BYU紀要 44巻4号, p 163 (2005年)
[付] なお、日本についてはtwiggの記事の中で参考にされていたのは実
は私であった。責任を感じる次第である。それはともかく、すでに少し
過去のことになるので21世紀に入ってからの定着率の状況を調べる
必要を感じているところである。・・推定値を '09/5/27 付け記
事で掲載した。
ソルトレークトリビューン紙がネット上に世界の教徒会員数と活発人数
をグラフにしていた。
http://www.sltrib.com/extras.mnginteractive.com/live/media/site297/2005/0728/20050728_034025_LDS_worldwide.pdf (5/10/'08)
日本が一番ひどいのかと思ってましたが、世界中そんなもんなんですね。
文化や国が変わっても、モルモンの定着率はさして変わらない・・って事ですかね。
ところで、会員の子供の定着率って統計は無いのでしょうか?
その後80年代に日本で
また21世紀に入って南米のチリで
拙速バプテスマが起きてしまった事実は
伝道部長の資質以上に
教会の構造的問題を明らかにしています。
日本の拙速バプテスマに対して
日本の会員は当時の伝道部長、地域会長を非難しますが、
その理解も変える必要でました。
定着率に関しては
世界で成長を続けている宗教であるエホバの証人、セブンデイアドベンチストが70%台の定着率であることは
(チリ拙速伝道リンクよりの情報)
教会が伝道方法を再考しなければならないことを示しています。
実にマズイ。
このことですが、アメリカではどうなんだろう、という思いが生じました。そんなひどい拙速伝道の話は聞いたことがないように思いますから。
> 会員の子供の定着率っていうのはない?
今、記憶はありませんが気をつけてみたいと思います。
> 拙速バプテスマに対して、日本の会員は当時の伝道部長、地域会長を非難しますが・・
本質はもっと深い、遠い所にあり、ということだと思います。が、現場にある日本人側としてはそのように対処せざるを得ない、という気がします。(頭上を越えてSLC本部にも働きかけますけれども)。
ごく最近モルモン歴史学会誌に英文の原稿[日本の拙速伝道関連]を送付しましたが、ラバイナおばさん[編集長]が厳しくeditの手を入れるかはたまたnoと言うか、OKの方向で微笑むか、俎上の鯉の心境にあります。
読んでみたいです!
もちろん日本語で!
でも
>俎上の鯉の心境にあります。
結果が出るまで待っています。
明日、MT兄弟など「日本末日聖徒歴史資料委員会」にモルモンフォーラム1-25号を送らせていただきますので、そこで読むことができます。あるいは、その記事をコピーしてお送りすることもできます。
伝道の本来の目的は、「福音を伝える事」です。
バプテスマは単なる結果に過ぎませんし、宣教師がその様に導くものでもありません。バプテスマに導くのは聖霊なのですから・・。
改善の方法はすごく簡単なんです。
基本的に、フルタイム宣教師を、その人の地元で働かせるようにする事です。
言い換えると、ワードの会員が勉強して自分のワードで宣教師になって伝道する事です。
ユニットの無い地域では、そこにユニットが出来るまでは仕方ないですが。
日本で言えば、外国人宣教師をすべて帰す事です。
もう一つは終身の教導者を置く事ですね。
又、求道者と会員を同じカリキュラムの中で教える事も有効です。
もう一つの点ですが、日本のキリスト教会でも牧師は転勤しています。(地元以外で牧会、伝道している)。イエスが言ったように地元では働きにくいと言う面があるのでしょう。
しかし、イエス自信は主に出身地のガリラヤ地方で伝道されました。
パウロも神の指示で異邦人へ伝道を行いましたが、まずはユダヤの民に教えたはずです。
私の斜め向かいに住む「ものみの塔」の信者さんは、よく町内で伝道しています。私の家にも伝道に来られました。
よその土地に行かないと伝道が出来ないって言うのは、根性が無いだけなんじゃないですか?(笑)それとも、自分の信仰に確信が無いから?
私が上記のような提案を持て居るのは、今の私の周りの現状を見るに、伝道と会員が分離されている。よって、伝道者はバプテスマを施せばそれで終わり・・。つまりバプテスマが伝道の目的となってしまう。
これは、単なる儀式の執行数を上げるだけで、改宗に導いたとは言いがたい。
又、受け取る側の会員組織は、「ちゃんと信仰を持続できる改宗者を・・。」と伝道組織に求める。
もちろん、たてまえ上はそんな事は言わないが、腹の中では思ってる・・。?っじゃないかな?
後は教会の構造的問題でしょうね。
いずれにしても、上からの指示がないと動けない組織なので、今後も改善される事は無いと思います。
地元云々・・、これについては大豚さんが正しいことを認めます。それが証拠に?LDS教会の指導者は「教会員は皆それぞれ宣教師」という標語で会員に生活範囲で伝道に励むように勧めています。理想的にはそれができなくてはならないのでしょう。
[関連して] しかし、またマリンズ引用ですが、
「日本の教会成長が戦後停滞した理由として、・・日本人信者は自分の信仰を胸の内に秘める傾向があり、布教の際も押しが弱いことを挙げる研究者も見受けられる。これはおそらく、キリスト教徒も「本当の」日本人であることに変わりなく、人前で自分のことを語らないという、日本人らしさを発揮してしまう一例にすぎないだろう。
・・日本人信者が自分の信仰をあまり表に出そうとしないのは、キリスト教に結びついたスティグマが、まだいくぶんか残っているからである。土着の新宗教の場合にはアイデンティティといった複雑な問題は起こらないが、キリスト教会の信者であることは、「日本人」という個々人の文化的アイデンティティを脅かしてしまうようである。」 pp. 226, 227
このようにldsに限らず、日本人のクリスチャンは日常生活で信者であることをあまり明かさず、ましてや伝道はあまりしない、と言えるでしょう。アメリカ人の場合、まだ(ずっと?)伝道するのにハードルが低いのだと思います。
[後半]
伝道と会員が分離・・。私が経験してきた多くの教会(日本)でその傾向があると思います。ここでも伝道精神に乏しい日本人に特徴的なのでしょうか。今出席しているワードには宣教師に協力的な会員や家族が割合いて、しっくりいっているように見受けられます。
教会員(私を含めて)の伝道苦手という構造的問題か?
謙譲の美徳、と言われるものも、客観性から来るものだと考えます。
自己主張ではなく、総体の中で自分を観る。のではないでしょうか?
その客観性が、キリスト教と相容れないところが有るのではと思います。
「理屈抜きの信仰」と言う事が日本人は苦手なのだと思います。
>人前で自分のことを語らないという、日本人らしさを発揮してしまう一例にすぎないだろう。
「俺の目を見ろ何にも言うな 男同士の胸のうち・・♪」(北島三郎兄弟仁義)
の世界ですので、日本人には言葉ではダメなんじゃないかと思いますね・・・。
言葉を使わず悟らせる・・って言うのが良いのでは?
でも、少なくともネットでは無理かも・・・。