ピカソについては、思いこみがあったわけではないのだけど、なんかよくわからなかったです。
美術における20世紀最大の巨匠なのは、みんなもそう思ってるし、私も異論はありません。
でも、本物見ても、あんまり感動したことがなかったですよ。
不思議と。
「うひゃ~。すごーい。うげ~。」
みたいな感想は、いっぱいありましたけど。(わけわかりませんね、これでは)
とにかく、もうなにか、力がありすぎて、圧倒されてしまって、安らげないのですよ、私には。
でも、主人は心からピカソが大好きみたいです。
もちろん、私だって「嫌い」じゃないんだけど、これはもう相性ですね。
ただ1点、強烈な思い出があります。
たしか「コーンコレクション展」というのを渋谷かどこかでやっていて(すごく昔の話です)
そこに、ピカソの母子像の油彩画がありました。
すごく柔らかいきれいな色調と、なめらかな線で描かれていて、とても穏やかな
絵でした。
「わぁ、きれい! こういうのなら好き!」
と見とれてましたら、あることに気がついてギョッとしました。
普通は、輪郭を描いて、それに合う色を塗っていくでしょう。
でも、その絵は逆だったのですよ。
肌色、バラ色、薄いグリーンなどがふわっと塗られていて、その上に、なんのためらいもなく、
一気に描いた一筆書きみたいな感じで、しゅるしゅるしゅるっと、見事な母子像が描かれていたのです。
色と線のズレが全然ないので、ぱっと見たときはわからなかったのですが、
「逆に描いてる・・・しかもこんなに見事に・・・!」
と、気がついた時は、体が震えてしまいました。
「オレがピカソだ!」
と、誇らかに高らかに、絵が歌っていましたよ。
歌うように笑うように、そして呼吸するように描かれた、すばらしい母子像でした。
「ピカソって、やっぱりすごいんだワ。」
と、ようやくわかりました。
今でも、そんなに好きじゃないんだけど、でも「すごい」っていうのはわかりましたから、良かったです。
美術における20世紀最大の巨匠なのは、みんなもそう思ってるし、私も異論はありません。
でも、本物見ても、あんまり感動したことがなかったですよ。
不思議と。
「うひゃ~。すごーい。うげ~。」
みたいな感想は、いっぱいありましたけど。(わけわかりませんね、これでは)
とにかく、もうなにか、力がありすぎて、圧倒されてしまって、安らげないのですよ、私には。
でも、主人は心からピカソが大好きみたいです。
もちろん、私だって「嫌い」じゃないんだけど、これはもう相性ですね。
ただ1点、強烈な思い出があります。
たしか「コーンコレクション展」というのを渋谷かどこかでやっていて(すごく昔の話です)
そこに、ピカソの母子像の油彩画がありました。
すごく柔らかいきれいな色調と、なめらかな線で描かれていて、とても穏やかな
絵でした。
「わぁ、きれい! こういうのなら好き!」
と見とれてましたら、あることに気がついてギョッとしました。
普通は、輪郭を描いて、それに合う色を塗っていくでしょう。
でも、その絵は逆だったのですよ。
肌色、バラ色、薄いグリーンなどがふわっと塗られていて、その上に、なんのためらいもなく、
一気に描いた一筆書きみたいな感じで、しゅるしゅるしゅるっと、見事な母子像が描かれていたのです。
色と線のズレが全然ないので、ぱっと見たときはわからなかったのですが、
「逆に描いてる・・・しかもこんなに見事に・・・!」
と、気がついた時は、体が震えてしまいました。
「オレがピカソだ!」
と、誇らかに高らかに、絵が歌っていましたよ。
歌うように笑うように、そして呼吸するように描かれた、すばらしい母子像でした。
「ピカソって、やっぱりすごいんだワ。」
と、ようやくわかりました。
今でも、そんなに好きじゃないんだけど、でも「すごい」っていうのはわかりましたから、良かったです。