「スケートボード」
スケートボードは、1950年代にアメリカ合衆国で発展したまだ歴史の浅いスポーツのひとつ。カリフォルニアのサーファーたちが、波のない日のトレーニングとして流行させた(「サイドウォーク(歩道)サーフィン」という言葉を生んだ)。その後、1980年代には、自由、反骨精神、スリル追求の象徴として、アンダーグラウンドやオルタナティブ文化のひとつとなる。
21世紀に入ると、スポーツとして発展し続け、広く受け入れられるようになった。特に若者を中心に大ヒットを見せた。
ルールの概要
世界最高峰のスケートボーダーがパリ2024オリンピックに集結。パークとストリートの2種目で競い合われる。各選手は、それぞれのルーティンの中で最高のトリックを遂行し、難度、スピード、動作の多様性などの審査基準をクリアしなければならない。
各種目は予選と決勝の2つのラウンドで構成される。パーク種目は、坂や曲面が組み合わされたボウル状の変化に富むコースで行われ、選手はそれらを利用してスピードをつけ豪快なエアトリックを決める。
トリックの高さやスピードなどが採点され、コース全体をいかに活用して技を繰り出すかなども審査の対象となる。選手は45秒間のランを3回行い、最も高い点数で各ラウンドの順位が決まる。
ストリート種目は、階段や坂、手すりや縁石のような障害物など、スケートボードそのものを生み出した都市のストリート風景を再現したコースで行われる。選手は、自由に滑走するランを2回と障害物を使った難易度の高いトリックを5回、各45秒間ずつ行う。さまざまな技を出し、いかにボードをコントロールしているかが審査の対象となる。ランの最高得点とトリックの中で最も高い2つの得点が合計され、各ラウンドの得点と順位が決まる。
オリンピックにおける歴史
東京2020でオリンピックデビューを果たし、今回、パリ2024でも実施される。会場には、フランス首都パリで有名なコンコルド広場が使われる。
コンコルド広場
パリ2024大会組織委員会は、パリが開催地として立候補した当初から、スアジアムとはまたひと味違う、都心環境の中でアーバンスポーツを開催したい意向を持っていた。このアイディアは、コンコルド広場に特設アリーナとしてアーバンパークを設置することによって実現可能となり、これに応じるようにパリ市は、パリ2024に向けて、この広場を持続的に再建し大規模に整備する計画を立てた。
2014年、国際オリンピック委員会(IOC)は「オリンピックアジェンダ2020」を打ち出し、パリ2024大会組織委員会に現代的で新しいスポーツやイベントを大会プログラムに盛り込むよう要請した。結果、パリ2024は、そのコンセプトにのっとり、ブレイキンを新しいスポーツとして競技に加えることを決定した。アーバンスポーツとして世界でも人気の高い3×3 バスケットボールやBMXフリースタイル、スケートボードはすでにオリンピックで実施されているが、これらはブレイキンとともにパリ2024の象徴的な会場となるコンコルド・アーバンパークを共用して開催される。この都市型公園は、7月27日(土)から8月10日(土)のほぼ毎日、これらのスポーツの会場となり目が離せない。
*https://olympics.com/ja/paris-2024/venues/la-concorde より
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