【鰐 (わに)】
丸、丸邇、和爾、和珥、とも書く。
古代の超名族。五世紀から六世紀にかけての豪族。
大和国添上(そえがみ)郡和邇(わに)庄(奈良県天理市)発祥。
大和朝廷に后妃を多く入れて外戚として栄える。
雄略朝(ゆうりゃくちょう)に春日に本拠を移し春日氏を称する。
古代史に大きな影響力を持った。
ワニとは器(うつわ)のことで、
丸の文字が示すように湾曲地形か、
丸(まり)、すなわち椀(まり)・器(丸型の金属製品か?)
をつくった部民に由来する。
ハニ(埴)に対する語。
≪主な所在地≫
①奈良県天理市
②滋賀県滋賀郡志賀町大字和邇中
≪関連姓・氏≫
和仁・和尓・和邇・鰐・和珥・和迩・丸(わに)・
和仁古・丸子部(わにこべ)・和邇古(わにこ)。
『姓氏・家系・家紋の調べ方』 『難姓・難地名字典』 丹羽基二:著