書名:セラピスト
著者:最相葉月
出版社:新潮文庫
出版年:2016年
ジャンル:ドキュメント
内容紹介(背表紙説明より)
『絶対音感』『星新一』の著者が選んだ次なるテーマは〈心の病〉だった。河合隼雄の箱庭療法を試み、中井久夫から絵画療法を受け、自らもカウンセリングを学んだ。心の治療のあり方に迫り、セラピストとクライエントの関係性を読み解く。そして五年間の取材ののち、〈私〉の心もまた、病を抱えていることに気づき・・・。現代を生きるすべての人に響く、傑作ドキュメンタリー。
科学技術と人間、スポーツ、音楽をテーマにしたノンフィクションを執筆されている最相葉月氏の著作です。
絶対音感の能力を音楽家や脳科学者、心理学などへのインタビューを通して多角的に検証した「絶対音感」やバイオテクノロジーの進展をテーマにした「青いバラ」は面白かったですね。
うつ病100万人時代と言われる現在。著名な心理学者である河合隼雄や中井久夫氏氏への取材や自らも臨床心理学を学ぶために東洋英和女学院大学大学院に通い、また、心理療法とセラピストの歴史など、多角的見地から心の病とその治療法について書いた力作だと思います。
よろしければ、応援クリックお願いします!
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます