アートセラピー「心のお絵かき」の世界

アートセラピストで妻で母で女の、楽しく豊かでゆるい人生後半日記。

ゴーギャン展

2009-08-10 17:36:45 | 美術・芸術
東京国立近代美術館で、「ゴーギャン展」をやっているという。

しかも、ボストン美術館の至宝「我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか」
が、日本初公開だという。

これは行くしかありません。
テレビで放送されて混んでからでは、とてもだめ。
パソコンで見ると、まだチケット売り場も入場も、「待ち時間0分」て書いてある。

よし!
チビでせっかちな私は、「すいてるうちに・・・!」と先週早々と行って参りました。

けっこう早く着いて
「よしよし、これなら楽に見れるわい。」
と、ほくそえんだのですが、入場してびっくり。

げっ。
混んでる。
思いっきり背伸びしないと、見えないよう!

夏休みの、自由課題にしようという子ども達もいっぱい。

入り口付近の展示室は、けっこうざわざわと騒がしく、なんか妙にラフな雰囲気の
展覧会だな、と思いました。

が、そこは第一級の芸術作品の力。

作品を見、展示室を進むにつれ、おしゃべりは減り、ついにあの
「我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか」
が、ただ1点飾ってある部屋では、その絵の前にたくさんの人がいるのに、
しーん、と静まりかえっていました。

あまりにも重く、暗く、不思議な絵なので、言葉を失ってしまいます。

言葉では、とても伝えきれないから絵にしたのだから、それを言葉にして伝えるなんて無理ですよね。

絵っていうのは、それだけ、今風に言うと「情報量が多い」というか、いろいろな
想いがぎっしりつまっているんだなぁ、とあらためて感じました。