1)マンモグラフィによる被爆のリスクが胸部エックス線検査の1000倍
マンモグラフィの放射線は、「胸部レントゲンなどと比べると取るに足りず、
1ラドの千分の一に過ぎない」と言われているが、両乳房で合計四枚の写真を
取る時の放射線の被爆は、胸全体にあてる胸部レントゲンより1000倍も高い。
(注:ラドとは吸収した放射線の総量を表す単位で、今はグレイが使われている。)
したがって、閉経前の女性が十年間、毎年マンモグラフィ検査を受けたとすると、
合計で各乳房に10ラドの放射線が蓄積することになる。
閉経前の女性の乳房が放射線感受性が非常に強いことは、30年も前から強調
されてきたことで、1ラドの放射線被爆は、乳がんリスクを1パーセント高める。
したがって10年間これをやると、発ガンリスクは10パーセント高まる。
これは40歳から50歳の女性についてあてはまる。
(WONDERFUL WORLDより転載を参考にしました)
出典元
The Cancer Prevention Coalition
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つまり、乳癌検診で本当の乳癌になってしまう可能性があるということ。
2)マンモグラフィで見つかる腫瘍が必ずしも乳癌とは限らない
3)マンモグラフィで乳癌を見付けることはそもそも非常に難しい
乳癌を見付ける難しさについて、聖マリアンナ医科大学附属研究所ブレスト&
イメージング先端医療センター附属クリニック院長福田護さんは次のように言っています。
要約すると日本人女性は乳腺密度が濃く、マンモグラフィでは真っ白に写ってしまう。
また、乳癌も真っ白に写るために区別がつかなくなる。と言っています
(日本人に比べて、欧米人は乳腺密度が少ないのでマンモグラフィで見つけやすい)。
日本におけるマンモグラフィの有用性を議論する際、日本人女性特有の”乳腺密度の濃さ”、
罹患年齢の若さが問題になります。マンモグラフィは、乳がんを白い塊として写だすもの。
しかし乳腺もまた、白く写る。つまり、乳腺密度が濃いと真っ白な画像になってしまい、
乳がんが見えづらくなってしまうのです。乳腺は母乳をつくるところですから、若ければ若い
ほどその密度は濃く、年を重ねるにつれ徐々に薄くなっていくものです。欧米女性の場合、
日本人に比べ乳腺密度が少ないことが多く、さらに乳がんの罹患年齢のピークがおよそ
60〜70歳。したがって乳腺密度も薄く、マンモグラフィでも比較的見つけやすい。ところが、
日本人女性の場合は罹患年齢のピークが40代、と非常に若い。加えて、50歳以上でも
乳腺が濃い女性が多い。つまり、日本人女性は”マンモグラフィに不向き”なのです。
それでも、現段階で国の『対策型検診』に用いることができる”条件=乳がん死亡率の減少”
という”結果”を証明できるのはマンモグラフィ検診しかない。これらの問題が、20%の
死亡率減少という”利益”と同時に、いくつかの”不利益”を日本の女性にもたらしています。
PHILIPSより
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アメリカだけではなくスイスでもマンモグラフィ検診を推奨するのを止めたそうです。
スイスの場合は年齢関係なく、マンモグラフィ検診自体を廃止勧告しています。
健康と病気辞典 → こちら
↑上記のHPなどを参考にしている北斗晶さんの乳癌告白より話題になっている
記事を見つけ、やっぱりその時々の最新医療と言われるものは実験性の強い
ものなのだなあと改めて思います。
そのときは良いように思えて即実施するのだけど、いざ広まってくると今度は
こんなふうに何かしら弱点が浮き彫りになってくる。
もともと医療とはそんなものだと私は思っていますが。。。
以前に読んだ近藤誠先生の「余命3ヶ月のウソ」という本でも、抗がん剤は
どの癌にでも効くとは証明されていないものというのにも目から鱗級の吃驚
でしたし、抗がん剤後進国の日本というのも納得できる内容でした。
(my楽天過去レビューブログ参照→こちら)
疑わざることなら疑いしっかり検討して、日本も素早い対応をと願うだけです。
患者になりうる私たちは、自分でしっかり調べて納得した治療をしなければ・・
と感じる今日この頃です。
ちなみに来週から我が夫の肝炎の投薬治療をマジかに控えています。
癌関連ではないですが、なんかちょっと不安・・・
いつもご訪問・閲覧有難うございます。