「生産量日本一!ピリッと! しょうが〜高知・土佐市〜」 2020年12月28日
高知特産の「しょうが」は大きさと香りが自慢。日照や降水に富む自然環境に加え独自の栽培の工夫で生産量は日本一!地元では食卓に欠かせないしょうがの魅力を紹介します!
生産量日本一!高知産「しょうが」の“うまいッ!”の秘密を探りに、食材ハンター・ユージさんが土佐市を訪ねます。日照や降水に恵まれた高知はしょうが栽培に最適の地。さらに生産者の独自の栽培や保存の工夫により、大ぶりで香り高いしょうがが生まれます。体を温める効果のほか、殺菌作用や抗酸化作用も備える優れモノ、地元では主役の食材として様々な料理に使われます。あなたの知らないしょうがの奥深い世界にご案内します!
*https://www.nhk.jp/p/umai/ts/P7R4N8K39M/episode/te/GGN6G9YV8X/ より
詳細不明につき、勝手に調べてみました。
「しょうが」
日本の主な産地は高知県に集中しており、四万十町(旧窪川町)、土佐市、高知市、越知町などの産地がある。ほかには熊本県八代市(旧東陽村)、宇城市(旧小川町)、和歌山県和歌山市、宮崎県宮崎市(旧佐土原町)、千葉県八街市、富里市、静岡県静岡市などがある。高知県では土生姜が主流で、熊本、和歌山、宮崎などでは新生姜、静岡市では葉生姜の生産が主流となっている。
*Wikipedia より
「土佐のしょうが」
土佐一生姜とは
高知県をはじめ、塊茎が大きく、分茎力の高い品種を育成したものです。現在の国内産の生姜では、この品種からの突然品種などを育成したものが多く、現在では、ハウス生姜も含め国内生姜シェアのほとんどが土佐一生姜です。
*https://www.satakefarm.com/ginger より
産地紹介 野菜情報 2024年6月号
高知県 JA高知県 ~みずみずしく味に深みのあるJA高知県土佐市地区の「しょうが」~
高知県農業協同組合 仁淀川営農経済センター 営農販売課(指導・土佐市担当) 中山 大路
しょうが
1 産地の概要
高知県農業協同組合(以下「JA高知県」という)の仁淀川地区(いの町、仁淀川町、越知町、日高村、佐川町、土佐市)にある土佐市は、高知県中西部に位置し(図1)、南側は太平洋、北側は山間部に囲まれ、清流仁淀川が流れる自然豊かな地域である。
土佐市で生産が盛んな農産物には、しょうがのほか、ピーマン、きゅうり、ししとう、花き、ズッキーニ(施設)、メロン(施設)、土佐文旦などがある。
しょうがには、一般的に薬味として使用される「囲かこいしょうが(露地、写真1)」と、3~8月頃までに出荷・販売される「ハウス新しょうが」がある。
令和3年産の当管内の囲いしょうがの実績は、栽培面積約27ヘクタール、出荷量727トン、販売金額3億9700万円、生産者数は86人となっている。
2 作業内容と病害虫対策
「根茎こんけい腐敗病ふはいびょう」や「青枯病あおかれびょう」といった重大な病害の発生がある圃場ほじょうでは、1年間休耕し、夏時期に太陽熱と低濃度エタノールなどによる有機物を利用した還元処理を行うことによって、圃場を復活させている。
また、生産者の負担軽減のため、ドローンによる農薬散布試験も行っている。
3 出荷について
出荷の形態は主に(1)4キログラム段ボール(A品)(2)100グラム袋およびパック個包装(3)80グラム袋およびパックの個包装(4)20キログラム折りたたみコンテナ(5)加工品-がある。
出荷は、土佐市の西部に位置する戸波集出荷場に集約しており、収穫したしょうがを生産者が集出荷場に持ち込み、計量器で重さを測定した後、予冷庫へ保管する。10月下旬から11月下旬にかけて、1パレット(32コンテナ搭載)単位で受け入れている。
予冷庫に保管したしょうがを、収穫した年の12月中旬頃から約1年間かけて、計画的に全国の主要市場(宮城、東京、石川、愛知、大阪、京都など)に出荷している。
集出荷場では、従業員確保のため、令和6年よりインドネシア人の雇用を行い、計画的な出荷に対応できる体制を整えている。
4 販売戦略
JA高知県では、「SDGs(持続可能な開発目標)」の目標達成への取り組みのひとつとして、「エコシステム栽培」に取り組んでいる。エコシステム栽培とは、自然と農村を保全するための環境に優しい栽培方法のことである。具体的には、「IPM(総合的病害虫・雑草防除管理)」と土づくりや適正施肥などの実施事項を組み合わせ、「GAP(農業生産工程管理手法)」による点検、改善をする栽培方法であり、これらの管理要件を設定し、申請・登録に基づく適切な運用を行っている。
JA高知県は、「エコシステム栽培」で生産された野菜・果実品目について、JAグループ高知の独自商品として認知向上と供給拡大に努め、差別化を図るとともに、環境保全型農業の普及拡大に取り組んでいる。
また、当会女性部が考案した、「生姜ごはん」のレシピがコンビニエンスストアで採用され、おにぎりとして期間限定で販売された。しょうがは薬味として使われることが多いが、メインの食材として使うレシピをいくつか考えたうちのひとつが、「生姜ごはん」である。しょうがのさわやかな風味と辛味により、さっぱりとした後口でたくさん食べられると好評であった。
5 今後の目標
しょうがは、1年をかけて計画的に出荷するため、予冷庫内での傷みが発生すると生産者の損失に繋がる。そのため、貯蔵性の高いしょうがの栽培管理が必要となり、具体的には乾物率の向上と土壌病害に負けないしょうがの栽培を目指している。連作対策、高温対策、病害対策、作業性の効率化のために、圃場の地力を見直すことで、しょうがの品質を向上させ、歩留まり率と所得の向上につなげたい。
◆一言アピール◆
高知県土佐市産のしょうがは、みずみずしく、丸味がきれいで味に深みがあります。丹精込めて栽培したしょうがは品質に自信があり、夏場のスタミナ補給に豚のしょうが焼きは特におすすめです。
◆お問い合わせ先◆
担当部署:高知県農業協同組合 仁淀川営農経済センター 営農販売課
*https://vegetable.alic.go.jp/yasaijoho/santi/2406_santi1.html より
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