さあ~てと 帯しめましょか。

人生、山あり谷あり
向かうはわが身の置き場所よ。
帯締め、気を染め、往きましょか・・・  ~part 2~   

足こぎ車いすでリハビリを変える!!

2012年11月19日 11時34分30秒 | 家庭の医学/薬膳

TBS 夢の扉+ ~NEXT DOOR~
         (2012.11.18(日) 放送分より)

 

“マヒした足が再び動き出す車いす”が今、日本中で希望を生んでいる。
『もう一回何かできるかもしれない。』という思いをもってもらいたいと
鈴木氏は言う。
彼は今、リハビリに効果的な足こぎ車いすを広げようと飛び回っている。

~~奇跡の車いすで足よ動け!~~

足こぎ車いすメーカー社長

        鈴木堅之すずきけんじ  (38歳)

足こぎ車いすは、片足が少しでも動けばこぐ事ができるという。

本当に麻痺した足まで動いているか、左半身が完全にマヒしている
という男性の協力のもと、実験した。
両足に電極を取り付け、筋肉を動かそうとした時の発生する電流を計測する。
医師の指示「(足を)上に持ち上げてください」に従って、マヒのない右足に
力をいれると右太ももの筋肉が動き、電気が流れ筋電図が動く。

一方、マヒのある左太ももは筋電図は全く反応しない。
足こぎ車いすに乗ると左足も反応があり確かに動いているのがわかる。

 (※節電図=筋肉をうごかそうとした時の信号を計測した図) 

≪なぜ動くか?≫

もともとの足こぎ車いすを考案した、
東北大学大学院、医学系研究科、
半田康延 客員教授はこう言う。

「脊髄にある“原始的歩行中枢”など反射も含めた回路がきちんと動き
だしているといえる。」

  通常歩く時      脳からの指令
                  ↓
              脊髄の中枢神経
                  ↓
              足を動かしている

足こぎ車いすの時   脳からの指令(右足を動かす)
(=原始的歩行中枢)     ↓
              脊髄の中枢神経(右足を動かす
                   ↓
              脊髄の中枢神経(左足を動かす

実は、人間が生まれ持つ新生児反射もそうだという。
  ・原始歩行(歩けないのに左右交互に足を出す)
  ・把握反射(指を近づけると手のひらでぎゅっとにぎる)
  ・バビンスキー反射(足の裏をなでるとパッと広げる)
  ・吸てつ反射(口に触れた指を吸い始める)

足こぎ車いすは、人間が生まれ持った反射運動を蘇らせる道具。

「これでつらいリハビリを変えたい。」そう思ったという。

 



鈴木氏の原点。
父親の仕事関係上、
生まれてから高校まで育った故郷にあった病院
(NTT東日本伊豆病院)。
そこへ通うリハビリの人たちに囲まれて育ったという。

「一生懸命 退院まで頑張っている様子を身近にみてましたから。」

リハビリに関わる仕事についたのも自然の成り行き。
大学卒業後、障害者施設に就職。いざ、働き始めると、厳しい現実を
知った。何時回復するかわからないつらいリハビリ、途中で挫折して
しまう患者が数多くいた。

 「これじゃあ、、、だめなんだよなあ・・」
 「どうすればリハビリを変えられるのか?」

もやもやしていた鈴木氏に運命の出会いが訪れる。
東北大学の半田教授の研究室で見たホコリを被った旧式の
足こぎ車いすの原型。さらに足を動かしている生き生きとした患者の
映像を見て驚き、確信したという。
「これでリハビリが変わる」

「凄いなあ、もったいないなあと思い、乗りたい、面白いとおっしゃる
患者さんがいるのに埋もれさせちゃっていいのかな・・」

彼は、足こぎ車いすを紹介しようと病院を回るが、重くいかつい機械に
良い反応は得られなかった。実際に病院へ持っていっても、
「怖い怖い、乗りたくない。」といわれ、実用的ではないと実感。

そこで、鈴木氏は一念を発起し、

2008年11月、株式会社TESSを設立 (宮城、仙台市)

機能はそのままでコンパクトな足こぎ車いすを製造してくれるメーカーを
探し日本中を回った。

「これに乗るとマヒした足が動くんです。障害者が希望が持てるんです。」

「あんたら、ベンチャーとかいって、“足が動く”詐欺だろう?帰ってくれ。」

50社ほど回ったがどこも相手にしてくれない。
資金も底をつきかけたが、あきらめなかった。彼は、
「300万人も増えている脳梗塞の片マヒの方たちの何割かでも
これに乗ったら、
リハビリが楽しくって世の中が変わるかもしれない。」
ということばかり思い描いていたという。

そこで、最後の大勝負に出た鈴木氏。
それは、パラリンピックのトップアスリートたちの競技用車いすを手がける
最大手メーカーへの直談判だった。

競技用車椅子メーカー 
   オーエックスエンジニアリング 
(千葉市若葉区)

日本屈指の車いす職人、飯星龍一さん(55歳)と出会う。

「歩けない人たちの希望になる車いすなんです。どうか作って頂けないでしょうか。」
そのとき目をつぶったまま最後まで言葉を発することがなかった飯星さん
だったので、2週間後断られるのを承知でもう一度電話をかけた。
「遅いんだョ、とっくに図面は上がっているよ。」との返事。

職人がそのときのことをこんなふうに言っていた。
「切羽詰った感が非常に出てて、やる気を凄く感じた。一緒にやるのは
いいなと思ってた。」

☆小型軽量化のヒントはゼロ戦
    
後輪の舵を操縦席からワイヤーで操作するという、
    機体を軽量化するという仕組みを車いすに応用した。

 

軽量化が叶い、実用化に大きく前進!

2009年 足こぎ車いす「プロファンド」完成。

次に目指したのは、コストダウンへの改良化と大量生産。
またしても協力者が現れる。
今度は海外、台湾の
HHJ社長 陳 子堅さん(53歳)だった。

日本滞在中にたまたまであった陳さんは、リハビリを変えたいという
鈴木氏に賛同し、台湾で足こぎ車椅子を製造する会社を立ち上げた。
「金額にすれば大したものではないかもしれないが、社会貢献でみれば
重要な仕事だと思います。」と陳さんは頑張ってるようです。

 

お金、人脈、技術、なにひとつ持っていなかった鈴木氏を突き動かした
のはたったひとつの信念だった。

“足こぎ車椅子は必ず多くの人たちの力になる”

そういう気持ちがいつのまにか協力者も引き寄せることになる。

 

 

やはり諦めない気持ちが引き寄せるものは凄いですね。
素敵な心をいつまでも持ち続けていらっしゃる鈴木さんに感謝です!

これからの日本は高齢化社会、病気や事故などで歩けないぐらいの
片足不自由な人はもっと増えて行くかもしれません。
まるっきり片足が動かなければ歩くにも困難、
お年寄りならいずれ寝たきり状態になることが多かったけれど、
こんな車椅子があったら介護者も楽になりますね。

今は亡き義父と、その介護で圧迫骨折になった義母や、
普通に過ごしててちょっとした風邪で散歩に行かなくなって寝たきり状態
同然の足腰立たなくなった亡き我が父を思いだしました。
あのときこんな道具に出会えていたら・・

 

こういう情報は知らないと損ですね、なのでメモっておきましょっと♪

 

 

 

 

 

 

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2 コメント

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見ました (狛犬)
2012-11-27 11:49:58
この番組、見ました。

こんな車いすが障害者福祉でどこでも援助受けられるようになるといいと思いました。

とくに、脳出血でマヒがあるかたには、リハビリになりますね。
返信する
狛ちゃん、こんばんは~♪ (obichan)
2012-11-27 19:41:56
あ、やっぱり見ましたか。

実際には見たこと無かったし知らなかったので、
まだまだ全国的普及には至ってないのが現状だと思います。
福祉施設などでも予算の都合上まだ購入できていないこともあるでしょうが、
リハビリ改善には本当に画期的な商品だと思います。
いずれはもっと使用されもっと広まってくるでしょう。
楽しいリハビリ、笑顔のあるリハビリっていいですよね~。

狛ちゃん、コメントありがとう~!
これから寒くなるから体調に気をつけてくださいね。
返信する

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