時に大発生するやっかいものの越前くらげ、
それが山の緑化運動に繋がる・・
えっ? くらげで緑…???
気になってじっくり久しぶりにゆっくりTVを観てしまった。
江崎次夫(66歳) 愛媛大学農学部 客員教授
環境緑化工学・・・自然災害や開発で荒廃した土地を
植物により緑化・植樹化する研究
土壌や肥料の研究を40年にわたって研究し続けている
緑のスペシャリスト
山の緑を専門に40年研究してきた江崎先生だが、
くらげのほとんどが水分だということを知っているだけで、
この海のくらげを緑を増やすために山に使えないだろうか・・
と越前くらげが大発生した時に思ったらしい。
いろいろな方法で食したりしたとかは聞いてはいたけど、
大量に使うほどのものには至っていなかったようだが・・
海のものを山にって発想が凄い!
先生が目指すのは
「海のくらげで山の緑を再生すること!」
世界中の砂漠化を減らしたいとのこと。
地元の山火事で土が乾燥して木々が根つきにくくなった山に
なんとか緑を復活させたいとの思いで、夫婦で研究実験されてきたようだ。
くらげチップは先生の地球への危機感から生まれたもの、
今、地球の陸地は3分の1が沙漠、あるいは砂漠化しつつある。
緑の再生に力をいれ、砂漠化の進行をくいとめねば、
未来は危機的な状況になるという。
「怖いですね。このまま沙漠化が進行すれば今世紀中には森林がなくなる。
そうすると、人類は終わり。緑がなくなった時点で古代文明は消滅している。」
1990年 45歳のとき単身オーストリア・ウイーンへ留学
そこで出会ったオーストリア国立林業試験場の緑化研究における
世界的権威のゲルハルト・ルフ博士に、
「緑化は地球全体がかかえる問題だ。もっと大きな視点で考えなさい。」
言われた言葉が先生の胸に深く刻まれたという。
世界的な視点、日本だけで通用するようではダメ!
と思い地球の緑化に人生をささげようと決意したという。
その後、荒れた土地を効果的に緑化する方法をさぐっていたとき、
あるニュースを観たという。それが越前くらげ大発生(2005年)だった。
ヒントになったのはくらげのみずみずしい姿。
「これは必ず緑化に使えるだろう。大きな資源だと思った。」
地元のくらげを扱っている水産加工会社に訪れ、
「山を緑化するためくらげの力を借りたい…」
と思いもよらぬ申し出に相手は戸惑ったらしい。
「あなたの扱っている海産物のため海を綺麗にしましょう。
それにはまず、山を綺麗にしたいんです。」
という熱心さに負け緑化に役立つ、くらげ加工品の開発が始まった。
【くらげチップ】・・・保水材として利用
①植物は塩分に弱い→海水の塩分を抜く
《ナメクジが解決のヒント》
一部分の濃度の差を全体に均一にしようとする浸透圧の
作用を利用して、くらげの水分を浸透圧で外に出す。
②塩抜きの後水洗いして乾燥してチップス状になる
保水能力・・・50gで400ml吸収(8倍)
植物の成長を促す成分を含む・・・窒素・りん酸・カリウム
大量に水を溜め込みじっくりと水分を吸収、しかも分解されると
天然肥料として使われる一石二鳥の優れもの。
コレは凄いことですね!
しかし、日本人はいいとなれば動くが初めてのことには積極性がない。
技術が外国へ漏れているとネットで心配される一般人もいらっしゃる
ようですが、新しいことには日本では誰も見向きもしないから仕方なく
世界へ進出してらっしゃるってのが真相のようですね。
最初は韓国で注目され援助の申し出があり、 木の根が張らない、
土砂崩れが起きた山への植樹も行われるようになった。
また 先生の地元の愛媛県今治市での植樹も行われ、
今では水田にも利用できる・・・美味しい米作りにくらげを・・・
と注目を集めてきているようです。
(^O^)くらげ間近に観ると優雅な感じだす。
ただ数が沢山だと、異様な感じがしたり。
最近は水温が高くなると沢山のくらげで海が
埋め尽くされて明らかに環境や連鎖が狂って来てる事を感じます。
周りが全く役に立たないと思っても地球の恵み。
自分達が何気に使う燃料も遠い昔に生きた命だす。
その命が自分達を支えていると思うと、
ユラユラ泳ぐくらげもこれから先の命を支えて行くんだすね。
といった方がいいかもしれません。
それらは何らかの形で循環しているものなんですね、
だから今まで地球が生きてこられた。
自然界に存在するものは全てなんらかに役に立っているのでしょう。
それなのに、自然界にないものを人間はどんどん増やしています。
人間は自分の頭脳に溺れ、一時的には役には立つけれど
その後どうすればいいのかわからないものでさえ
その場しのぎで創ってしまっています、愚かなものですねぇ。
だから地球が処理しきれなくなってきて
悲鳴をあげて自然が狂ってきているのではないでしょうか。
どんなに先進技術が進んでも元をさぐれば
自然界でのことがヒントになっているというものが殆どです。
自然の命を自分のことのように大事にすること、
それが強いては廻りまわって自分たちにも還元されるものだ
ということを人間はしっかり意識しなければならないと思います。
それが人間に今一番求められていることだと痛感します。
人間が作った自然界に無いものは使い捨てされ廃棄された後々、
いずれは役に立たない手に負えないものになるものもあることでしょう。
「緑が無くなれば歴史は滅びる」
緑をその手と足で植樹し続ける江崎先生のお言葉、
世界中の人間達が肝に銘じなければなりませんね。
セイユさん、いつも有難うございます。
今の環境の悪化や経済的な問題、全ては心の姿…
ですが、全ての人の心が悪いから今の問題が有る訳でも無く、
環境を良くする為に、全て便利な物を排除出来る訳でもありません。
20数年前に、ある企業の当時社長が、必ず1人1台づつ電話を持つ時代が来ると言われ、当時は全く想像もつかなかったですが、
今では当たり前の光景…
それが良かったか?悪かったか?
あって良かったと思う事ももちろん有りますし、世の中が便利に成る事を願って普及の為に努力した話しも聞きました。
何が良くて、何が悪いと言う事で無くて、要は、程の良さを知る事が、大切なのかも知れません。
程の良き 人の少なき 世の中よ ちと足らぬ人 ゆきすぎた人
この様な歌も有る様に程の良さを知って足る事を覚える事が必要な事で、それが無ければ身を滅ぼす事にも成ります。
ただ…地球、自然や宇宙は人の考えをはるかに超えた所の世界です。
くらげの増加だけに限らず、色々な所に様々な変化があります、それも人の考えの及ばない所で色々な事が働いているのかも知れません。
でしょうが、原発や核兵器など生物を滅亡させるような危険なものまで
作りだしたのはゆきすぎといえるでしょうね。
≪地球、自然や宇宙は人の考えをはるかに超えた所の世界≫
その人の考えをを遥かに超えた世界を自分のものにしようという考えを
人間は持ってしまっています。月への旅行などももうすぐ現実にできる
ほどに科学が進んでいます、凄いことですね。
ロボットや機械が意思を持って応える時代がとうとうやってきました。
子供時代、まさかと思っていた夢の世界、アトムの世界やドラえもんの
世界が現実になりつつあるこの世の中、いったいどこまで進化を続ける
のか行く末が恐ろしい気もします。
強者にとって「足るを知る」ことは案外難しいものなのかもしれませんね。
とりあえずは、自然を大事に…今一番願うことです。