小田原周辺のマイナースポットや些細な出来事を少しずつ
小田原の端々



小田原市内にある全ての天然記念物を巡ってみようと始めた天然記念物巡りの10ヶ所目は久野にある総世寺に出かけた。久野は山林が多くて緑豊かな地区だが、天然記念物があるのは総世寺の一ヶ所だけ。今年の短かった梅雨の晴れ間に立ち寄った。小田原市久野にある総世寺は曹洞宗の寺院。開山は1445年の文安2年で、県指定文化財の銅鐘など貴重な文化財が残されている。総世寺のカヤは総門脇に植生している。樹齢は約250年程で樹高は約25m。枝ぶりが良くて青々とした葉を茂らせていて力強い樹勢を感じる。総世寺のカヤは市指定の天然記念物のほか、昭和59年12月にかながわの名木100選にも選定されている。現地には市と県の設置したそれぞれの案内板が立っている。根元周囲は約10mで幹は高さ4mほどのところから枝が放射状に伸びている。幹を覆う苔が200年以上の樹齢を感じさせる。市内にある寺院の境内にある社寺林には、カヤが多く植えられているが総世寺のカヤが最大もので堂々たる樹冠。カヤは樹齢1000年にも達するものがあるとのことで、これからも総世寺のシンボルツリーとして何世紀にもわたって成長を続けてほしい。

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