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<難読漢字-鳥類> 丹頂

2024-07-16 07:41:37 | 難読漢字

 「丹頂 たんちょう」

 タンチョウ(丹頂、Grus japonensis)は、鳥綱ツル目ツル科ツル属に分類される鳥類。日本で鶴と総称される鳥類のうちでは大型で、代表的な種とされ、タンチョウヅルとも呼ばれる。

 名称
 日本では1133年の『詩序集』が「丹頂」という名称の初出と推定されている。 奈良時代以降は他種と区別されず単に「たづ」「つる」とされ、主に「しらたづ」「しろつる」といえば本種を差していたがソデグロヅルも含んでいたと推定されている。江戸時代には白鶴は主にソデグロヅルを指すようになったが、本種が白鶴とされる例もあった。 江戸時代の本草学でも、現代と同様に鶴といえば本種を指す例が多かった。1666年の『訓蒙図彙』では鶴(くわく)の別名として「つる、たづ、仙禽」が挙げられ仙禽は本種の漢名であること、不審な点はあるものの図から鶴といえば主に本種を差していたと推定されている。一方で1695年の『頭書増補訓蒙図彙』では図は変わらないものの、本種ではなくソデグロヅルかマナヅルを差したと思われる本草網目からの引用・訳文と推定される解説(頬や後肢が赤い)が付け加えられている。1789年の『頭書増補訓蒙図彙大成』では解説は変わらないものの図が新たに描きおこされ、「たんてう(丹頂)」の別名も追加された。『本朝食鑑』では「鶴は『和名類聚抄』にある葦鶴(あしたづ)で、俗称は丹頂である」旨を紹介している。古くはより広域に分布し一般的であったか、後述するように縁起物や芸術作品といった造形物を目にする機会が多かったことから鶴といえば本種という認識が定着していったと考えられている。一方で古くは現代よりも広域に分布していたとはいえ日本全体では本種を見ることはまれであり、実際には鶴はマナヅルを差していたという反論もある。地域差もあり、現代の中国地方に属する備後国(『福山志料』1809年)や周防国(『周防産物名寄』1737年)、長門国(『舟木産物名寄帳』1739年)の文献では鶴の別名を「マナツル」としており、これらの地域では鶴はマナヅルを指していたと推定されている。現代の和歌山県にあたる紀伊国の『紀伊国続風土記』(1839年)では、頭頂が白く頬が赤いという特徴から鶴(白鶴)はソデグロヅルを指していたと推定され、『紀産禽類尋問誌』(年代不明)では丹頂は飛来しないとする記述がある。 1708年の『大和本草』には頭頂が赤く後肢が黒い松前(北海道)に分布する「丹鳥」という鳥類の記述があるが、色は黒いとされている。小野蘭山による1801年の『大和本草批正』では「丹頂」と「丹鳥」を区別し、「丹鳥」は「玄鶴」であるとしている。「玄鶴」に関しては定義が不明瞭なため同定は困難で、オグロヅル、カナダヅル、クロヅル、ナベヅル、ナベコウ、セイケイ(玄鶴の別名を青鶏とする文献があるため)を指すなど複数の説がある。「丹鳥」を本種とする考えもあり「丹鳥」を「丹頂」に書き換える例も多く見られるが、古くは「丹鳥」は複数の定義をもつ語であったと考えられ、『大戴礼記』『あい嚢鈔』『和爾雅』ではホタルの別名、『本草網目目録啓蒙』ではキンケイを指す語であったと推定されている。『観文禽譜』では本種に朝鮮鶴の名称をあてた例もあるが、これは単に「朝鮮半島に由来する鶴」の意と推定されている。

*Wikipedia より


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