Ragged_Kingdom_Horse

シルク・キャロット・東京TC・ロードで長年一口馬主をしています。
いつかは理想の活躍馬に巡り会える事を夢見て。。。

1914年のキツネ狩の映像☆

2018年09月19日 | 競馬&一口関連雑談

イギリスは狩猟民族で、狩をブラッドスポーツとして来た国。
生計の糧だけではなく、貴族の娯楽や戦争の予行練習。

或いは毛皮とかのビジネスにも利用され、狼や熊や鹿 etc
多くの種が絶滅に追い込まれました。

日本人には理解しがたい歴史的狩猟文化ですが、こうして映像を見ると
規模が結構凄い。

馬も犬もこれは重労働で大変かも!


鈍臭い馬や犬はキツネ狩での事故や怪我も多かったらしいです。
勿論人間の怪我も。。。


しかしキツネの逃げ足の速いこと速いこと。

上手に賢く犬をまいているキツネも居ます。

ただこれだけの大群で責められたら、そりゃあ沢山のキツネが捕獲されて
しまったことでしょう 🦊 😭


まあ最初は農作物を喰いあらす害獣駆除目的だったらしいですが、
フォックスハンティングのブームで個体数が激減。

キツネの激減に応じて、今度はウサギが増えまくったとか。。

うさぎは馬を使わず、ビーグル犬と徒歩の人間での狩が行われました。

狩による自然生態系の崩壊ですね (・_・;



Fox Hunt (1914)



狩に使われていた犬の犬種は、主にビーグル犬を少し大型にしたような
イングリッシュ・フォックス・ハウンド。

臭覚が鋭く、スタミナがあって長い時間長距離を走れます。

キツネを追い詰め仕留めるのも彼らの役割です。

その間に怪我をする犬も多いそうですが、映像を見る限り犬自身
結構狩が好きで自らハンティングしているように見えますね。


馬はサラブレッドではなくハンター種と言われる種類が使われたそうです。

ハンティングは丘あり谷あり川あり、高い壁ありのリアル障害レースで
ヨーロッパで障害レースが盛んな訳だと妙に納得。

ご婦人方も普通に狩を楽しんでおられます。

お国の違いや歴史の違いを大きく感じた映像でした。




写真は私のコレクションの1939年のアメリカのサタデーイブニングポスト誌

キツネ狩の様子を描いたPaul Bransom というアーティストの作品