過去記事<京都写ん歩 冬の永観堂(1)>
京都市左京区の永観堂(浄土宗西山禅林寺派総本山聖衆来迎山禅林寺)訪問記の続きです。
前回は中から見た唐門を紹介しましたが、これが表から見た唐門で、天皇の勅使が通る門として使われました。
御影堂(大殿)は大正元年(1912年)に完成した宗祖法然を祀る仏堂で、永観堂では最大の建物。
本堂である阿弥陀堂(京都府指定有形文化財)は慶長2年(1597年)に大阪の天王寺に建てられた曼荼羅堂を豊臣秀頼が慶長12年(1607年)にこの地に移築させました。
阿弥陀堂には本尊の「みかえり阿弥陀」像(重要文化財)が祀られています。
本尊阿弥陀如来立像は、顔を左に曲げた特異な姿の像だそうです。
永保2年(1082年)、永観が日課の念仏を唱えつつ阿弥陀如来の周囲を行道していたところ、阿弥陀如来が須弥壇から下り、永観と一緒に行道を始めます。驚いた永観が歩みを止めると阿弥陀如来は振り返って一言、「永観遅し」と言ったと云われます。阿弥陀如来像はそれ以来首の向きが元に戻らず、振り返ったような姿のままになったという言い伝えがあります。
放生池に架かる錦雲橋と弁天社
雪がさらに激しくなってきて寒い~っ
晩秋にはもみじの永観堂と言われるほどの紅葉の名所ですが、雪の永観堂もめったに見ることはできませんよね。
永観堂のパンフレット
秋の錦雲橋の周りはこんな綺麗な風景になります。
女性で初めて文化勲章を受賞した日本画家の上村松園の師である鈴木松年が大正3年(1914年)に建立した画仙堂。
画仙堂の横には永観堂幼稚園があって、迎えに来た親御さんと園児がこのお地蔵さんに手を合わせている姿にほっこりしました。
つづく
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