ゲド戦記のⅡ巻目を読み終えたところです。
私の読んでいるのは、1976年出版の古い本です。
これは3巻までしか無くて、あと「外伝」というのが1巻あります。
ゲド戦記Ⅰは、何も知らない野生児ゲドが、生まれて初めて「影」に出会い、
襲い来るその圧倒的な力におののきながら、ついに対決するお話でした。
そのラストは非常に感動的で、だいたいのことは知ってはいたのですが、やはり胸が詰まってしまい、
いったん本を閉じてしまいまして、翌日気持ちが落ち着いたところで、やっと最後まで読み進めた、
という感じでした。
このⅡ巻は、ゲドと共に、一人の少女が主人公です。
印象としては、やはり光と影の問題があるのですが、こちらは、ずっと闇の中で暮らしていた少女が、
闇の世界を脱出し、自ら光の世界を選ぶお話です。
これだけを書くと、闇より光の方がいいに決まっているんだから、ずいぶんつまらない
お話なんじゃないか、って思われるかもしれませんね。
それは、外側から見たら、そう見えるでしょう。
外側の、遠い場所から見れば。
ずっと闇にいて、それが日常の光景になっている者からすれば、
闇は闇で、居心地が良いのです。
安全で、安心ですらあり得るのです。
私自身にも覚えがあります。
何か嫌なことがあった時、正面からそれに向き合おうともせず、
「みんな私が悪いの。私のせいなの。」
という言葉に逃げ込んで、めそめそしている時。
そんな時、周りは私をこれ以上責められない、それどころか、かまってくれたりする。
実に安心で安穏なのです、ある意味。
そしてこんな時、私は間違いなく闇の中のお姫様なのです。
勇気を出して光に向かって歩くより、このまま闇の中でめそめそしていた方が
ずっと楽だったりしちゃうんですよ・・・。
私の読んでいるのは、1976年出版の古い本です。
これは3巻までしか無くて、あと「外伝」というのが1巻あります。
ゲド戦記Ⅰは、何も知らない野生児ゲドが、生まれて初めて「影」に出会い、
襲い来るその圧倒的な力におののきながら、ついに対決するお話でした。
そのラストは非常に感動的で、だいたいのことは知ってはいたのですが、やはり胸が詰まってしまい、
いったん本を閉じてしまいまして、翌日気持ちが落ち着いたところで、やっと最後まで読み進めた、
という感じでした。
このⅡ巻は、ゲドと共に、一人の少女が主人公です。
印象としては、やはり光と影の問題があるのですが、こちらは、ずっと闇の中で暮らしていた少女が、
闇の世界を脱出し、自ら光の世界を選ぶお話です。
これだけを書くと、闇より光の方がいいに決まっているんだから、ずいぶんつまらない
お話なんじゃないか、って思われるかもしれませんね。
それは、外側から見たら、そう見えるでしょう。
外側の、遠い場所から見れば。
ずっと闇にいて、それが日常の光景になっている者からすれば、
闇は闇で、居心地が良いのです。
安全で、安心ですらあり得るのです。
私自身にも覚えがあります。
何か嫌なことがあった時、正面からそれに向き合おうともせず、
「みんな私が悪いの。私のせいなの。」
という言葉に逃げ込んで、めそめそしている時。
そんな時、周りは私をこれ以上責められない、それどころか、かまってくれたりする。
実に安心で安穏なのです、ある意味。
そしてこんな時、私は間違いなく闇の中のお姫様なのです。
勇気を出して光に向かって歩くより、このまま闇の中でめそめそしていた方が
ずっと楽だったりしちゃうんですよ・・・。